スペシャル
YOFFY、五條真由美 インタビュー
YOFFYと五條真由美がデュエットする「コンビネイション!ブルマジーン」!
- 初デュエットはカッコ良くて可愛らしく
やっとメンバーが揃ったかと思えば、ライバルキャラに新戦士登場と怒涛の展開が続く『機界戦隊ゼンカイジャー』。
新たにロボの戦いを彩る楽曲「コンビネイション!ブルマジーン」が誕生した。
この日の収録も都心から離れた閑静な住宅街にあるスタジオ。
既に収録は始まっており、その閑静さとは逆にスタジオ内は熱気に溢れていた。
スーパー戦隊音楽担当の穴井ディレクターやエンジニアを始め、作曲・編曲の大石憲一郎さんに、歌い手のYOFFYさんと五條真由美さんが顔をそろえていた。
大石さん、YOFFYさん、五條さんはProject.Rでも一緒だったのでお互いの音楽も良く分かっている旧知の仲である。
コントロールルームで様子を見ていると、YOFFYさんが一区切り終えて出て来た。
五條「声が太くなったよね!」
YOFFY「花粉シーズンで、もう声がガラガラなだけですよ(笑)」
大石「良いんだけど、もうちょっと表情があるといいかな? ちょっとだけ」
休憩になると雑談とアドバイスや提案が入り混じり賑やかだ。
そして次は五條さんの番となる。
両腕を上げて応援するかのように歌う五條さんは、ヒザでリズムをとる感じだ。
大石「YOFFYに引っ張られて『カッコいい』方向に振りすぎちゃったかも!?」
穴井「でも、とてもカワイイと思います。よりカワイく行けたら良いですね」
さらに穴井ディレクターは、
「ミーハー心で『プリキュアだ!』って思いながら聴き入ってしまいますね」
と、ご満悦だ。
(※五條さんは、テレビアニメ『プリキュア』シリーズの歌を数多く歌っている)
そんな言葉の中で、時おり五條さんがフワッとかきあげる栗色の髪が印象的であった。
最後に2人のハモを加える。
それぞれの高さにマイクがセッティングされているブースに2人で入り…交互に1人づつ歌うが、片方が歌い終えると間のテーブルを自らの方に引き寄せるのが面白い。
五條さんはハモに熱が入ると、指ピストルを突き上げディスコクィーンのように楽しそうだ。
「みんな上手いなー!すぐ(お願いした事が)出来る!」
と、大石さんはとても満足気である。
―――たった今このスタジオでレコーディングが終わった訳ですが、感想はいかがですか?
YOFFY「そうですね、電光石火な感じでした!」
五條「ホント、あっという間でした。バーッと行って、ダーッと終わる感じで(笑)」
YOFFY「曲を頂いてから自分のモノにするまでがもう…」
五條「息を入れるヒマも無くて。デュエット相手を聞かされるより、身体が空いてるかの確認が先でした」
YOFFY「僕は相手が五條さんで曲は大石くんだし、勝手知ったる仲でしたから問題はありませんでした。何とかなるだろうって(笑)」
五條「そうそう、(スタジオに)行けば何とかなるだろうとは思いましたね」
―――前回のスーパー戦隊ソングは何でしたか?
YOFFY「五條さん、いつぶりですか?」
五條「ジューランド? ♪『ジュ~ラ~ンド~』!(『動物戦隊ジュウオウジャー('16)』挿入歌『わが故郷ジューランド』)ですかね?」
YOFFY「僕は『(魔進戦隊)キラメイジャー('20)』(挿入歌)の『キラメイ☆ACTION!!』になります」
―――お二人のデュエットは初めてになりますよね?
YOFFY「そうなんですよ!」
五條「ねーっ!」
YOFFY「やった事があるような気がしていたんですけど…」
五條「(被せ気味に)そうそうそう!」
YOFFY「マンツーマン?あれ?」
五條「(笑)一対一はやったことがなくて。昔デカプリの企画でやったくらいでした。(※2005年「おともだち・たのしい幼稚園・テレビマガジン1月号とくべつふろく『特捜戦隊デカレンジャー&ふたりはプリキュア』冬休み お楽しみスペシャルCD」)
YOFFY「そうか…ふろくだったよね」
五條「それで一緒に歌った事はあります」
―――今回、お互いの声の印象などはいかがでしたか?
五條「久しぶりにレコーディングで(YOFFYの声を)ガッツリ聴きました。他のユニットなどでは聴いていましたが、改めて聴くと、YOFFYの声が太くなったなって。」
YOFFY「フフフッ、実は花粉症で喉が荒れてるだけなんですけどね」
五條「声に厚みが出て、何か野太くなりましたよ。」
YOFFY「そうですか? ステイホームで太ったおかげですかね?(笑)」
五條「もともと上手いとは思っていましたが、さらに上手になったと思います」
YOFFY「僕はお仕事で自分の作った曲のコーラスを五條さんに頼むくらいなので、(歌の上手さでは)何にでも合わせられることを百も承知でした」
―――デュエットには何も心配はなかった訳ですね?
YOFFY「ロボ曲を男女で歌うって、ゴーオンウイングスくらいしか浮かばなかったので、僕は谷本(貴義くんを超えられるかな?と思って個人的な命題はありました(笑)
(※『炎神戦隊ゴーオンジャー('08)』挿入歌『テイクオフ!ゴーオンウイングス』/歌:谷本貴義、五條真由美)
だから五條さんと歌うこと関しては全然不安はありませんでした」
五條「私がどこでどのパターンで歌うかは、まずYOFFYに歌ってもらってから決めましたね。
それにロボ曲だから力強く歌うのかな?と思っていたら、意外と可愛さの方を求められられたので『あっ、可愛さ振りの方なんだ!』と思いました」
YOFFY「五條さんのように七色の声を持っているのも大変だよね。武器が多くて!」
五條「何で~(笑)今日はどの声で合わせようかなと言う感じはありました。男っぽさではなく、(要望されたように)可愛らしさで今日は歌いましたね。YOFFYが力強く歌っていたので、あまり離れないように、でも可愛さは抜けないようにでした」
YOFFY「かなり助けられましたね。五條さんの歌が重なると『やっぱりこうしたい、ああしたいとアイディアが出てきましたし」
五條「色が出て来たよね」
YOFFY「最初は無色透明だったんですけど、スーパー戦隊の歌唱ってこれだな、ってのがフと降りて来て、それからは思い通りに出来ました」
五條「YOFFY節も出て来た感じがします」
YOFFY「そして最後にもう一回泣きの歌い直しもお願い出来たし!(笑)」
―――今回の歌で、心に残った歌詩やフレーズはどこですか?
五條「メロディーは、いろんなところに大石節がありました。『あぁ~またこう来たか!(笑)』とかいっぱいありましたけど…」
YOFFY「ハイハイハイ」
五條「歌詩に関してはどこだろう?」
YOFFY「僕は『ナミダ流すならば』の『ナミダ』を早口で言えないと言うビョーキ?に途中でかかりました(笑)
ハマってましたね~ 何なんでしょうね、ちょっと分からないのですけど。たまに舌が全く言う事を聞かなくなる文字の配列があるんですよ。今回は一個それがあったので、結構ピンチでした(笑)
最後はヤケクソです!」
五條「フフフッ。私も家で歌った時は『常に前を向いて』の早口のところはとても難しいと思い
ました。あとマイクさんの歌詩なので、英語が上手に入ってるなとも思いました。YOFFYは『コンビネイション』の歌い方に、いい感じでパワーを入れてくれましたし」
YOFFY「『ネーション』なのか『ネイション』なのか、考えるところはありましたね」
五條「歌詩や言葉が立つところはマイクさんぽいなと思いました」
―――カラオケでのワンポイントアドバイスをお願いします。
五條「それはもう早口のところですね」
YOFFY「2番が終わったところの・・・Dメロって言うんですかね。そこを頑張ろう!って」
五條「ここはオケが同じだから、入り忘れるとたいへん。入らなかったらコボれると言う難しさがあります。
(※YOFFYさんに向かい)イベントとかで歌う時は、ここを数えてないとタイヘンだよ」
YOFFY「そうだね(笑)ここはホント口が回るかですよね」
五條「ちょっと転調があるし」
YOFFY「これは面白いところがあって…サビで転調するパターンの曲って多いんですけど、サビ1個前のセクションから転調するんですよ。『えっ?ここで?』みたいな」
五條「うん、うん。だからハモで歌ってると、上ハモや下ハモをやったその次のセクションに行く時が、なかなかの引き摺られ具合なんです。『どうしようか?』って。慣れだとは思いますけど。良く歌い込んで練習してください(笑)」
―――今回はロボ曲ですがいかがでしたか?
YOFFY「(ブルマジーンは『轟轟戦隊ボウケンジャー』の)ダイボウケンと(『魔法戦隊マジレンジャー』の)マジキングですからね。(ボウケンジャーOPを歌った)NoBさんと(マジレンジャーEDを歌ったSister)MAYOさんが選ばれるのかな?って思ったんですけど(笑)」
五條「ロボが4体いて、あとは(ささき)いさおさんと堀江(美都子)さんですからね。この次に私たちって言うプレッシャーはありましたけど」
(※「全界合体!ジュラガオーン」の歌唱は、ささきさんと堀江さん)
YOFFY「あ~そうだ!すごい畏れ多いじゃない!」
五條「でしょ!? でしょ!?」
YOFFY「今聞いて『ヤバイッ!』て思いました(笑)」
五條「私もここ(スタジオ)へ来る時にTwitterを見ていて『これはヤバイかもしれない』と思ったんです。」
YOFFY「事前に知らなくて良かったかも!」
五條「お二人は偉大な昭和の感じなので、次の世代として『若さ』を出して欲しいと言うお話はありました」
YOFFY「(渡辺)宙明さんサイドと大石憲一郎サイドな感じですね」
(※「全界合体!ジュラガオーン」渡辺宙明作曲、「コンビネイション!ブルマジーン」大石憲一郎作曲)
―――最終的に今日の出来栄えはいかがでしたか?
YOFFY「僕はスタジオでラフミックス(※大雑把なミックスダウン、仮編集)を聴いた時には『もっと上手く歌えたのに!』と思う事が多いんです。でも今日は『カッコいい!』って素直に思えたんですね。仕上がりがメチャクチャ楽しみです。あ、僕の歌が良いと言うよりも五條さんの歌がカッコいいからです」
五條「イヤイヤイヤ、YOFFYの歌がとても良かったので私は安心しています。劇中で流れるのが楽しみです」
―――今後は『ゼンカイジャー』でどんな歌を歌ってみたいですか?
五條「ロボ曲を頂いたので、次はアクション曲がいいですね」
YOFFY「五條さんがアクション曲って!新鮮ですよね」
五條「熱くて野太い感じの!今回のロボ曲が可愛らしく出来たので、そんな感じかな?と」
YOFFY「僕は追加戦士が良いですね。ゴールド担当なのかと思ってましたから(笑)。また出来たらいいなと、淡い期待があります。でも高取(ヒデアキ)さんあたりが持ってちゃうんでしょうけど(笑)」
多くの歌の現場を共に過ごして来た、作曲・歌の3人。その話は収録途中もその後も大いに盛り上がり、楽しい時間が流れていた。
「コンビネイション!ブルマジーン」
作詩/マイクスギヤマ
作曲・編曲/大石憲一郎
歌/サイキックラバー、五條真由美
この歌は『ミニアルバム 機界戦隊ゼンカイジャー 1』(COCX-41477)に収録で、日本コロムビアから5月19日に発売!構成:チバ!(スタヂオ・ジンプ!)
商品情報
- 2021/05/19発売
- ミニアルバム 機界戦隊ゼンカイジャー 1
- COCX-41477
¥1,650 (税抜価格 ¥1,500)