スペシャル
伊勢大貴 インタビュー
伊勢大貴が疾走感満載で歌う「チェンジ全開!ゼンカイジャー」!
- 憧れのスーパー戦隊で、まさかレッドになって歌まで歌うだなんて!
3月7日の放送スタート以降、好調な滑り出しを見せている『機界戦隊ゼンカイジャー』。
さらに動画配信プラットフォーム『TELASA』では、「『機界戦隊ゼンカイジャー』スピンオフ ゼンカイレッド大紹介!」も配信された。
そのテーマ曲を歌うのは伊勢大貴(いせ・だいき)さん!
今回は歌に加えて、ゼンカイレッドとしての熱演も見せてくれる。伊勢さんと言えば、そう『烈車戦隊トッキュウジャー』のオープニングテーマ曲が印象的な、ノリノリアーティストだ。
この日のレコーディングは、都心から少し離れた静かな住宅街にあるスタジオで行われた。
一見、スタジオとは思えないような佇まいの建物の地下で、こんなに熱い曲の収録が行われることになろうとは!
今日はいつもの穴井ディレクターに加え、作曲・編曲の大石憲一郎氏もコントロールルームで着席している。
まずはマイクチェック後の打ち合わせ。
穴井「二本の足でドンと立ってる感じで!」
大石「『お兄さん感』がより強いヒーローに!」
と、歌に対しての気持ちをリクエストする。
その後フカフカのカーペットに、靴を脱いでドンと仁王立ちした伊勢さんの歌唱が始まる。静かに目を閉じていた伊勢さんだったが、歌い始めると…激しくトランプを配るような仕草で、身体全体を振動させてマイクと向かい合う!
いきなりアツい、あつい、熱い!
穴井「前半をひいて、相対的に後半を上げるように!」
大石「最後は気持ち良く伸ばせるだけ伸ばして!」
と、コントロールルームの二人のアドバイスにも熱が入る。
穴井「リズムだけもう少し後ろに持って来るといいですね。」
大石「韻を踏んでいるところを意識して!」
などと、優しくも細かいところで次々とアドバイスされていく…
列車のごとく疾走感満載で汗だくになって録音を終えた伊勢さんであったが、なるほどレコーディング前の写真撮影を希望した訳だ。終了後にそのままブース内でお話を聞いた。
―――歌い終えた率直な感想はいかがですか?
「歌っていくと、自分が思っていた以上に歌を好きになっていく感覚がありました!
初めは自分で噛み砕いて歌っていたのですが、穴井さんや大石さんが仰ってくれたことを意識すると、自分では見えなかった輪郭が見えて来たんです。(駒木根)葵汰くんが演じる介人をイメージして歌っていたのですが、もっと違う面があるのも歌で気づけて良かったです。それでもっともっと歌が好きになれました。」
―――今回のスピンオフ作品は、役者としても参加されています。歌って演じるのはどんな感覚でしたか?
「なんか不思議な気分ですね。スタートはもともと役者だったんです…周りがスーパー戦隊ヒーローとなる中で、僕は歌い手としてスーパー戦隊シリーズに関わらせて頂けることになって。一番(ヒーローを)鼓舞する存在が僕たちの歌だと思っていました。子どもたちに世界観を届ける代弁者の気持ちにもなっていました。
だけど今回は先に撮影をさせてもらっていたんです。その時は(歌のことを)想像しながらでもありました。『ここで(主題歌が)流れて欲しいな』『こんな感じで流れてくれたらもっと伝わるだろうな』とか。
(今日は)突き抜けた明るさのゼンカイザー/介人の良い部分を、自分の声で曲に乗せて行けました。介人を演じた葵汰くんを目の前で見ていたので、(その姿を)想像しながら歌えたのは大きかったです。今までは撮影に携わった事がない中で歌っていたので、撮影した自分に向けて歌えたのも大きな違いでした。」
―――それはかなり違ったのでしょうね。
「もうかなり違いました!(※身を乗り出し手振りも大きく)
レコーディング自体はこれまでと同じなのですが、感覚はまったく違いましたね。説得力もぜんぜん違うと思います。」
―――この歌で心に残った歌詩やフレーズはどこですか?
「『できないことも たくさんあるさ はじめてだから それも楽しもう』とAメロにあります。『世界初』が大好きな介人らしい言葉ですね。
二番の『誰もがそれぞれ 特別だCOLOR 自分の色で未来染めろ』は、この時代にとても合っている歌詩だなと強く思いました。だから凄く丁寧に歌ったところです。『とくべつ』の『べ』から皆んなを巻き込むような意識をして練習しました。
ゼンカイザーの良いところは、恐れないところ…やってみて結果ダメでもしょうがない、みたいなとこですよね。良い意味で単純なところ?というか。それが良く出ている歌詩だと思いました。
『初めてだから、それを楽しめばこっちのモノじゃん!』のような思い切りの良さは、大人になるにつれ忘れて行くところだと思います。ゼンカイザーにはそこを学んでいますね。歌もそんな気持ちで歌いました。」
―――今回、歌と役者の両方をオファーされた時はどんな気持ちでしたか?
「とんでもないことが起きたな!って(笑)。役者として先に決まって、後から歌うことが決まったんです。『歌えたらいいね』って話してたら、まさかこんなスペシャルな事が起きるだなんて!やっぱり僕にしか出来ない事では?と思えましたね。光栄です!そんな場所を作ってくださった、スタッフさんなど色んな方にとても感謝しています。
若干恐れ多い…もちろん怖さもありましたけど。『俺、レッドだし!』って(笑)。人生の中でレッドと言うものを背負ったことがありませんし、テーマカラーとしてはありましたが、スーパー戦隊のレッドだなんてね。もともと自分は スーパー戦隊が好きだからなおさらです。
マネージャーさんから変身すると話があった時に『何色ですか?』って聞いたんです。『レッドです。』『レッッッド!!!(驚)』って。最初は頭では理解できても信じられなくて。写真を見て『マジで赤いじゃん!ゼンカイザーと一緒 (のカタチ)じゃん!』って…。
(この後しばらくその時の感動話が続くので 中略)」
―――それではレッドであることをご自分で受け入れられたのはいつでしたか?
「変身してギアトリンガーを撃った時ですかね。実際にギアを見た時は、(役の)重みと言うか実感がありました。頭の中では『レッドになるんだ、レッドになるんだ』とは繰り返し思って役作りをしていましたけど。やはり現実的な(ギアの)重さで実感しました。
正直なところ、キャリアとしてはあまり映像をやったことがありません。どうやって気持ちを持って行くか?というところは、試行錯誤の部分だったんです。…でも、もともと憧れていたスーパー戦隊の、さらにレッドになれるだなんて!」
―――この歌がもしカラオケに入った時の、伊勢さん的ワンポイントアドバイスをお願いします。
「これは僕がボイトレ(※ボイストレーニング)の先生と考えたことでもありますが…野外フェスに皆んなを誘っているイメージがあります。サビは特にギアを回すイメージを持って、とにかくポップに楽しく歌う事が、メチャクチャ重要ですね。
A・Bメロはとにかくなりきって歌うことですね。ゼンカイザーでも良いし、ジュランでもガオーンでも。そしてCメロ・サビは皆んなで一緒にタオルを回しているイメージを持ってみてください。このイメージで僕はとても楽しくできました。皆さんも、自分のテンション全開でトライしてみてください。」
―――今後もしテレビの『ゼンカイジャー』に歌で参加する事があれば、どんな歌を歌ってみたいですか?
「それはもう(自分が変身するゼンカイレッドの姿が良く似ている)ゼンカイザーを応援したいですね!あと…ぼくはロボの歌を歌ったことが無いので歌ってみたいです。個人的にはヨウちゃんとかハタノンとかと一緒に、男声3部とかの熱い歌をやってみるのもアリかもしれません。
(※ヨウちゃん=大西洋平/『動物戦隊ジュウオウジャー』主題歌や『魔進戦隊キラメイジャー』主題歌ほか歌唱、ハタノン=幡野智宏/『宇宙戦隊キュウレンジャー』や『騎士竜戦隊リュウソウジャー』主題歌ほか歌唱)
僕(の声)が割と低いレンジなので低音を支えられるし、ヨウちゃんやハタノンは上がどこまでも行けるし、合唱とかもやってみたいです!面白そうですよね。」
憧れのスーパー戦隊でレッドに変身できた伊勢さんの姿は、本当に嬉しそうであり楽しそうでもあり、颯爽と輝いていた。
「チェンジ全開!ゼンカイジャー」
作詩/マイクスギヤマ
作曲・編曲/大石憲一郎
歌/伊勢大貴
この歌は『ミニアルバム 機界戦隊ゼンカイジャー 1』(COCX-41477)に収録で、日本コロムビアから5月19日に発売!構成:チバ!(スタヂオ・ジンプ!)
商品情報
- 2021/05/19発売
- ミニアルバム 機界戦隊ゼンカイジャー 1
- COCX-41477
¥1,650 (税抜価格 ¥1,500)