NakamuraEmi

昨年7月から今月にかけて、NakamuraEmiは『究極の休日』『白昼夢』『晴るく』のシングル3部作を発表。
それぞれ配信リリースに加えて、いまや貴重となった8cmCD(ライブ会場、Columbia Music Shop限定)でも届けてくれた。
8cmCDを手に取ると、どうしたって私たちの胸は躍る!
アルバム『Momi』よりアコースティックギターを主体にした生音だけでない、多彩なサウンドプロダクションに挑戦し始めていたが、 この3作ではプロデューサーのカワムラヒロシとともに新たな制作スタイルを深めたことで、 NakamuraEmiの歌が今まで以上に表情を豊かに変えながら聴き手の心に近いところで響いてくる。

ゼロから曲を作ることに挑戦する3部作にしたい、
というテーマも自分たちの中にありました

―まず、シングル3部作を8cmでリリースすることを決めたきっかけから聞かせていただけますか。

NakamuraEmi 最初はまったくその予定がなくて、普通の12cmで出そうとジャケットも作っていたんです。“WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~”のレコーディングのときに「あのジャケットがよかったよね」みたいな話になって、そこから「え、8cmにする?」という話が出て。急遽ジャケットデザインも8cm用に変えてもらって、そこからはもう8cmの虜になりました(笑)。自分の作品を8cmで出せるのは嬉しいですね。懐かしいと思う人もいるし、若い方は「8cmって何だ?」みたいなところからだったので楽しいなとも思って。これを聴きたくて8cmが再生できるコンポを買ったらCDや歌詞カードを見るのが楽しくなったと言ってくれるお客さんもいて、いろんな人の新しい楽しみになれていると思うと作ってよかったなと思います。

―このジャケットがまた素敵ですよね。3枚並べたらめちゃくちゃ可愛い!

NakamuraEmi このジャケットがもう……はい、最高です(笑)。まずNEWTONEの高橋(健一)さんから、1枚目(『究極の休日』)の「休日でも休めない」というところからサンドイッチの中に付箋紙が入っているアイデアが出てきて、そこから次々と食べ物とリンクをさせたデザインを作ってくれました。『白昼夢』のときは「悩んでいることがマーブル色なんですよね」って言ったら、「じゃあマーブルのアイスが……」と言い出して。とにかく歌詞とか自分がちょっと言った言葉から自然とアイデアが浮かんだようで、すごいなと思いました。

8cmシングル「晴るく」「白昼夢」「晴るく」

―昨年はライブをたくさんされていたと思うんですけど、この時期にシングルを3枚出そうと決めたのはどういった想いからでしたか。

NakamuraEmi 1曲1曲、そのときの想いを形にできたらいいよね、というのが大きかったかな。カワムラさんと一緒にゼロから曲を作ることに挑戦する3部作にしたい、というテーマも自分たちの中にありました。

『Momi』のインタビューのとき、カワムラさんとゼロから一緒に作ると意外に時間がかかったりして大変だと言ってましたよね!?

NakamuraEmi そうなの!コロナ禍や『Momi』からの2年間、カワムラさんと二人でいろんなことでもがいたり頑張れたりした中で、共通言語が増えたんですよね。コロナ禍で「俺たちが今できることをやろう」というところから、とにかくいっぱいアイデアを出して、やってはへこんで、やっては成功して、ということを繰り返して。みんなと会える回数が減って二人で頑張るしかなかった部分を乗り越えたことで共通言語と共通の思いがたくさんできたから、今こそカワムラさんと自然なカタチで曲を作ることができるかもってなれたのが去年だったかな。

―『Momi』からカワムラさんがプログラミングに力を入れるようになっていましたが、そこからまた進化して、NakamuraEmiサウンドのバリエーションが増えたし、音像も「今の時代に合ったもの」と「NakamuraEmiらしさ」の融合を探ったことが見える3曲だと思いました。

NakamuraEmi よかったあ。それ、カワムラさんすごく喜びます(笑)。『Momi』でいろんなエンジニアさんとレコーディングしたことで、カワムラさんの中で枠が広がって。特に奥田泰次さんという素晴らしいエンジニアさんが型にはまらない方で、「レコーディングってそういうのもありなんですね」みたいな話をいっぱい聞かせてもらって。そこからカワムラさんも私も、枠がなくなったしいろんな知識が入ってきて、自分たちで色々調整してみようというところから、カワムラさんが機材とかもものすごく増やしてくださって、その中で研究してできたものたちです。ホーンの音とかも、打ち込みだとリアルじゃなくてわかっちゃうじゃないですか。音選びとかも研究して、『Momi』の打ち込みの幅が広がったのがこの3曲だったなと思います。しかも3枚ともそれぞれ、1曲目はカワムラさんの家で録っているんですよ。カワムラさんのこの2年間で成長した部分を、ここに詰めてくれているなと感じます。

ここをライブで歌うとお客さんがずっとニヤニヤしてるので、
一緒の部分があるのかなと思いながらいつも歌ってます(笑)

―ここからは1曲ずつ具体的に聞かせてください。まずは“究極の休日”。私もこのジャケットの通り、休日でも仕事のことを色々考えちゃうタイプで……休みたいんだけど、LINEやメールがきたり、何かを考えちゃったり、そういうことがありますよね。

NakamuraEmi そうだよね、休日って難しいよね。オンとオフは自分で切り替えないといつだって仕事しちゃう。カワムラさんは「休む」という時間をすごく大事にする人で、休日の感覚は人によって違うんだなということを目の前で感じたのと、あとは親になっている友達とか、「今日は子どもを預けられたのでライブに来ました」という方の話を聞いていると、子育てをしていたら休みも何もないんだろうなと思って。「子どもが幼稚園に行ってるあいだに家事もこなして、たった20分だけ休める」みたいなことを聞くと、私なんてすごく休めてるじゃんと思ったし。インスタを見ながら「みんな超楽しそうな休みやってるな」と思ったとしても、もしくはたった20分でも、気の持ちようで自分の休みを最高なものにできるじゃないかということを書きたいなと思いました。

―2番のラップは、Emiさんのリアルですか?

NakamuraEmi すごくリアル!休日はインドアで、外に出ても「イェーイ」みたいな感じはあまりなくて。地味だけど、それが自分にとってはホッとしたり嬉しかったりする時間で。人によって違っていいよね、ということが伝わればいいなっていう部分ですね。ここをライブで歌うとお客さんがずっとニヤニヤしてるので、一緒の部分があるのかなと思いながらいつも歌ってます(笑)。

―「あなたが思う究極の休日を過ごしていいんだよ」というメッセージもあるし、「自分の究極的な魅力を保つためにも休日は必要なんだよ」ということも伝えてくれる、休日の応援歌だと思いました。

NakamuraEmi いい言葉!本当だね。

―音作りに関して、この曲ではどんなことが印象的でしたか。

NakamuraEmi 1年くらい構想を練りながら変化していった曲でした。歌詞に関しては、「サビはメロディと一緒に聞きやすいワードにする」というのがひとつテーマで。私は「メロディに合う歌詞」とかをあまり考えてこなかったんですけど、言葉が音みたいにパンッと耳に入ってくるのは大事な感覚なんだなと思って、《揺れて揺れて》にたどり着きました。一つひとつのはめこみ方に関して、「私だったら歌詞をこうやってはめるのに、カワムラさんはこっちなんだ」みたいな、お互いの感覚を一つずつすり合わせていったのがこの曲だったかな。あとは、コロナで「戦う曲」みたいなものに自分たちも疲れちゃって『Momi』は柔らかい曲ばかりだったけど、少しずつ元気になって戦闘モードになってきたタイミングでもあったので、これだけ攻めたトラックにできたなと思います。最初はもうちょっとテンポが遅かったんだけど、お客さんの歌声が解禁になって、みんなで踊りながら手拍子できる曲にしたいなというところでだんだんテンポも上がってきて、こういう曲ができたなって。

―カップリングに“WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~”で、8cmCDの裏面のジャケットもオマージュになっています。大人になって聴いたら「こんなにいい歌詞だったんだ」と思ったし、久しぶりに原曲を聴いたら、時代の元気のよさとか現場の雰囲気の熱みたいなものが音源に閉じ込められていると思って感動したんですよね。

NakamuraEmi 『突然ONEMAN』でご当地カバーをやっていたんですけど、神戸に行ったとき、兵庫県出身のアーティストを調べていた中で私もカワムラさんもダウンタウンさんが大好きなので「やっぱこの曲じゃない?」ってなって。“チキンライス”(浜田雅功と槇原敬之)も好きだから練習してみたんですけど、「これは浜田さん以外やっちゃいけない気がする」と思って、こっち(“WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~”)になりました。小室サウンドが頭にある中で、カワムラさんのこのギターアレンジにびっくりして。長い曲なのにあれだけのストーリーを作れるアレンジも秀逸だなと思いました。

―セルフライナーノーツに書かれている「事前に考えていたレコーディングの手法が当時小室さんが録音された手法と重なるという不思議な出来事」というのは、どういう出来事だったんですか?

NakamuraEmi レコーディングで「みんなの声を入れたいね」ってなったんですけど、小室さんも当時、上手いコーラスの方じゃなくてワイワイしたサウンドでコーラスをつけたいから、クラブで遊んで踊って歌ってるお客さんたちを集めてバックコーラスを録った、みたいなことがインタビューに書いてあって。しかも浜田さんに緊張させないように、小室さんの家で録ったらしくて。みんなの普通の声を入れたいというのは曲を聴いて勝手に感じていたものだったから、曲のパワーから導かれるものが世代を超えて一緒になるというのは面白いなって。松本さん(松本人志)が《B・U・S・A・I・K・U》と言ってるところを、今回はエンジニアの奥田さんが「渋谷とかの雑踏で今の時代の音とともにiPhoneでいいから録ってきてほしい」というアイデアを出してくれて、1995年と令和を繋ぎ合わせるイメージで、ミヤシタパークの下の信号があるところで録音して入れました。これがきっかけで8cmCDを出すことにもなったし、いろんな面でストーリーが詰まりまくった一曲になったなと思います。

「究極の休日」MV

「しょうがないよね」「そんなこともあるよ」みたいな、
一緒に寝そべられる曲になれたらいいねと思って

―そして2曲目は“白昼夢”。「言いたいと思ったことを言うのか、言わないのか」「どういう言い方にするのか」とか、コミュニケーションで成り立つ人間関係というものにおいて重要なテーマを歌ってくれていると思いました。ここまでの話を聞いていると、Emiさんとカワムラさんももう十数年の付き合いなのに、まだコミュニケーションを変化させて擦り合わせながら、これらの音楽を作られているのだなと……。

NakamuraEmi いやあ本当に。この曲を書きたいなと思ったのは、偶然、結婚してる友達がみんな難しい時期を迎えていて、「こんなに夫婦で仲いいけど、言えないこととか溜めていることがあるんだ」と思ったことと、ドラマ『あなたがしてくれなくても』を見て「夫婦の中で言えないことが増えてどんどんすれ違っていく」というストーリーがリアルだなと思ったことで。コロナでリモートになって、夫婦は一緒にいる時間が増えたからこそお互いの我慢が増えたり、職場だと会えなくなって言えていたことが言えなくなって溝が生まれたりしたじゃないですか。だけど「言った方がいいよ」とか、「言わない方がいいよ」とかではなくて。そんなのしょうがないじゃないですか。日常でそんなことはいっぱいあるから。そんなときに「しょうがないよね」「そんなこともあるよ」みたいな、一緒に寝そべられる曲になれたらいいねと思って作らせてもらいました。

―まさにそこが私も好きなポイントでした。「言いたいことは言った方がいいよ」でも「言わない方がいいよ」でもなく、「どうしようかね」って一緒に寄り添ってくれる。「寝そべる」という言葉が本当にぴったりだなと思います。しかも20代とかだったら「言いたいことは言った方がいい」みたいな歌詞になるかもしれないところを、そうではない角度から歌ってくれてるのがいいなあって。

NakamuraEmi 今までは怒りとかつらさが曲のテーマになっていたけど、そういうものが勝手になくなっていくから、「20代の頃に書けていた曲が書けなくて悲しい、どうしよう」と思う時期もあって。でもしょうがないなって。シワが増えてくるのと一緒でしょうがないから、今感じてることを曲にしたいなと思ってやらせてもらってます。曲も同時に年齢を重ねてくれてる感がいいなって。最初の歌詞(《全てがうまくいく夢を見た どうりで起きたくないわけだ》)は、朝方に寝て昼起きたときに、そういう悩みが全部上手くいってる夢を本当に見たんですよ。今までは自分の感覚だけで作ってたから自分のことを言ってたけど、何年も曲を作っていく中でいろんな人のことを考えられるようになったからこの曲ができたなとも思います。

―かといって「NakamuraEmi」の濃度は落ちてないというか。Emiさんの場合、ずっと自分のことを濃く歌ってきた分、いろんな人のことを考えたり歌詞に余白を持たせようとしたとき、そこは繊細に気にしながら作ったんじゃないかなと思うんです。

NakamuraEmi ああよかった!カワムラさんと作ってみるということは、カワムラさんの感覚を体の中に受け入れていくということだから。もしかしたら自分の濃度が、昔の曲に比べると薄まることになるのかなと思ったけど、今は新しい感覚を吸収して進化する時期なのかなと思って。長く音楽を続けていきたいということをコロナ禍にすごく思ったんですよね。そのためには、濃度が薄まることを怖がるより、いろんなスパイスを入れてもらって自分が進化することを選びたいなって。そうしたらいつかもっと濃度が濃い自分ができあがって、おばあちゃんになるまで長く音楽ができるかもしれない。だから今はありがたい時期なんじゃないかなって、これを作りながら思いました。カワムラヒロシさんっていう、ずっと進化し続ける人が横にいることが本当にありがたいですね。

―Adoさんの“新時代”のカバーも、これまたすごいアレンジですね。

NakamuraEmi この3枚に収録したカバーは、『突然ONEMAN』で20曲以上カバーした中でも特にカワムラさんのアレンジにびっくりしたもので。金沢で『突然ONEMAN』をやるときに中田ヤスタカさんの曲を漁って、ライブの日が国際ジャズデーだったので、“新時代”をジャズアレンジしてもらったら「それとってもいいです!」ってなって。レコーディングするときは、アコースティックのまっさらなアレンジも素晴らしいんだけど、ちょっとものたりないってなっちゃって。「変にしたい」というところから、映画『ONE PIECE FILM RED』は異質で不思議な感覚がいっぱい入ってる映画だし、「新時代」というテーマもあって、夜市の音とか、民族系の音とかも入れてみたりして。そこからエンジニアの奥田さんが「ドラムの石若駿くんにフリーで入れてもらえるかな」とか言ってくれて、「そんなことあるんですか」みたいな(笑)。石若くんが本当にいい形で自由にこの曲を受け取って叩いてくれました。石若くんのパワーはマジで素晴らしかったですね。音楽を自由に受け取れる人じゃないとあんなふうにドラムを叩けないし、すごい才能に触れたなと思いました。

「白昼夢」MV

「春」と「桜」という言葉を
使わずに春らしい曲を作ってみようと

―そして3作目は今月リリースされた『晴るく』。NakamuraEmiサウンドの新しさを一番感じたのはこの曲でした。

NakamuraEmi やっぱりそうなんだね。また違う世界のものができたなって思います。これは春頃に出すことが決まっていて、そもそも季節感のある曲が少ないので、春の曲を作ろうかなと思って。でも「春」「桜」とかをテーマにしてる名曲って、たくさんあるじゃないですか。だから「春」と「桜」という言葉を使わずに春らしい曲を作ってみようと。いろんな曲を聴いて、「この音だと春っぽくなる」とか、「でも弦は入れずに頑張りたいね」とか言いながら、ピアノで桜の花びらを表したり色々なことに挑戦してみました。あと、自分が行っていた高校がなくなっちゃうんですね。それで久しぶりに見に行ったときに感じたことを書きたいなというところから始まって、「大人が聴ける青春ソングにしたい」というのもひとつテーマとしてありました。

―どういったことを考えながら「大人の青春ソング」を書いていったのでしょう。

NakamuraEmi 母校に行ったことで高校の頃の自分を思い出して、「あのときも大してキラキラはしてなかったけど(笑)、パワーはあったな、何も考えずやってたな」とかを感じたんですよね。でもきっと、人それぞれ感覚は違うだろうなと思って。「高校はつらかった、今の方が楽しい」という大人もいるだろうし、「あのときはキラキラしてたけど今はこんな感じだな」という大人もいるし。でも間違いなく、ここまで何十年と生きてきた中で、1つのものを見たときの感覚は高校生のときよりも絶対に広がってると思うから。今はつらかったとしても、数年後にはそれがいいことに切り替わっていることが、大人になるといっぱいある。「今も悪くないよ。絶対大丈夫」みたいな曲にしたいね、というところからこんな曲になりました。

―《何歳になっても汚してしまおう》という歌詞通り、大人になっても失敗するけど、歩き続けることで失敗が成功への一歩に変わることもあるよな、ということを思いました。そしてカップリングには、スピッツの“楓”のカバーが収録されています。これは弟さんとの思い出の一曲だそうですね。

NakamuraEmi 弟が音楽好きで、私より先に音楽やってたから、よく一緒にCDを聴いてたんです。スピッツ、奥田民生さんとかが私たちは大好きで。“楓”はそれこそ8cmCDで聴きながら「なんていい曲なんだろうね」みたいなことを弟とよく言っていて。秋に豊橋で『突然ONEMAN』をやったときに“楓”を選んだんですけど、カワムラさんが「俺はこのコードは胸がギューっとなるからあまり使わないんだよね」って言っていて、あまりにも避けてるコードたちが出てくるから弾くたびに泣きそうになってました(笑)。それくらいグッとくる音とメロディと歌詞。こんなに言葉とメロディが合う曲ってあるのかって。エゴが一切ない歌声ってこういうことなんだなということも、いつもスピッツを聴くと思います。“楓”の音は、カワムラさんのレコーディング技術が上がって、奥田さんも「宅録でやる意味がこの2曲(“晴るく”、“楓”)には詰まってる」と言ってくださるくらいだったので、いろんなことを勉強させてもらった3作だったなと改めて思います。

「晴るく」MV

―8cmCDのパッケージは昭和・平成だけど、中身は令和の音になっているというのもまた時代を繋げるようで素敵ですよね。6月からは全国ツアー『NakamuraEmi TOUR 2024(仮)』が始まりますが、こうやって音像が変わればライブでの見せ方も変わってきそうですね。

NakamuraEmi そうなんですよ。いつもアコースティックでやっていたんですけど、カワムラさんがトラックを作ることによってかけがえのない一音一音ができたので、同期(PCから音を出す)でやることも増えました。同期の中でも生々しさを感じてもらえるようなライブにすることが、今うちらがもうちょっと頑張らなきゃいけないところかなって。みなさんに成長したものを見せられたらなと思います。

INTERVIEW & TEXT:矢島由佳子

NakamuraEmi特設サイト