有華(Yuka)

【オフィシャルインタビュー】

愛らしさ溢れるラブソング「Partner」がTikTok、Instagram、サブスクで大ヒット。
リアルな想いを響かせる
シンガーソングライター・有華が
新作EP『Stamp Rally』をリリース!

 今年4月に発表したポップなラブソング「Partner」がTikTok、InstagramなどのSNSで幅広い層のリスナーにシェアされ、ストリーミングでも大きなリアクションを呼び起こすなど、大きな注目を集めているシンガーソングライター・有華。「歌詞のなかでウソはつきたくないんです」というリアルで等身大の彼女の楽曲は、ここからさらに多くの音楽ファンに浸透することになりそうだ。
 6月22日には「Partner」を含むデジタルEP『Stamp Rally』をリリース。本格的なブレイクを目の前にした有華に、17歳のときに始まったこれまでのキャリアとEP『Stamp Rally』について聞いた。

『Partner』は、聴いてくれる人によって違っていいと思っていて

 幼少期からクラシックピアノを習い、合唱団に参加するなど、音楽と歌に親しんで育ってきた有華。彼女が本格的にシンガーソングライターを目指したのは、高校3年のとき。シンガーとしてオーディションを受けた際の審査員の一人が、「ピアノが弾けるんだったら、曲を書いてみたら?」と提案したのがきっかけだったという。

「それまでは“歌う人になりたい”という気持ちが強くて、自分で曲を書いたことがなかったんです。まずはシンプルに“一人のために書く”というところからはじめました。最初に作ったのは、友達に充てた手紙のような曲。あとは親友が年上の恋人にフラれたときに書いた曲、高校の卒業式でみんなに向けて書いた曲もありました。その感覚は、今も変わらないんですよ。自分に向けた曲か、誰か一人のための曲ばかりなので」

 高校卒業後は、音楽大学に通いながらライブ活動をスタート。会場限定のCDも制作し、少しずつリスナーを増やしていった。最初の転機は、2015年。前年に日本語版がローンチされたInstagramを使い、弾き語り動画をアップしはじめたのだ。

「最初は15秒しかアップできなかったんですけど、30秒、1分と時間が増えて。ずっと大好きな絢香さんの曲をはじめ、洋楽、邦楽を問わず、好きな曲をカバーしたり、オリジナル曲をアップし続けました。当時はインスタを使っているアーティストが少なかったせいか、たくさんの方にコメントをいただけて、それがライブの集客につながって。初めて全国ツアーをやったときは、行ったことがない県に私の曲を知っている人がいるのが不思議でした(笑)」

 SNSのフォロワーが増えるにつれて、知名度もアップ。一時期は「シンガーソングライターというより、“インスタの人”みたいなイメージを持たれることもあって、悩んでいた」という彼女だが、インスタライブなどを重ねるなかで、「応援してくれる人のために音楽をやろう」と改めて決意したという。そのなかで生まれたのが、春にリリースされた「Partner」。 「I...I Love you Baby/愛 ... 愛してる」というキャッチーなフレーズ、大好きな人と一緒に生きていきたいというピュアな願いを描いたラブリーなポップチューンだ。

「友達にこの曲を聴いてもらうと、『めっちゃ有華だね』って言われるんですよ。『<毎日可愛いって言ってね>とか、本当にそういうこと言うタイプやん?』って(笑)。シンガーソングライターのCHIHIROさんとの共作なんですが、私の実体験も織り交ぜてもらって、リアルな曲になりました。『Partner』は、聴いてくれる人によって違っていいと思っていて。恋の相手、愛してる人はもちろん、友達やペットもそう。大切な人を思い浮かべながら聴いてもらえると嬉しいです」

「Partner」はTikTokやInstagramでも多くのユーザーに共有され、数多くの動画がアップされている。

「レコ—ディングしてるときから、『このサビ、カップル動画に使ってもらえたらいいね』って言ってたんですけど、それが現実になりました。特にTikTokはアーティスト自身が発信してもなかなか響かなくて、ユーザーのみなさんに使ってもらえるのが大事。最初にバズった動画は普通の10代のカップルだったんですけど、すごく感謝してます。お礼に高級タオルを贈りたい(笑)」

 さらに彼女は「2022年のゴールデンウィーク前にリリースできたのも良かった」と言葉を重ねる。

「2020年、2021年の春はコロナで外出しづらかったし、人に会うのも難しかったじゃないですか。今年のゴールデンウィークは少しずつ外に出られるようになって、大事な人と会えるようになって。そういう時期だったからこそ、ハッピーな思いを乗せた『Partner』がハマったのかなと」

「Partner」MV

<さぁ希望の風吹いてよ>は、歌うたびに『こんな歌詞、よく書けたな』って

「活動をはじめて、約10年。『Partner』という曲をきっかけにして、やっとチャンスをもらえた。ここからさらに上がっていきたいです」 と笑顔で意欲を語る有華。『Partner』を含む新作EP『Stamp Rally』は、リアルな思いを曲にしてきた彼女の軌跡が感じられる作品だ。

「実際に経験してきたことを曲にしてきたんですが、1曲1曲がスタンプみたいだなと思って。全部集めたら20代の私になるというイメージで、タイトルを『Stamp Rally』にしました。私は結婚も出産もしていないですが、10年後には結婚して、子どもがいるかもしれない。そうなったら、自分のことだけを考えている今の時間がすごく尊いものに感じられると思うんですよ。そのときにこのEPを聴いたら、『そうそう、20代はこうだった』って思うんじゃないかなって……私の勝手な妄想ですけど(笑)」

 1曲目に収録された「バースデーソング-2022 ver.-」は、2015年発表の「バースデーソング」のリアレンジバージョン。原曲のMVの再生回数が140万を超えている代表曲だ。

「もともとは20才の誕生日を迎えた友達のために書いた曲。今はたくさんの方がお誕生日に聴いてくれる曲になりましたが、そんなにことになるなんて想像もしてなかったです。<さぁ希望の風吹いてよ>は、歌うたびに『こんな歌詞、よく書けたな』って思うんですよ(笑)。 私の家族や友達はローソクの火を吹き消すときに願い事をするので、そのことを歌っているんですよね」

『このメロディに別の歌詞を乗せたらどうなるか?』という好奇心からはじまった曲

「一蓮星」は、「きらきら星」をモチーフにした切なくも愛らしい楽曲。

「姪っ子が『きらきら星』を歌っていて、『このメロディに別の歌詞を乗せたらどうなるか?』という好奇心からはじまった曲です。それをTikTokにあげたらたくさんの方に聴いてもらえて、じゃあフルバージョンを作ろうと。私自身は亡くなってしまった甥っ子のことを歌っているんですが、遠距離恋愛をしている人や、コロナで家族と離れている人など、会いたくても会えない状況にピッタリな曲だと思います」

「一蓮星」MV

『きっとこの人と結婚するんだろうな』と思ってたら、そうならなかったり

<ずっとあなたのそばで笑っていたいの 絶対この手は離さないから>という愛らしいフレーズが印象的な「Marry me」、 そして、<ねぇ 私のどこがそんなにダメだった? >ではじまる「サヨナラのはじまり」も収録。 幸せソングと失恋ソングの並びには、リアルな表現を求める彼女のスタンスが反映されているようだ。

「生きていると、いろいろあるじゃないですか。『きっとこの人と結婚するんだろうな』と思ってたら、そうならなかったり。 人生、何が起きるかわからないし、そういうリアルさも楽曲に込めたいんですよね」

「Marry me」MV

ファンのみなさんは、友達だと勝手に思ってます(笑)

 EP『Stamp Rally』の最後に収められているのは、「終わらない唄」。アーティストを志した高2の春、活動を続けても結果が出ず葛藤する日々、 そして、<立ち上がろう 何度でも>という決意が描かれたこの曲は、有華の歌に対する強い思いと結びついている。この曲が書かれたのは、彼女が就活していた時期だとか。

「歌詞にもある通り<ただ好きなことだけをしていたいだけなのに>という気持ちが強かったんですよね、当時は。それから7年くらい経って、今の自分の思いを入れながら改めて形にしました。就職したことも、すごくいい経験になってますね。働いていたのは1年ちょっとなんですが、より日常を紡いだ歌を作れるようになったし、一人の人間として学ぶことも多くて。迷うこと、悩むことも多かったけど、何もムダじゃないんだなと思います」

 7月には『有華ワンマンツアー2022「Stamp Rally」』を開催。「Partner」のヒット、EP「Stamp Rally」のリリース、全国ツアーが連なり、彼女は上昇気流に乗りつつあるようだ。その根底にあるのは等身大の感情をポップに昇華した楽曲、そして、SNSやライブを介したファンとのつながりの強さだ。

「曲に関しては、『ウソを書かない』というのが自分のなかで大きくて。たとえば失恋の曲を書くときに、そのなかで自分をさらけ出すのは恥ずかしいじゃないですか。でも、大人ぶって『私は泣かなかった』なんて書くと、聴いてくれる人に対してウソをつくことになるので。本当に感じていないことを歌にしても、『これは私じゃないな』って歌えなくなるんですよ。ファンのみなさんは、友達だと勝手に思ってます(笑)。SNSのDM(ダイレクトメッセージ)で恋愛の相談が送られてくるほど近い距離感だし、『この子には言葉をかけてあげたい』と思えば返信したり。私のことを“お姉ちゃん”とか“妹”みたいに感じてくれる方も多いし、これからも近い存在でいたいですね」

INTERVIEW & TEXT:森朋之

2022.06.22(wed) Release

Digital EP『Stamp Rally』
Digital EP

1. バースデーソング-2022 ver.-
2. Partner
3. 一蓮星
4. Marry me
5. サヨナラのはじまり
6. 終わらない唄

ストリーミング/ダウンロード情報
『有華ワンマンツアー2022
「Stamp Rally」

●07/14(木) 梅田 CLUB QUATTRO(大阪)
18:00/19:00
●07/16(土) DRUM Be-1(福岡)
17:30/18:30
●07/22(金) 名古屋 CLUB QUATTRO(愛知)
18:00/19:00
●07/24(日) 渋谷 CLUB QUATTRO(東京)
17:30/18:30

料金:¥4,400
(消費税込・別途ドリンク代必要)

有華 オフィシャルサイト