ジューシイ・フルーツ キャライラスト
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「ジェニーはご機嫌斜め」6月21日RELEASE

松江潤プロデュースによって蘇るテクノ・ポップ・クラシックの名曲たち。
ジューシイ・フルーツの21世紀バージョン。

「ジェニーはご機嫌斜め」ジャケット

1. ジェニーはご機嫌斜め 
2. ビート・タイム 
3. 恋はベンチシート 
4. ジェニーはご機嫌斜め(オリジナル・カラオケ)

COCA-15390
\1,260(tax in)


RealPlayer   曲名の後のRA,もしくはQTのボタンをクリックするとそれぞれのサンプルをお楽しみいただけます。聴くことができない場合は左のバナーのリンク先よりプラグインをダウンロードした後、もう一度お試し下さい。


インタビュー

ヒストリー

 YMOを筆頭に、プラスチックス、ヒカシュー、P-MODELなど、数多くのユニークなアーティストが登場してお茶の間に“テクノ・ポップ=ピコピコ”というイメージを浸透させていた80年。ブライアン・デ・パルマが監督したロック・ミュージカル映画『ファントム・オブ・パラダイス』に登場するロック・バンドから名前を引用したバンド、 ジューシィ・フルーツがデビューを飾ったのは、日本にテクノ・ポップ旋風が吹き荒れていたそんな時代の真只中であった。

 時代のそうした追い風もあって、彼等が80年6月にリリースしたデビュー・シングル『ジェニーはご機嫌ななめ』は、チャートのトップ10内にランクインするほどの大ヒットを記録。エレキ歌謡曲にテクノ・ポップ風味をまぶしたサウンドとお茶目にアイドルしているメンバーのビジュアルは、お茶の間に“テクノ・ポップ=キュート”というイメージを植えつけたのと同時に、テクノ・ポップと歌謡曲をつなぐ重要な役割も果たすなど、画期的な1曲となったのであった。

 さて、こうして80'sを象徴する曲としてめでたく人々の記憶にインプットされた『ジェニーはご機嫌ななめ』は、そのまま過去の曲として風化するようなことはなく、その後もロビン、神咲まゆみ、マミー・ザ・ピープショウ、HI-POSIなど数多くのアーティストがカヴァーしたり、クラブでもプレイされるなど、世代や時代を越えて親しまれるテクノ・ポップ・クラシックとして君臨し続けてきた。今回リリースされるマキシ・シングルは、その『ジェニーはご機嫌ななめ』が持っていたユーモラスなポップ感やキッチュさといった魅力を次世代の人達に伝えていくために、新たに今の時代のポップ感をプラスしてヴァージョン・アップさせたという、いわば“ジューシィ・フルーツの21世紀ヴァージョン”である。

 このプロジェクトを形にするために、85年の解散以来、公の場で一緒に演奏することがなかったメンバー4人の再結集が奇跡的に実現。スプージーズの松江潤のサウンド・プロデュースのもと、メンバーが新たにレコーディングをおこない、1stアルバム『ドリンク!』に収録されていた人気曲3曲を21世紀ヴァージョンへと生まれ変わらせることに見事に成功したのであった。

 キッチュなピコピコ・テイストが全開となったハイパー・デジタル・テクノ・ポップに変身を遂げた『ジェニーはご機嫌ななめ』。ヴォコーダー・ヴォイスとニューウェーヴ・ファンクしてるサウンドが、スプージーズ・ミーツ・ジューシィ・フルーツとでも形容すべきユニークな世界を作り出している『ビート・タイム』。高速ブレイクビーツ・ポップとなった『恋はベンチシート』。中でも『恋はベンチシート』は、その後『ベンチシート・その後』『渚のベンチシート』といったアンサー・ソングを生み出すことになった“裏”代表曲であるだけに、なんとも心憎い選曲である。

 時代を作り出したアーティスト本人が、テクノ・ポップ・チルドレンと呼ばれるリアルタイム体験世代のアーティストとコラボレートし、サウンドだけでなくその精神性(ようするに音楽に対するアティテュードのようなもの)を次の世代の人達に伝えていく。このマキシからは、そうした図式を見い出すことができるし、同時に、いい歌というのはその時代にあったアレンジを施されながら歌い継がれていく、という図式も見い出すことができる。だが、メンバー本人達が望んでいるのは、本作をそのように堅苦しくとらえることでは決してない。

 むしろそういった歴史的背景などをまったく知らない子供達に、いかに無邪気に楽しんでもらえるか。一番重要なポイントは、そこである。だからこそ今回のビジュアル面では4人をコミカルにCG化したものを前面に押し出したのだし、それと共に彼等は音だけでなくビジュアル面においても、遂に永遠にフレッシュな生命力を手に入れてしまった。

 さあ、それでは、ずっと永遠に瑞々しさを失わない魔法の品質特撰・多汁果実ポップを、とくと御賞味あれ。フルーツには旬の季節が存在するが、ジューシィ・フルーツはいつだって食べ頃。今までも、そしてこれからも、ずっとずっとずっと……。





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