スペシャル
高橋秀幸 インタビュー
高橋秀幸が歌う「POWER UP!スーパーゼンカイザー」
- 見えないメッセージを作詩家とやり取り
底抜けに明るい五色田介人の変身するゼンカイザーがパワーアップした姿、それがスーパーゼンカイザーだ!そのスーパーゼンカイザーを鼓舞するかのような元気いっぱいの新曲「POWER UP!スーパーゼンカイザー」を歌うのは、高橋秀幸さん。そう『炎神戦隊ゴーオンジャー』のオープニングテーマ曲や『特命戦隊ゴーバスターズ』の前期/後期のオープニングテーマ曲を歌ったアーティストである。
(穴井)「その行のリズムだけ気を付けて下さい。スピード感のある感じで」
(大石)「アクセントっぽくあった方がいいね!」
大石氏と高橋さんは同じ年齢で、Project.R時代からの盟友だけに、どのようになどの詳しいアドバイスも無く瞬時に意図は伝わったようだ。他にも大石氏が「心の声っぽく」と言っても高橋さんは求められたものを的確に表していく。
(穴井)「余韻の残る感じもいいですね ♪」
と、最後にはコントロールルームには満足感が漂っていた。その柔らかい雰囲気で、高橋さんの歌う姿が盆踊りを楽しんでいたようにもちょっと感じられた。
―――このブースの中でつい今しがた収録が終わったばかりですが、この瞬間のお気持ちはいかがですか?
楽しかったです!穴井ディレクターとは初めてだったのですが、どのように録られるのかな?と言うところは興味深いものでした。周りの歌手に「穴井さんってどう録るの?」と聞いてみると、みんな「楽しいよ!」とのことでしたね。そうしたらホントにそんな感じで、楽しく色々な事にトライさせて頂きました。
僕が今までに培って来た歌い方のテクニックを120％出し切って、色々な所に入れられました。充実感いっぱいです!
―――この歌は、作詩がマイクスギヤマさんで作曲・編曲が大石憲一郎さんと、『ゴーオンジャー』ソングスタッフですね。初めてこの曲を聴いた時はどんな感じでしたか?
これまで(『ゴーオンジャー』では)テンポ感的にアップテンポのモノが多かったんです。この曲の冒頭『POWER!POWER!POWER!』では『ドン!ドン!ドン!』と重厚感のあるフレーズだったんですね。だから新しい感じがしました。
そしてAメロで色んな遊びをしてBメロから泣かせるメロディーになります。だから自分の中でも、Aメロでは遊んでBメロではドラマチックに歌ってサビでドーン!と出来ます。
色んなことにチャレンジ出来る楽しい曲だと思いました。
―――その中でも詩やフレーズで心に響いたのはどこでになりますか?
作詩はマイクさんですよね…マイクさんとは10年以上のお付き合いになります。僕はマイクさんの住んでいる沖縄まで行って、一緒に色々と楽しい事をしてきました。僕の事を良くご存知な方なんですよ。
だから「高橋クンにこう言う言葉で歌って欲しい」と言う所がとても入っているんです。それが笑えちゃって!
例えばAメロの『スットンキョウ』ですね。これについては、氷川きよしさんの「限界突破×サバイバー」(アニメ『ドラゴンボール超』主題歌)のコーラスを僕がしているのですけど、マイクさんはそれを知っているんですね。だからそこを普通にカッコ良く歌うのでは無く、演歌っぽく歌わせたいんだろうな～っと思って。その通り歌いましたけど(笑)。絶対に僕を想定して書いた詩ですよね。見えないメッセージのやり取りをしています。早くマイクさんに聴いて欲しいですね。そしてそういう所を繋ぐ大石さんの曲です。3人とも仲良しなので、そういう所は楽しいと思いました。
メロディーではサビがカッコ良いのはもちろんなのですが、ドラマチックなBメロをどのよう歌うかを最後まで腐心しました。Aメロやサビの歌い方は自分の中で分かってはいたんです。でもBメロはどうしようか?って。
メロディー的にもあまり起伏のある所では無いので、その中でどのようにお芝居をしようかと考えましたね。難しくもあり楽しかった所です。
―――この曲を上手く歌うための、ファンの方へのワンポイントアドバイスはどうなりますか?
この曲は最初の『POWER!POWER!』って押す所から、Aメロのオチャラける所、Bメロのドラマチックな所、サビの力全開な所。歌う方はそれを考えてお芝居すると楽しいと思います。声の出し方を、Aメロはオチャラケ、Bメロはマジメに、サビは『パーン!』と出すなど、ゼンカイザーのキャラを『スーパー』にしたイメージでお芝居してみて下さい。
『ゼンカイジャー』のつるの(剛士)さんのオープニングは、子どもに向けたパーンッ!とした歌ですよね。
僕も『ゴーオンジャー』でそのような歌を歌っていました。『ゼンカイジャー』でもつるのさんに続いて子どもたちと一緒に歌えるような曲調の歌を歌ってみたいです。激しくてハードなモノより、みんなで楽しく・・・そういったものを僕は期待されてるのかな?と思います。
―――ダンスをしたいということですか?
えっ!ダンス?(笑)。良いですね!僕も『(天装戦隊)ゴセイジャー』のエンディング(「ガッチャ☆ゴセイジャー」)でダンスナンバーを歌ってますし。昔取った杵柄で頑張ります!
最後には『歌って踊って楽しい歌のお兄さんですね!』と朗らかに言っていた高橋さん。全力全開で収録を終えた一日であったが、軽やかなステップでスタジオを後にしていた。
「POWER UP!スーパーゼンカイザー」
作詩／マイクスギヤマ
作曲・編曲／大石憲一郎
歌／高橋秀幸
この歌は『ミニアルバム 機界戦隊ゼンカイジャー 2』(COCX-41504)に収録!構成：チバ！(スタヂオ・ジンプ！)／監修：瀧島南美(東映)
