Independent columbia コロムビアが手がけるインディーレーベル MUSIC IN OUR HEART

TOP label artist release

Label

cocp_60049 COCP-60053 \1,890(税込)
転がれサンディもサムも
ROBO+S
収録曲
1.転がるロシアンブルー
2.COME ON WAKE UP EVERYBODY
3.Zero
4.ジェット気流
5.A LOVE SONG
6.タンバリン
7.初恋
8.バタフライ
9.ローリングサンディ ローリングサム
ex. Judy And MaryのTAKUYA、黒夢の人時、ex. GENのSHIGE、ex. Easy WalkersのJAH-RAH、 名うての4人によるROBO+Sが1年半ぶりにNEW ALBUMをリリース!ポップの王道を手にしたROBO+Sはさらに転がり続ける。
当初「Guitar de POP II」というタイトル案もあったほど、1stアルバムを 彷彿とさせるフレッシュなロマン溢れるTAKUYAのポップソングが満載!
TAKUYA率いるROBO+Sはこのニューアルバムのリリースを機に表記をROBO+Sに一新するという。しかし変化はサウンドや楽曲のほうにさらに顕著なのかもしれない。前作「DYING MUSIC」の英語詞中心・これでもかの大ギターロックサウンド!路線から大胆な変貌を遂げ、ニューアルバムにはロマン溢れるポップチューンや甘く切ないラブソングが瑞々しく咲き誇っている。

ここで少しばかり前作のおさらいを:世界放浪の途中ニューヨークで911のテロを目の当たりにしたTAKUYAはその悪夢を追い払うかのようにさらに旅を続けた。帰国後ROBO+Sを(EPIC時代のソロユニットしてではなく)4人編成のバンドとしてまたライフワークとして再始動させた後はリリース日程やレコード会社も決まらぬまま、ライブ活動の合間を縫うようにレコーディングを繰り返す。TAKUYAのプライベートスタジオでの作業を中心に1年半かけて完成したアルバムでは、それ以前の弾けるようなポップソングは影を潜め、その代わりこれまでにない疾走感溢れるRock’n’ Rollや地球規模で苦悩・思考する大胆な歌詞が登場し、世界共通認識としてのロックミュージックの役割を改めて感じさせる快作となった。
またTAKUYAのギターテクニックも新境地を開拓したとして注目され、ロックボーカリストとしても一回り成長を遂げた彼のパフォーマンスが旺盛なライブ活動も手伝って新たなファン層を獲得していった。

またTAKUYAは‘07年9月の前作発売直後にはROBO+Sのツアーと並行しながらHOTEI and The WANDERERSの一員として全国をくまなく廻り、躍動する(跳ね回る!)ギターパフォーマンスの健在振りを見せ、初めてその姿を目にしたHOTEIファンをも大いに沸かせた。

ROBO+Sはその後も盛んにライブ活動を続けるが、’08年秋口よりZERO、COME ON‥、A LOVE SONGなどライブで披露し始めた新曲を中心にレコーディングに入った。SMAP、藤井フミヤ、MCU、高橋瞳などJAM解散後もJポップのど真ん中で楽曲提供やプロデュースをしてきたTAKUYAだが、今回の新曲群はROBO+Sとして初めてJポップ最前線を意識したものなのではないだろうか?

否、この溢れんばかりのポップなシズル感はTAKUYAがJAMやその他アーティストに提供してきた楽曲群に共通するし、そして何よりEPIC時代の1stアルバム「Guitar de POP」や2nd「Cloud Collector」のそれに近いのではないだろうか‥。果たしてTAKUYAの意中は当たらずとも遠からず、当初「Guitar de POP II」というアルバムタイトルも考えたという。

EPIC時代にシングルのカップリングとしてライブ版が発表され、最近のライブでも定番となりつつある「ジェット気流」が今回初めてスタジオバージョンとして紹介されているが、これが強力なロックチューンとして蘇えっている事は注目に値する。1992年結成のROBO+SはJAMデビューに伴い解体、97年デビューもあくまでソロプロジェクトであった。しかしTAKUYAの中のROBO+Sは18年目を迎え、4人バンドとしても7年目であることを考えればTAKUYAのポップソングが大きく成長するのは当然のことなのだ。

ROBO+Sは初期のそれとは比べられないほど強く大きく成長している。 だからこそ今回の表記変更ROBO+Sであり、前作のロックテイストを裏切るかのような大ポップ宣言なのである。メンバー4人それぞれの自信に満ちた表情がそれを裏付けている。

ここでタイトルソング「ローリングサンディ ローリングサム」の歌詞を読んでみて欲しい。
繰り返し とても繰り返し長い坂 夢は転がった
と始まる歌詞は、ギターを初めて手にした長崎の全寮制中学生が次第に成長し、時に大きな成功を手にしたり、またそれを壊したり寄り道しながら夢を追い続け、今まだ道の途中というTAKUYA自身のストーリーを想起させる。

そして同時に全ての人に共通する苦いテーマであるからこそ深い共感を呼ぶだろう。サンディもサムもそしてあなた自身も転がり続けるこの人生、同じことの繰り返しを恐れていては何も進んでいかない、人の真似をしたり近道を探すのではなくあなた自身のストーリーを紡ぎだすんだ、という力強いメッセージが聞こえてこないだろうか?

ポップの王道・普遍性を手にしたROBO+Sはまだまだ転がり続ける。