DISC-1: リズム!リズム!リズム!0歳〜3歳までのお子様に ★楽曲解説>>> DISC-2: 30秒でリラックス 子育て中のパパ・ママにも ★楽曲解説>>>
DISC-1: リズム!リズム!リズム! 0歳〜3歳までのお子様に リズム・メロディー・ハーモニーの音楽の3要素のうち、最も早くから(生後2日ないし3日)人が認知するのは、リズムであるらしいことが最新の研究によりわかってきました。また、リズムに合わせて体を動かすことが、子どもの脳にも良いこともわかっています。子どもは先入観無しに良い音楽を楽しむので、有名曲、無名曲を問わず、リズムにフォーカスした近・現代に作曲された作品を中心に選曲、たとえば民族色の強い音楽も、幼少期に聴かせることで、将来広い音楽的感受性を手にする礎となるでしょう。 1. シャブリエ:狂詩曲《スペイン》 39歳までフランス内務省の役人だった作曲者が、42歳の秋にスペインを旅した際、現地の情熱的な音楽に触発されて書いた彼の代表作。音楽全体は情熱的な二部形式からなるが、途中、楽器の組み合わせが替わることで、色彩の豊かさがいっそう増すのが魅力。 2. バーンスタイン:《キャンディード》序曲 1953年初演。巨匠バーンスタイン作曲のミュージカル(ヴォルテールの風刺小説が原作で、主人公の青年キャンディードが恋人を取り戻すために旅立つ物語)の冒頭を飾る序曲。躍動感にあふれた華やかな曲想が高い人気を誇っており、単独の演奏機会も多い。 3. ロッシーニ:歌劇《ウィリアム・テル》序曲〜スイス軍の行進 生涯に39のオペラを残したロッシーニが、37歳で書いた傑作オペラ《ウィリアム・テル》。序曲全体は4部に分かれるが、フィナーレの〈スイス軍の行進〉の血沸き肉踊る名旋律は、ロッシーニの最も有名な音楽の一つで、運動会のBGMの定番にもなっている。 4. ハチャトゥリアン:バレエ《ガイーヌ》〜剣の舞 旧ソ連を代表する作曲家ハチャトゥリアンが、39歳で書き上げたバレエの最終幕に登場する有名曲で、クルド人が剣を持って踊る戦いの踊りを表現。その活気に満ちたリズムは、クラシックの定番にとどまらず、様々なポピュラー演奏家にもカバーされている。 5. カバレフスキー:道化師のギャロップ 同じく旧ソ連を代表する作曲家カバレフスキーが、35歳のときに書いた組曲《道化師》の第2曲。曲名は、「馬術の全速力の指示」から転じた音楽のテンポ用語で、《天国と地獄》や前述の《ウィリアム・テル》序曲とならぶ、運動会BGMの定番になっている。 6. サン=サーンス:組曲《動物の謝肉祭》 近代フランス音楽の巨匠が、51歳のときに書いた全14曲の組曲だが、古今東西の作品を皮肉ったパロディであるため、彼の生前には公開されなかった。カーテンコールにあたる終曲は、《天国と地獄》のフィナーレの旋律に乗せて、各曲のハイライトが歌われる。 7. コープランド:バレエ《ロデオ》〜ホーダウン 20世紀アメリカの代表的作曲家が、42歳のときに完成したバレエの終曲。アメリカ民謡《ナポレオンの退却》が元になっているが、作曲者は後に、この部分だけを弦楽合奏用の新たな独立したバレエ音楽や、ヴァイオリン用のアンコール・ピースにも編曲している。 8. ムソルグスキー:組曲《展覧界の絵》〜卵の殻をつけた雛の踊り 「 ロシア5人組」の一人だった作曲者が、友人の建築家の遺作展で観た10枚の絵の印象を音楽化したピアノ組曲で、後にラヴェルが管弦楽用に編曲。その第5曲にあたる本作は、タイトルそのままに、雛鳥のせわしない鳴き声と動きを、木管と弦で巧みに表している。