• 2021年6月23日発売
  • V.A. Jアコ vol.2  ~Acoustic Cover Compilation~
  • COCP-41420 ¥2,500 (税抜価格 ¥2,273)
COCP-41420
参加アーティストの対談動画公開中!

インターネットの発展により若い世代にも知られる「日本の名曲」。
そんな「日本の名曲」を新進気鋭のアーティスト達がアコースティックカバー! まさに時代や世代を超えたコンピレーションアルバム・第2弾!

ステレオ
  • 2021年3月31日発売
  • V.A.  Jアコ vol.1    ~Acoustic Cover Compilation~
  • COCP-41419 ¥2,500 (税抜価格 ¥2,273)
COCP-41419

参加アーティストの座談会動画

座談会テキスト版はこちら

  • 稲村太佑(アルカラ)
  • 金廣真悟(グッドモーニングアメリカ / Asuralbert II)
  • 北島康雄(四星球)
  • 宇宙まお
  • 高嶋龍也(3 Tone Sunburst)
  • 司会:三宅正一

『Jアコ』発売記念座談会

座談会テキスト

座談会動画はこちら


「日本の名曲」を新進気鋭のアーティスト達がアコースティックカバー、その楽曲を集めたコンピレーションアルバム「Jアコ」。3月にvol.1、6月にvol.2がリリース。
その発売を記念して、参加したアーティストの中から、稲村太佑(アルカラ)、金廣真悟(グッドモーニングアメリカ / Asuralbert II)、北島康雄 (四星球)、宇宙まお、高嶋龍也(3 Tone Sunburst)の5組のアーティストと、司会に三宅正一氏を迎え、座談会を開催!選曲やアコースティックの弾き語りに関して、大いに語ってもらいました!
※オンラインでの開催で電波の状況などで聞き取りづらい部分があり、テキストに起こしきれなかったところがあります。
※口語的な表現は若干簡略化している場合があります。ご理解の程よろしくお願いいたします。



三宅正一 以下 三)まず、これ観てくれる方のために、お一人づつ自己紹介をお願いできればなと思うんですけど。稲村さんからいいですか?

稲村太佑 以下 稲)アルカラのボーカルやってます。41歳ですけど心はまだ10代下目です、稲村と言います、よろしくお願いいたします。

三)じゃあ、次、金廣くん

金廣真悟 以下 金)38歳ですが、心は10代前半です。(笑)グッドモーニングアメリカと新しくAsuralbert Ⅱというバンドをはじめました金廣真悟です。よろしくお願いいたします。

三)じゃ、続いて北島さん、お願いします。

北島康雄 以下 北)四星球 北島康雄です。よろしくお願いします。iphoneですけど申し訳ございません。ipadをこの前手に入れたんですけど、まだ慣れてなくてこっちでやってます。よろしくお願いします。

三)でも、全然綺麗に見えてます。続いてまおさん。

宇宙まお 以下 まお)32歳、心も大体32歳。宇宙まおです。よろしくお願いいたします!

三)高嶋さん、お願いします。

高嶋龍也 以下 高)はい、3 Tone Sunburstというバンドでボーカルとギターをやっています、高嶋龍也22歳、心は3~40歳くらいかもしれません。よろしくお願いします。

三)お願いします~。改めてですが、よろしくお願いします。 今回コンピレーション参加するにあたって、1人づつ、選曲のポイントっていうのを伺えればなと思うんですが、稲村さんからお願いしてもよろしいですか?

稲)はい、僕は平松さんとユーミンを選んだんですけど、「卒業写真」っていうのはタイミング的にもこの時期とかにハマるんかな~って思いながら、発売時期(vol.1は3/31発売)とかのことを考えてあの卒業写真っていうのを歌わしてもらったし、日本の国歌くらいの曲だなと思ってるんで、おこがましいながらもちょっと、国歌レベルなんで多分(他のアーティストが)選曲してけえへんかなと思ってあえて選曲させていただいたんですけど、 で、平松さんのほうは、以前僕が神戸で地元でやってるネコフェスっていうのに出ていただいたことがあって、まあ平松さん自体が神戸の方で大先輩というか、そういうのの敬意を込めてというか、あと須磨にある平松医院に感謝の気持ちを込めてというか、そこはカットで大丈夫ですけども(笑)まあ感謝の気持ちを込めてっていうのと、はい、あとあの歌の独特というか毒毒さがすごく素敵だなと思ってますんで選曲させていただきました。ちょっと長いですね、僕ね、こっから短めにいきます。

三)全然いいです、全然いいです、ほんとに。ちなみに2曲とも女性シンガーソングライターの曲になりましたけど、これはたまたまというか?

稲)そうですね、僕は元々キーが高めだっていうのもありますし、あとこういうときだからこそ男性が女性の歌を歌うのがすごくアーティスティックで面白いなっていうのがあったりしたんで、どっちか2択ってなった場合はそっちを選ぶって、男性の曲も名曲だらけなんで選ぶには困ったんですけど、選ぶきっかけで女性しばりってしたらそれはそれでキャラになって面白いかなって思って選ばしていただきました。

三)ちなみにユーミンさんの卒業写真って、もう稲村さんがまだ全然リアルタイムではないというか。

稲)そうですね、僕はリアルタイムではないんですけど、ある日あの曲、バンドのことでずっと悩んでた時期があって。いつでも悩んでるんですけど、1人で京都に旅に行ったんですよ。芸能の神様が嵐山にあるんでそこにお参り行こうと思って… こういうのは自分の個人の時間とお金を割いていかないと神さん認めてくれないやろなと思って、何かついでじゃなくて、それだけのために行ったんですけど。で、僕銭湯が好きで、ついでに京都の町を見たりとか、銭湯とかサウナに入ったりとかさしていただいて…(あ、僕尺長いかもしれませんね~?)

三)全然いいですよ、あんまり多分気にしなくていいと思います。

稲)で、サウナで「俺何してるんや一人でこんなところで」っていたんですよ、ほんならサウナの中でBGMが流れてきて、ユーミンさんの卒業写真がずーと流れてきて、「あのころの私を~」「あなたは私の青春そのもの」っていうのが出てきて、僕はサウナの中で自分で歌われてるような気持ちになって、汗と共に涙も出たっていう。そしてあの曲を自分もカバーしてみたいなっと思って、でやらしていただきました。次から尺短めで行かせてもらいます。笑

三)全然大丈夫です!ほんとに気にしなくていいと思います。平松さん90年代だから割と学生時代って感じですよね。

稲)そうですね「オレーッセ。オレッスレッセレッス」(マイセレナーデ)で有名なんですけども、同じ神戸って実は後から知ったくらいなんですけど、でもなんか独特な方やなってずっと思ってたのと、あと僕、平松さん神戸でいっつも震災だったりチャリティーのコンサートされてるんですけど、同じ神戸っていうのでゲストに呼んでいただいたりっていうのがありまして、それで一緒に平松さんのもう五十、六十喜んでのコンサートホールのところで1人で僕歌わせてもらったことがあって、そういうのもあって恩返しというか、何かこのありがとうの気持ちがどこかしらでそこはかとなく届けばなと思いまして。直接はなかなか恐れ多くて言えませんが。

三)なるほど、そっかそっか、2曲とも割と男性目線で言うと結構女性に対して畏怖の念を感じるような(笑)「すいません」って感じですよね。

稲)平松さんの「部屋とYシャツと私」は完全に関白宣言の女性ヴァージョンだと思いますんで、それこそ日本のバイブルみたいな、男と女とはこうだ 「あなたは嘘をつくとき眉が上がるのよ」っていうのを2番くらで言っときながら、最後の最後で「あなたの眉が亡くなる時に眉をみる」っていう時間差での回収の仕方が秀逸だな~と。僕やっぱ尺ながいですね。笑

三)めっちゃいいっす、大丈夫です。

稲)日本の音楽だからこそ、日本語の歌詞だからこそ、できる

三)確かに。

稲)海外は韻を踏んだりとかよくそういうのもかっこいいと思うんですけど、 今は日本の奥ゆかしさが詰まっているなというのが、思いましたというか、そんな感じです。

三)ありがとうございます。金廣くんはこの2曲、「Dang Dang 気になる」「大空と大地の中で」という割と振れ幅のある選曲ですけど、ポイントはどうでしょうか?

金)たいさん(稲村太佑)ほどしゃべれないな~と思いました、とりあえず(笑)そんなに意図はないっす。中村由真さんの「Dang Dang 気になる」に関しては、「美味しんぼ」(テレビアニメ)すね。「美味しんぼ」のテーマで、ほんとは第一期目の曲もあるんすけど、これが第二期目の曲で、自分がその、思い浮かぶ「美味しんぼ」の曲って言ったらこの曲が浮かんで。で、年代的に自分たちが小学生くらいだった時の、テレビアニメで流れていたものっていうイメージでこの曲を選んじゃいましたね。いろいろあったんすけど、この曲歌ったらちょっと面白いかもしんないな~って思って。そんなに理由はないっす。(笑)

三)まあでも被んなそうだしね。

金)そうそう、それは大事。

三)「大空と大地の中では」はどうですか? 『金廣さんがもともと選曲していた曲があったのですが、 カバーの許可を申請の段階で色々な問題があり、その曲は断念いたしました。 その曲名の部分は割愛させていただきいます。』

金)もともと90年代くらいのやつで(曲で)自分の思い出に残ってるやつで「———」。 これがオレが音楽をはじめようというか、歌うのが楽しいなっていうふうに思ったきっかけなんですけど、小学校の運動会の時にその曲でダンスを踊って、あまりに良かったから、その時の高橋先生っていう小学校の先生に「どうにかこの曲を聞きたい」っていったら、その次の日にミックステープを持ってきてくれて、そのミックステープでマッキーとか色んなのが入ってる中で「———」がすごい好きだったんですよ。これをやりたいなと思って、なかなかいい感じでレコーディングできたんですけど、「許可をえるところまでいけなくて」 じゃあ違う曲を選ばなければならないってなった時に、そのぐらいの歳のときに何してたかな~って思ったらほぼ剣道くらいしかしてなくて、でドラマとかもほぼ見てなかったんで、何見たかな~て思ったら「みにくいアヒルの子」だけ見たな、じゃあコロムビアの先輩だし松山千春さんの曲やろうと思ってその曲をやったら、まあとりあえず合わせてみたらいい感じだなと思って弾き語りをやってるようなスタンスにもぴったり合うし、とりあえずこういう感じでやってみようっていうふうにやりました。

三)なるほどなるほど、ありがとうございます。つづいて北島さん、「爆風スランプ」のランナーとホフデュランのスマイルですけど、ポイントはどんなところにありますか?

北)そうですね、爆風スランプっていうのが結構、あのう、僕たち四星球はコミックバンドなんですけど割と早い時から、爆風スランプっぽいねみたいな、初期の爆風スランプっぽいねみたいな、色んな先輩だとか、関係者の方が言って下さってて、その中でいつかは「Runnner」を作らないと国民的なバンドになろうと思ったら「Runner」みたいな曲がいるよね~みたいな、20代の頃からずっと言われてたんですよ。そうなんですよね~、だから僕も大好きっていうのもあるんですけど、だからこの際「Runner」をやりたいなあって思っていまして。3年ぐらい前に一度、今なんかソロでやられてるんですけど、あのサンプラザ中野くんさんがパッパラー河合さんがギター弾いてみたいな感じでで、ちょっとあのサーキット系のイベントの時に、その時にライブを見せてもらった時に「Runner」あのこのキラーチューンの使い方が凄いですね。贅沢というかあのライブサーキットなのでお客さんの前でリハーサルをされるんですけど、まだパッパラー河合さんしかいらっしゃってないんですよ、ステージ上で。であのサンプラザ中野くんさんはステージに現れてないんですけど、パッパラー河合さんが歌うランナーがリハでまず聞けて、パッパラー河合さんがリハでランナーをやるっていうんですけど、まあボケなのかどうなのか全然歌えない、あんだけ有名な曲歌えないみたいな、で一回リハでやってて、本番でランナーは中野くんさんが歌うんですけど、あの日本で一番有名なロックソングやりますみたいな、っていう曲フリからやっててやばいっすよねえ。日本で一番有名なロックソングですって言ってやった後に、ちゃんとそれがどういうことでみたいな解説が入るんですけど、運動会で流れて皆これで入場してきて走るみたいなことが、あー確かにそうだなあって。そう思い返すと自分こうロック初体験みたいなのがランナーだなあと思いまして。

三)原体験?

北)原体験がロック原体験がランナーだなって。まあ幼稚園やったと思うんですけど5歳くらいって言うのがまあ。3年くらい前にそれを思ってたのもあって重なりまして今回もう決定って言う感じですかね。

三)結構、満を辞して感もあるっていうことっすよね?

北)そういつかはって、まあそういう曲を作りたいよねって言う話もあったんですけど、まあまあその分析っていうのも込めて

三)なるほどなるほど。

北)どういう方法で出来てるのかっていうのをこの機会にそらやっぱすごかってですよね。まあなんかこの情熱的でストレートでありながら、こうあれこことここがかかってるんだっていうのもありつつ勉強になりましたねえ。

三)四星球の今後の新曲にこっからのフィードバックがかなりあるのかもしんない?

北)あ~、今すごい意識してますね~。意識してます、実際。

三)あ~、え~実際。

北)意外と意識してますね~。

三)めちゃくちゃいいっすね

北)いい体験させてもらいました、はい。

三)なるほどなるほど。スマイルの話は?

北)スマイルはもう、あの今の時代にすごいぴったりあってると言うか、コロナどうこうっていうことに対してまあ時代と歌詞がすごいリンクしてるな~とは思います。あと「いつでもスマイルしてるね~」みたいなわかりやすさもありますし、あと「Runner」とちょっと違いを出したかった。

三)コントラストというかね

北)そうですね~。ランナーは、ばぁっといったんですけど、ちょっとこうポップなほうで行きたかったなっていうのもありまして、まあでもこれも凄いポップといいながらも後半なんかね、「いつでもスマイルしててね」って言うんですけど、「人間なんてそれ程キレイじゃないから」って毒吐くんですよね。

三)いや~、わかる。だって「すぐスマイルするべきだ子供じゃないならね」だからね(歌詞)結構強いっすよね

北)そうそうそう、そうですそうです。そういうとことかもやっぱりしびれますよね、ベイビさん(ワタナベイビー)の中にある隠の部分もしっかり出してあげるというか、が凄い好きで。明るいだけじゃなくてというそれがやっぱアニメソング(こちら葛飾区亀有公園前派出所)だったっていうところも秀逸やなあと思います。そういうところから選ばさせてもらいました。

三)なるほどありがとうございます。 まおさんは2曲とも男性ボーカル曲ですけど。久保田利伸さんの「Missing」とSUPER BUTTER DOGの「終電まぎわのバンジージャンプ」、ポイントはどんなとこでしょうか?

まお)はい、自分が歌って弾いて再現してすごい難しそうだったり、イメージがつかなそうだなって曲を選んだ。

三)なるほどね。あえて。

まお)そうですね。そうすると男性ボーカルかなっていうのもありますし、あとはやっぱり80年代の歌とかだとリアルタイムでは全然ないので、ギリギリなのでそういったところでも自分の実体験も皆さんのようなエピソードとかもこの2曲に関してはそんな語れるものはないので、なんかすごい離れた遠いところにあるにある曲っていう。まあ曲として好きな曲っていうのはあるんですけど、なんかこう自分とは離れた曲ところにある曲をやってみようみたいなところで、ちょっとチャレンジのつもりでやらせてもらいました。

三)あえてこう自分にちょっと試練を与えるような。

まお)そうですね、はい、なのでとてもレコーディングは結構泣きそうになりながらギターを弾きましたね。難しいなっと思って。なんでこれを選んだでしまったんだろうという気持ちになりながらやりました。

三)久保田さんもブラックミュージックを日本に伝承するって言う意味では先駆者のような方で SUPER BUTTER DOGもファンクバンドとしてやってきたバンドだから、2曲ともブラックミュージック的な要素が強いから弾き語りってなるとまたちょっとアプローチ考えますよね、色々ね。

まお)そうなんですよね。ちょっとファンクっぽい曲やってみたいな、それをギターで弾いたらかっこいいなって選んだんですけど、かなり私にはまだまだ高い壁だったなっと思い知らされたんです。今回はいい機会になりました。

三)またこれがこれから生きてくる、自分のオリジナル曲にも生きてくるよね。

まお)と、思っております。

三)わかりました、ありがとうございます。

高)そして高嶋さん、太田裕美さんの「さらばシベリア鉄道」DALIの「ムーンライト伝説」、 これなかなか渋い選曲というか、例えば太田由美さんとか歌謡曲愛好家にはすごくよく知られた存在とあと名曲ですけど、もちろん高嶋さんはリアルタイムではないし、「ムーライト伝説」もそうかもしれないけど、すごく選曲の面白さが際立ってると思うんですけど?どうでしょうかこの2曲ポイントは?

高)そうですね、さっき太田裕美さんがリアルタイムとかじゃないなってっていう風におっしゃっられたと思うんですけど、小ちゃい時に親が聞いてたとか、あとテレビから「日本のうた」みたいなのがずっと流れてたのがあって、もはやリアルタイムみたいなところがあって、それで女性のアイドルとかシンガーとか流れてたと思うんですけど、その中でも太田裕美さんが佇まいとか歌い方とかがすごい好きで。でも太田裕美さんといったら「木綿のハンカチーフ」とか選びがち(選んだ人に悪いな)だと思うんですけど、さらに哀愁漂う歌を歌ってる太田裕美さんにちょっとあこがれてアレンジしてみようかなとおもってこの曲を選びました。

三)いいですね~。「ムーンライト伝説」は?

高)「ムーンライト伝説」は、たまたまその曲をちょっと前かな、セーラームーンの劇場版がやるみたいな話を小耳に挟んで、その時ちっちゃいときに内容はあんまり覚えてないですけど、セーラームーン見てたなみたいな、あの再放送で流れてたセーラームーンを見てたなって自分の断片的な記憶がすごい蘇ってきて、ほんとは原作ちゃんと見てからカバーしたいタイプなんですけど、今回は逆に断片的な記憶を振り返った時に、どういう演奏に昇華するのかなっていう自分自身に試したい気持ちがでて、ちょっとじゃあチェレンジしてみようっていう気持ちで選びました。

三)これあの余談ですけど昨日終わった連続ドラマで「大豆田とわ子と三人の元夫」の中で、松たか子さんも歌ってたんですよね、劇中で。だからなんか結構タイムリーだなって。

高)そうなんですね、たまたまなんかタイムリーの選んで。(笑)

三)松さん結構ドラマの中でドラゴンボールの歌とかも歌ったりして。それがなんかいいアクセントになったりして、ドラマん中でも。結構、おっ、って思っちゃいました。ドラマを観ている身としても。

高)たまたまこう良かったですね。

三)で、みなさんにそれぞれお聞きしたいんですけど、ほんとに基本弾き語りで、すごく自分の歌唄いとして素の状態がでるような、ある意味では試されるような機会だと思うんですけど、それぞれRECの面で意識したことを聞ければなと思うんですけど、稲村さんどうですか?

稲)あの~、やっぱ今おっしゃってたようにアコギ弾き語りっていったらどんだけこう、人柄というか体温まで伝わるくらい生々しいじゃないですか?で、僕逆にバンドのほうはバチバチに音突っ込んでやったりとか決め込んでガチガチにいくんですよね。なんでアコースティックのほうはより自分のテンションによっての揺れであったりとか、ちょっと甘い入ったピッチだったりとかちょっとシャープしてまうくらいの気持ちもそのまま音に乗せてお届けするとなんかいいな~っていうのがあって、なんか部屋の隣でこう歌ってますみたいな、ヘッドフォンで聞いていただいたらでかいホールで皆さんの前で歌ってるって言うよりは隣にいるよ、みたいな感じのように聞こえるようにしたいな~と。だからあんまり音を重ねていくとかそういうのはなしで、一発ライブテイクでやつっていうのをやらしていただいた、だからほんとにそう言う機会少なかったんですごいありがたかったですし、アコースティックってどういう感じで録れば綺麗に録れるかな~みたいな研究したかったタイミングなんで。中々バンドではエレキでガシャーって鳴らしてしまうんで、アコースティックあってもなんかに馴染むとシャンシャカシャンシャカくらいしか聞こえないんですけど、ここまでアコースティックをしっかり1本だけでってなると、すごく艶だったりだとか指の感じだったりだとか、すごく表現できるんで逆に言うとそれがすごく露わになるんでものすごくハードルが高かったですし、なんか歌い手としても弾き語り最近やってる身としても、すごくそこも皆さん選曲の時におっしゃってましたけど、まおちゃんとかもおっしゃってましたけど、ステップアップのいい機会になったなとすごく思いました。

三)まさに、そういう生々しさっていうのがダイレクトに伝わってきた音像だったと思います。 ありがとうございます。金廣くんはどうでしょう?「Dang Dang 気になる」なんか弦の音とかも入ってますね?

金)そうですね、あれはチェロを入れたくって、まそれはアコースティックと言いながらコンピューターでやったやつなんですけど、それをベースで入れながら、普段弾き語りクラッシックギターでやってるんですけど、クラッシックギター2音半下げと、バンドだったら(手で音像をジェスチャーして下から)ドラム、ベース、ギター、(中心に)ボーカルみたいな感じなんですけど、それをこっちらへん(左下)にガットがあって、上らへんにアコギが(右上)あって、チェロがここにある(下に)みたいなのを、ちょっと一回やってみたくて、まあ今まで弾き語りのレコーディングはもうほんとにギターと歌だけでやるって感じだったので、試してそういう構成で、しかも「Dang Dang 気になる」はだいぶシティーポップみたいな感じの曲なんですけど、それを自分が高校生とか大学生の時に聞いてたエモに近いスタンスでできなかなーと思ってやってみました。

三)なるほど、おもしろいっすね、そのアイデア。

金)で、逆に、「大空~」のほうは、どれだけ生に近づけれるかな、ライブに近づけれるかな~と思って、歌とギターの弾き語りをもう一発録りでやってやろうと思って、すげ~何回も録り直しましたけど(笑)すげ~頑張りました。

三)そうなんだ。笑

金)マイクが3つっすね。ギター用のマイク2つと、歌用のマイク1つで、とりあえずそれでやってみたいなと思って、どれだけ生でやろうかっていうのに挑戦してみました。

三)あ~、なるほど、これほんとに、松山さんの歌、地元の北海道のさ、松山さんが見てきた風景っていうのが歌に込められてると思うけど、その広大なサウンドスケープが聴こえる。

金)そう、それをなんとかやりたかったんですね。すげえリバーヴかけすぎたなと思って。

三)そう(笑)リバーヴ強いけど、リバーヴたっぷりめがその北海道の広大さみたいなものを…

金)風呂場じゃなければいいですけど(笑)

三)映し出してる感じになってると思います。

金)あ、よかったです。

三)北島さんはもう「Runner」の熱量はもう原曲にせまるような感じもあって。

北)そうですね、熱量勝負というか、僕そもそもギター弾けなくて、楽器ができなくてギターまさやんにギター弾いてもらってたんですよ、でやらしてもらってるんですけど、ラインナップ参加される方の名前みた時にやっぱ技巧派の方が多かったんで、僕と柴田さんくらは熱量でいかなあかんのかなと思って、で熱量でいかしてもらったんですけど。(笑)

(一同笑)

北)なんかライブだと、誰かの曲をカバーさせてもらうときは、絶対ネタを絡めるんですよ。ネタカバーみたいな感じが多くって。そうやってさせてもらうほうがよりこの曲がなんでライブでこうやるのか?みたいな意味が出てきたりとかするんで、ま普通に曲だけをやるよりはネタをはさんでこうきょくさせてもらうんですけど、今回それをもししてしまうと、あのアルバム自体に迷惑かかるんじゃないかっていうのをすごい考えまして、でそれをしなくてもやっぱりこのランナーだとかはもう熱量だけでいけば成立するんじゃないかなと思いまして、ほんとにもうどこまでも熱くやれたらなという感じでさせてもらいましたね。 スマイルのほうはベイビさんは(ワタナベイビー)今まで何度かイベントで一緒にやらせていただくことがありまして、「SET YOU FREE」というイベントだとかでも一緒に、生でもスマイル聞かせてもらってるので、なんとなくこうベイビさんを頭ん中に置きながら。なんかほんまの音源が声を重ねてるらしくて、本人の声を、聞いた情報では。ベイビさんの声を2重に重ねてるってことなんで、そんなこともやりたいな~と思って。ベイビさんが清志郎さん好きなんで、皆好きやと思うんですけど清志郎さんの感じもちょっとどこか頭に入れながら。

三)なるほどね。

北)Cメロとかはちょっとそう清志郎さんぽく歌いたいみたいな、まさやんとかにはいったりして。

三)めっちゃいい話だった、なるほど。

北)ベイビさんに聞いてもらっても恥ずかしくないものにしたいなっていう感じでしたかね。

三)それこそあれですね、継承するって感じですね。

北)そうですね。曲自体が。 2曲ともそうですけど歌い継がれる曲だな~と思いましたので、そこを意識しましたね。

三)なるほどありがとうございます。 次、まおさん、まあ先ほど言ったようにこの2曲はねすごい弾き語りで解釈するのがまた色々試されたと思うんですけど、改めてRECする時にどんなことを意識しましたか?

まお)そうですね、まあできるだけそう自分のほうに引き寄せてやるしかないなと思いまして、普段私はシンガーソングライターなので、みなさんバンドやられたりっていうことも多いと思うんですけど、私は基本一人でステージにアコギをもって立つことが多いので、基本スタイルはそのままなんですけど、ライブの時にエレキで弾き語りをするのも1/3くらいやって、その要素を入れたいなあっていうのが久保田利伸の「Missing」のほうがエレキでやってるようなイメージで、ちょっとやりたいなっていうので、音作りとかは近づけたりとかしますね。あとはすごい個人的な話なんですけど、今年から去年までいた事務所を離れて完全に1人でやってて、

三)え、そうなんだ。

まお)そうなんです。今回いただいたお話が最初の仕事というか、最初の活動でありがたかったんですけど、それなので自分でエンジニアさんに頼んでっていうところからはじまったので、頼んだ人が自分の友達なんですけど、ドラマーだったりするので、その彼にシェイカーやってもらったりだとか、その場でDIYみたいな感覚があって、それがすごい楽しくって最初は全然イメージしてなかった方向にいっちゃったんですけど、やっていくうちに2人でだんだん楽しくなっちゃって、これでちょっとびよ~んてやつ(楽器)入れてみる、それはすごく思い出として今回たのしくやれましたね。

三)無茶苦茶じゃあ今回貴重な一発目のフリーランスになって…

まお)そうなんです。

三)なんか皆んなあれですね。このタイミングで新しいことやれたり色んな実験性に富んだこと やれたり、ほんといい機会だったんですね。

まお)はい。私もそういう感じでやらせていただきました。

三)そっかそっかわかりました。 次は高嶋くん、太田裕美さんの「さらばシベリア鉄道」。わりと原曲はアップテンポな 原曲はポップスとしての音楽像をまとってるような感じしますけど、この2曲どんなこと意識して録りましたか?

高)そうですね、「さらばシベリア鉄道」は、原曲より遅くしたっていうのもあるんですけど、鉄道が入ってるような感じがするんですよ、自分の中で。ドラムの感じもそうだし、ギターの感じもそうなんですけど、それを無くしたくなくて、原曲に近めのアプローチを自分の中ではしたつもりです。

三)なるほどなるほど、テンポは落としつつもっていうね。

高)テンポは自分の弾きやすいところまでギリギリまで落とした感じですけど、あとリバーヴもちょっと強めにかけて。あったかい感じのリバーヴじゃなくて、なんていうんですかね、歌詞のロシアとかシベリアとか北を感じるリバーヴをかけたいなとちょっとそこは何回も「いや~こうしてくださいこうしてください」みたいなちょっと拘りがあります。

三)「ムーンライト伝説」はどうですか?

高)「ムーンライト伝説」もアコギっぽい原曲じゃないっていうかアニメの主題歌なんで、それは自分でアコギと歌でやったときにどういう風に自分の中で音楽がどう流れるのかなっていう、どういうフィルターがかかるのかなっていう挑戦してみたんですけど、自分が思ったよりこう70年代80年代の自分が昔聞いてたこのフォークソングの感じがすごいでちゃった、出た、みたいなっていう感じですね。まあ結果的になんですけど。キーも実は同じなんですけど、実は同じキーで「さらばシベリア鉄道」も「ムーンライト伝説」も同じキーから結果的に弾くことになったんですけど、Eマイナーから弾くことになったんですけど、かぐや姫の「神田川」と同じキーでやっぱり自分のルーツはそこにあるんだなって思いました。

三)あ~ルーツなんですね~。結構だから昔のこの時代の曲とかは色々ストリーミングとか動画サイトとかで触れたりしてたんですかね?

高)そうですね。まあでも昔の時代の曲はやっぱり昔にCDが家にあったりするのもあって

三)そっか、家にCDね。そっか

高)まあそうですね。高校生大学生になって、後から振り返ってストリーミングとかで聞くってこともありましたけど、昔最初に子供の頃に聞いたイメージのままこうずっときてるっていう感じですかね。

三)だからやっぱりCDだ!親御さんが残してくれた財産ですね。

高)そうですね、CDを家でカセットにもう一回入れ直すみたいな、カセットが残ってたりしてそれを何回も聞いたりしました。

三)へ~、いいですね。すごく原体験として素敵なエピソードだと思います。
割とこの時代って、ちょっと一概にはいえないですけど、80年代70年代って職業作家の方が分業制作られたりしてる時代だったりするじゃないですか? 例えば稲村さん、2曲はあのシンガーソングライターの方の曲ですけど、シンガーソングライターの方もどこかでこうプロフェッショナルな筆致みたいなものをなんか感じさせられるような音楽、日本の歌謡曲とかJ-POP以前の時代の歌がやっぱすごく並んでるなと思うんですけど、このころのなんか分業制でつくられている曲の「凄み」みたいなもので感じることって。皆さんまあ高嶋さんなんて特に感じる部分ってあったりするのかなって思うんですけど、どうですかね? もうほんと分担で皆さんこう作詞家がいて作曲家がいて編曲家がいるみたいな、あの時代の音楽の生まれてくる構造のおもしろさみたいなどんなところに感じたりするのかなっていう、聞きたいかなって?

高)バンドでこう曲作ってると自分たちの中で完結させるもんだと勝手に思っちゃうところがあるんですけど、こうバンドの中で同じ時間を共有してできてる音楽っていうのと違って、作詞家作曲家編曲家っていう3つのポジションがあって3っつのフィルターを通って一番最後にまた歌う演奏家が一番最後のいるわけじゃないですか、この何個ものフィルターを通ってきた上での演奏っていうのが深さを出してる要因の一つなんじゃないかなっていう風に思います。

三)ですよね、確かに。金廣くんどうですか?金廣くんが選曲した曲も。

金)中村由真さんとかは 作曲が林哲司さん、なんか当時っていうか自分の中では森雪之丞さんが作家としての出てくるんすけど、キン肉マンしかり、なんでもそうなんですけど、基本自分だったら絶対に思い浮かばない、もしくは歌ってる人だったら絶対に思い浮かばない言葉だったり表現だったり、まあそれが第3者だから出来るっていうわけじゃなくて、森雪之丞さんじゃないと出ないっていう表現みたいなのがあって、それが言葉としてはわけわかんないけど、メロディーに乗った瞬間になんか意味がわかんないものが伝わって、そこからプラスアルファなんかズシっとくる、ストレートがなんかしらはまってて、キン肉マンの曲もちょっと歌いたいなと思ったんですけど、なんか忘れちゃったんですけど、バッと響く言葉があって、その曲で合ってんのか合ってないのかわかんないっすけどすごい響く言葉、要するにプロとして、作詞を作るだけのプロとして、作曲だったら作曲のプロとして、なんか色っていうのが。要するに、顔は見えないけどその人の色が出せる人が当時はたくさんいたのかな~っていう風には思います。もちろん今でもいらっしゃるとは思うんですけど。

三)そうですね。なるほど。稲村さんは?

稲)さっきの話に戻る感じかもしれないですけど、作り手さんが歌う方以外であったとしても、色んな人が増えてきたり名義が変わって作り方が変わったとしても歌い手が人のものに出来てるのが、すごい歌い手としてマンパワーがあるなってすごい思いますし、あとその作家さんもその周りのアレンジャーの方との時代によっても歌い手さんの良さをどこにもって引き出せるか、みたいなところをすごい秀逸に感じるのが、最近ようやく感じれるようになったかなと、おこがましいですけども、そういう感じにちょっと思ってます。 僕も若干作曲提供することがちょいちょいあったり、まおちゃんとかもあったりするんで、まおちゃんのやつとか他のやったらどないやってんねやろとか思ったりするんで、最近もなんか出てて。アーティストが他の曲書くってどんな感じなんかなってすごい思ったりするんすけど、なんかすごいこの時代のそういうのって勉強になるなっていうのが。僕はどうしてもあの自分印みたいなのをつけたなるんですよね、アーティストとして。それじゃあ提供する側だったり、どこを活かすかっていうのをちゃんと作家さんも逆に歌い手さんもどう自分の良さを引き出してもらった上で自分のもんにするかみたいなところが、すごいプロフェッショナルがそれがゴジャゴジャっていうか出来上がりまくってる時代ってすごいなって僕は思いました。

三)ありがとうございます。 北島さんはランナーとかって、このずっとこういう感じみたいなのって、いっぱつで覚えられるみたいな。どの時代の誰が聞いても覚えられるみたいな、いまだにCMに使われたりねするとか、例えばブルーハーツの曲とかもそうですけど、ほんとその曲の強みっていうものを、こうすごく例えばランナーとかって本当に歌の強さみたいなのを凝縮されてるところがすごくあると思うんですけど歌ってみてどんなところがすごいと思います?

北)あの、もうまずイントロからわかりやすいというか、ジャーンジャーンていう(笑)

三)確かに!

北)時代背景も色々あるんかもしれないですけど、デーンっていうところから入ってってまずすごいですよね。やっぱり本人の声もあると思うんですけど、それをこれレックの前に僕と全然細さ太さ違うしと思いながら歌うと、音域が力んで出すようなとこの声なんすよね。

三)お~。

北)自然にあのメロディーで歌えば力強くなるというか。

三)う~んなるほど。

北)そういう風にできてるというか。またあれが「僕たち」じゃなくて「俺たち」だとかそういうところでまた力入るんすよね。そことかは賢いな、というとこですね。「走る走る僕たち」だとちょと弱いけど「走る走る俺たち」で、「る、る、れ」で「ラ行」で来てたりとかやっぱ強かったり、その辺はすごいなと思いましたすね。

三)なるほどな~。

北)カラオケとかもそういうとこで受けたんじゃないかな~とは思いました。

三)間違いない。もう多分忘年会とかで歌ったら1年お疲れって感じのね、来年もよろしくって感じの。

北)歌い切ったらちゃんと疲れるんですよね。(笑)出し切った感じがあるというか、自分が歌ってるだけですけど頑張ったって感じになるんですよね。

三)確かにな~(笑)ほんとだよな。スマイルも森七菜がねCMでカバーしたりとか、やっぱすごい独特のキャッチーさありますよね。さっきの言葉のドキッとする強さもしかりですけど、ホフデュランもやっぱ、他とは異類のないキャッチーさとそこに混ぜる鋭さみたいなのってありますよね。

北)そうですね、よく使われる言葉だけなんですけど、ハッとするというかそういう面白さはすごいと思いますね。

三)なんかめちゃくちゃ優れた絵本読んでるみたいなね。

北)ほんとそうですね!特別な言葉別に出てくるわけじゃないんですけど、それの並び次第でこんなになるんだっていう。

三)確かに確かに。 まおさん、今回ブラックミュージックというか黒いグルーヴとかサウンドプロダクションに原曲では反映されてるけど、まおさん自身ブラックミュージックが背景にある音楽っていうのは?昔から好きでもあったんですか?

まお)全然全く。

三)全くなんだ、ほんとに全くなんだ。

まお)そうですね、その大人になってっていうか音楽をやるようになってからちょっと勉強してみようかなで聞いたぐらいの感じで、っていうところはありますね。

三)なるほどね。でも久保田さんとかほんとに歌上手いじゃないですか?ちょっと尋常じゃない。だからやっぱ実際にニューヨークとかで本場で当時のブラックミュージックを体感して、それを日本に持ちこんで、今もねバンドメンバーほとんど海外の人だったりとかねしたりもするし、そのスタイルでずっとやってる凄みってやっぱあると思ってて。だから今回こういうところで歌えたのって、きっといい経験すよね、ほんとね。

まお)いやそうですね、その歌い回しとか皆さん他人の曲を歌って感じた、全然違う歌い回しって多分皆さんそれぞれ感じてると思うんですけど、やっぱ久保田さんにしかできない節回しみたいなのがあるじゃないですか?それどうしよっかな、みたいなって思ったりもしたんですけど、なるべく歌い回しに関しては完コピを目指して、目指しても結局自分止まりになるから、そこはちょっと上を目指して、なるべくそこに合わせていくような感じでやろう、っていう。ま、それもチャレンジの一部でしたね。

三)でも永積さんもめちゃくちゃ歌上手いし…

まお)そうですね。

三)バタードッグ時代はほんとファンクって感じだけど、まあハナレグミ名義になってから、それこそ弾き語りで、ギター1本でもどこでも響かせれるような歌唄ってるっていう意味ではめちゃくちゃ学べるとこもね、永積さんからもね、きっとあるだろうしね。

まお)そうですよね。私はやっぱハナレグミから先に入ってる世代なのでやさしい歌声の人っていうイメージだったんですけど、やっぱバンドの中にいる永積さんの声を聞くと、やっぱどこまでも通るというか、一人だけ遺質すぎる声質なんだな~っていうのを改めて感じて、そこはほんとに声質だから誰にも真似できない部分なんだな~って改めてすごい感じましたね。

三)声にグルーヴがあるって感じですよね。

まお)あ~、そう、それを感じました、確かに!

三)すごくわかります。でもよかったっすね。ここで改めてこうやって体感出来るってことはね、すごい大きな気づきだと思うんですよね。

まお)自分でやってみるとわかるっていう。聞いてるだけじゃわからないってところすごくありましたね。

三)で、これ皆さんあの~去年から、今も引き続きですけど、こういうコロナの時代になって、すごく弾き語りっていうことが自分の中で存在としても、今まで以上に大きくなったという部分もあるかと思うんですけど、自分にとって今弾き語りってどういうスタンスで望んでるのかっていうのを改めて聞きたくて。 金廣くんどうですか?

金)そうっすね。新しいバンドがほぼ動けない状態だったので、もう弾き語りをするしかなかったっていうのが正直な話っすね。じゃないと外に出ないで腐っちゃう感じがあって、今までは事務所いてレーベルいて音楽があって、下に生活があるって感じだったんですけど、音楽っていうものが要するに事務所とかそういう守るものがなくなっちゃって、自分だけになっちゃって、まあもちろんドラムのペギは一緒ですけど、それがなくなっちゃった時にまあ会話とか全くなくて、音楽っていうものを自分に寄せることができなくて中々、このコロナ禍で人とも会えないし。じゃあ弾き語りをやるしかない、って思って、でたまたま八王子でライブハウス助けてくれ、みたいな感じだったので、そこに恩返しするのに、アマゾンプライムとかにもあるんですけど、高尾山の薬王院で弾き語りやらせてもらったりだとか、ちょっと自分が動き出したことによって、今まで無かったというか、あったんだけど細かったパイプがすごい太くなったりしたんで、なんかそういう自分個人で閉じこもらなくて、音楽、弾き語りがあるおかげでちょっと開いて人と接する、ちょっとだけでも何回も接することができたんで、それによって今のスタジオとかもそうなんですけど、色んな人と会うことが出来て、こういうのがあるけどどう?って今コロナで時間あるんでなんでもやります、っていうスタンスでもいるんで、そういうスタンスでいけたおかげで、今の自分がまだ音楽人としていれてるなって思います。そのきっかけは弾き語りかなって思ってます。

三)なるほど、ありがとうございます。 稲村さんどうですか?今弾き語りやる本数っていうのは増えました?

稲)めちゃ増えましたよね。今まではバンドのツアーのちょと合間に違うアプローチでみたいな、おまけ部分でちょっといいよ、みたいな感じだったんですけど、結構多くなってきて、あんまりふざけて出来ないなというのあったりで、自分的にはすごいこうアコースティックギターってギターなんすけど、色んな楽器なんすよなんか。リズムもあるし、メロディーもあるし、和音もあるし、なんかちょっとしたこうブラッシングするだけでもすごいなんか熱量が伝わったり、リズムが心躍ったりスラング奏法っていうのがあったりだとか、そういうのすごい時間があったんで、YouTubeとか上手い人みて挑戦とかしてたんですけど。それですごい自分の音楽の表現の幅っていうのはこのおかげですごい広がったな、あるいわその金廣が言ってたように弾き語りしかもうないので、試験がないと僕勉強しないタイプなんですけど、そういうステージがあったおかげでそこにむけてこんなんやったろ、あんなんやったろ、っていうのがすごい、自分ではちょうどいい機会になったし、このアコースティック企画が落とし所としてすげえ良かったですし、ここをきっかけにまたって感じですし、こっから出て行ってみたいなところもありますけど、なんかそういうタイミングだったなってちょっと同じようなことですけども金廣と、思いました、僕も。

三)ありがとうございます。 四星球は、その弾き語りというか、アコースティックみたいなのってどういう距離感なんですか?

北)あの、やってることはやってるんですよ。インストアライブとかでやったりとか、あとアコースティックでライブ確かに誘ってもらったこともあって、やるのはやってるんですけど、コロナ禍以降でやらしてもらったのは、お客さんの前では1回~2回、あとラジオでやらしてもらったりだとかそれぐらいですけど、単純にやり方は変わりましたよね。中身の内容は。ライブハウスで出来るライブ自体が、僕たち結構昔はお客さんのほうに行ってフロアで色々やったりだとか、お客さんに歌ってもらって喋ってもらったりだとか多かったんですけど、そういう今ちょっとやれないことが多いので、それに伴ってアコースティックの内容もちゃんとこう歌うことが中心になるというか、まあネタが少なくなって歌う。まあ当たり前ではあるんですけど、歌うようになりましたね。

三)う~ん、そうかそうか。

北)歌ありきで、例えばドラムが歌う、とかそういうようになりましたね、ヴァリエーション出すために。僕がカホン叩いてみたりとか。そういう風になっていきましたね。

三)なるほどなるほど、いいですね~。 高嶋さんどうですか?弾き語りっていうのは自分にとって?

北)そうですね、元々音楽始めたのが、お父さんと一緒にアコースティックギター弾いてたっていうのがあって、まあそれでフォークソングとかやってたりしたんですけど、結構家の中で自分一人でアコースティックギター弾く機会が多くなって、こんな時期なんで。その原点を振り返るきっかけというか、改めて今回レコーディングもそうだし、そういうコロナになってからもそうなんですけど、自分のルーツが、、

三)はっきりした?

高)はっきりなったっていうふうには思います。

三)でも改めて原点と向き合う時間にもなったっていうことですね。こういう状況になって。

高)そうですね。見えたことによって、次のバンドの活動にも、こう、、今までルーツだなって頭の隅で思ってたことがこう今はっきり見えているので、自分たちのバンドがまた新しい音楽のステップに踏み出すたぶんきっかけになるんじゃないかなっていうふうに思ってます。

三)はい、ありがとうございます。 まおさんはもうほんと色んなところで弾き語りやってきたと思うんですけど、どうですかでもコロナ以降でいうと?なんか自分にとって弾き語りで歌うことって何か違う考えとか感触みたいなのって覚えたりすることありますか?

まお)いや、どうでしょう?変わらないかもしれない。(笑)

三)あ~ほんとに!?

まお)これまでと同じかもしれないですけど、今はまだやっぱコロナの中にいるので、なんかこれが過ぎたらこういうふうに変化してたんだな~、同じように見えててもっていうものはもしかしたらあるのかな~っていうのは思ってますね。

三)後で気づくことってきっとありますよね。

まお)そうですね。今まだやっぱず~と続いてるって感じが抜けないので。もうちょっとしたらこの作品が振り返るにあたってすごくいいポイントに自分にとってはなってくれるんじゃないかなって思ってますね。

三)うん、わかりました、ありがとうございます。

三)最後にもしこういう機会があったらどういう曲歌ってみたいかとか、あるいはどんなアプローチでやってみたいかとか、なんでもいいんですけど、ちょっとお一人づつ聞かせてもらえたらと。 稲村さんどうですか?次またこういう機会あったら?

稲)引き続き女性目線のやつもやりたいですけど、もしやれるんであれば、僕一方的に大好きな徳永英明さんとか、チャゲアスの飛鳥さんとかは、もうあの~、男性の歌い手としてもうすご過ぎてどうなってるかわからん、というか、飛鳥さんはどうやってもこうわからないっすよね。で、そこになんか、玉置浩二さんとかそういうところに、そういう人らが日本でずーとやってて、歌い手をしてずーと存在しててすごく先頭切って遊んでるじゃないですか?なんかそればぼくはすごいあるべき姿ですごいと思いますし、そこにまだまだ自分がたどり着いていないと思いますので、そこに1歩でも1ミリでもと思いながらそういうところにも挑戦していきたいなと思っております。

三)稲村さんがおっしゃった飛鳥さんとか、玉置さんとかも結構ほんと神々の領域みたいなとこっすもんね。

稲)ちょっとね~、ちょっと、もう、どうやったら雲の尻尾先が見えるんか?みたいなところ。なんか思いますし、自分も歌い手なんでその域も見たい今世やなと思いながら、はい。(笑)思っております。誠悦ながらですけど。

三)ありがとうございます。金廣くんどうですか?

北)同じになっちゃいますね、俺「はじまりはいつも雨」がスーパー好きで、ついこないだの弾き語りでも歌ったんすけど、やっぱ飛鳥さん、玉置さん、この2人の曲はやりたいな~と。まあもしくはチャゲ&飛鳥でやったりとか、井上陽水さん役を誰か呼んだりでやったりだとか、デュエットパターンもありなのかな~と。(ここで稲村さんが自分を指さす)お~いたいた!笑 じゃあたいさん(稲村さん)呼んで。

三)めちゃくちゃいいっすね。

金)(みんなで話すため、聞き取り不能。笑)やりましょう!なんかまあストレートにやったつもりなんで今回2曲、もうちょっと楽しく、盛り上げたりする感じ、っていうのを交えつつ、その名曲2曲、自分が好きな玉置さんと飛鳥さんの曲を出来たらなというふうには思います。

三)はい、ありがとうございます。 北島さんどうですか?

北)僕はアンルイスさんの「グッド・バイ・マイ・ラブ」って、あれ途中英語の語り入るんですよ(笑)そこも込みでちょっといいな~と思ってて。

三)いや~、聞きたいなそれ。笑

北)移動中よく聞いてて、いいな~と思ってて、ちょっと甘くてねえ、切なくてっていうのやりたいですねえ。

三)これでも結構尽きないですよね。まだまだね。やりたい曲ね。笑

北)尽きない尽きない。

三)それ是非、実現してるのを体感したいですね。ありがとうございます。まおさんどうですか?

まお)私はこの曲っていうのはまだ色考え中ではあるんですけど、なんか今回2作品参加させてもらって、みなさんの表現方法からだいぶ学べるものあるなと思って、金廣さんのチェロだったりだとか、あと見田村さんのピアノだったりとか、そういうのと、自分のギターと誰かがいてっていうのは今後やってみたいな~なんてことを色んな表現方法をやってみたいな~っていうのをすごく思いました。

三)なるほどなるほど。高嶋さんどうでしょう?

高)今回の太田裕美さんっていうのを実は吉田拓郎さんが作曲した「失恋魔術師」っていう曲で最初太田裕美さんのこと知ったんです。もともと吉田拓郎さんを昔一番聞いてたっていうのがあって、今日の自分のテーマっぽくなってますけど、原点に立ち返るっていうのを、吉田拓郎さんの曲1曲やりたいなっていうのもあって、まあ今回は稲村さんがユーミンさんカバーしたと思うんですけど、松任谷由実さんの名義のアルバムで、「時のないホテル」ってアルバムがあるんですけど、1980年かな?それを幼少期じゃなくて、今になって知ったんです、そのアルバムを。自分のルーツの音楽を今初めて聞いたっていう、そこからまた昇華できるものが新しくあると思ってて、自分も「その時のないホテル」全曲すごい好きで何回も聞いてるんで、そこから出来ればやってみたいなって思っています。

三)あ~、いいですね。是非楽しみにしています。

三)それぞれの曲ってみなさんきいてるんですかね?自分以外の。 金廣くん印象的だった曲って?

金)いや~俺、慧くん(岩崎慧 [セカイイチ])すごいな~って思って。とくにそのvol.1のほうの、、、なんていう曲だっけ、、、すごいこの曲知らなくて、めちゃめちゃいいなと思って、調べました。原曲聞いて、原曲もめちゃめちゃいいなって思って。「そして僕は途方に暮れる」だ。自分知らなかったので、めちゃめちゃ感動して泣きながら聞いてて。(笑)

三)名曲ですよね~。

金)名曲すぎて。そういうのを知れたのも良かったですし。

三)「そして僕は途方に暮れる」とか永積さんもハナレグミでカバーしたりしてて。

まお)すごいいいですよね。

三)稲村さん他のアーティスト聴いて印象的だったものってありますか?

稲)僕はもう「Runner」、やっぱランナー、康雄くんがもうやってくれてほんと嬉しいありがたいというかもう、「Runner」がすご過ぎて、みんなアーティストすごい人ばっかりなんで、結構力んで意気込んでたんですけど、なんか全然そのベクトル僕が火星くらいにいましたね、最終的に僕その壁紙のうしろのやつわからんかったんで(zoomの背景を変える機能)最終的にはプリクラの、プリクラみたいになりました。これが限界でした今回。(笑)

三)初期プリクラって感じですよね。

稲)これが限界でしたね、はい。笑

三)それこそ90年代っぽいです。(笑)北島さんどうですか?今稲村さん「Runner」っておっしゃってましたけど。

北)これそうやって言われてるとあれ。(笑)「部屋とYシャツと私」あれ大好きで、この前あのいま解散されてますけど、チャットモンチーのえっちゃんとトークライブを一緒にやらせていただいたんですけど、そん時にえっちゃんにリクエストして歌ってもらったんですよ。

三)うわ~、良さそう~。

北)それもハマってて、でその後に稲村さんの聞かせてもらって、これもええなというか、歌う人によって全然違うなという。やっぱ回収ですよね、時間差でのね。眉のくだりの、やっぱ痺れるなと。まあ男性の声で聞いたの初めてだったので、っていうのもあります。あと「ラブ・イズ・オーヴァー」誰でしたっけね?

金)Miwaくんじゃなかったっけ? 北)「ラブ・イズ・オーヴァー」もすごい良かったっていうか、ああいうちょっと男女間のやつを男の声で歌うとやっぱ泣いちゃうというか、っていうのはありますね。

三)なるほどね~、いいですね~。改めて、まおさんどうですか?さっきもちょっと言ってくれましたけど、

まお)そうですね、みなさん色々と勉強させてもらったんですけど、あの見田村千晴さんは私いっしょにPodcast番組作ってて、毎週喋ってるんですよ。なんですけどお互い全く別ルートで今回のお話いただいてたから、そういうのでじゃあやるんだよね~どんな曲やるの?って話から、実際に聞くまでわからなかったので、どういうのが出てくるのか、なので今回見田村さんのを聞いてこれやるんだって言って、普段の三田村さんの曲とも聞き比べてすごい面白かったところはあります。

三)ああ、なるほどね、いいですね。Podcastでぜひその話してください。

まお)あ、しますしますします!全然します!

三)高嶋さんどうでした?

高)僕あの女性の歌声がすごく好きで、今回まおさんの「Missing」。男性の中ではすごい高い、音域の歌声を女性が歌うとこう、落ち着いた音域がすごい色気みたいのが出て、私はすごい好きでした。

三)独特のまた違うロマンティックなムードが出るというかね。

締めとしてみなさん、それぞれの感想聞けて良かったです!
また是非この機会が、このシリーズが続いてまた皆さんの新しいカバーが聞けることを楽しみにしていますんで、きょうはちょっと長くなりましたがありがとうございました。