機界戦隊ゼンカイジャー

スペシャル

福圓美里 インタビュー

福圓美里がノリ全開で歌う「セッちゃんのスーパー戦隊クイズ」!

「常軌を逸した」テンション感で歌おう


ますます絶好調で物語が展開する『機界戦隊ゼンカイジャー』! 五色田介人/ゼンカイザーの家で共に暮らしているスーパー鳥さんロボットのセッちゃんにも、ご機嫌な曲「セッちゃんのスーパー戦隊クイズ」が誕生した。歌うのはセッちゃんの声を担当している声優の福圓美里(ふくえん・みさと)さん。この日は作曲・編曲の大石憲一郎さんの他に瀧島アシスタントプロデューサーも同席。

通しで歌ってみるマイクテストから絶好調の福圓さんに、スタッフの笑いは止まらない。穴井ディレクターも「さすがプロ!(大笑)」と嬉しさが隠せない様子だ。「このまま(テスト録音をそのまま音源化)でもいいかな?」と言ったりもするが、さすがにそう ともいかず、仕切りなおして本番へと移っていく。福圓さんは頭にかけたヘッドホンの右耳だけズラしてかけている。左手は頬に添えている感じだ。セッちゃんになり切った福圓さんのテンションは瞬時に爆上がりして、コントロールルームではますます爆笑! そんな中で「噛んじゃった♪」と頬っぺたを抑える彼女が可愛らしい。

福圓美里1
福圓さんは爪先立ちのように背が伸びて、のけぞるようにしてテンションが上がっていく。

(穴井)「ナイス! 意識高い!」
(大石)「うん、高い高い」
(穴井)「(セッちゃんは)言いたいことを話し切って満足しちゃったんですね、だいぶ面白い(笑)」

とにかく笑いの絶えない収録現場であった。

―――レコーディングを終えた率直な感想はいかがですか?
「これで大丈夫ですか?」って(笑)。曲を最初に聴かせて頂いた時は、とても可愛いくて! 半分セリフみたいな曲なんですけど、セッちゃんらしさに溢れていると思いました。仮歌(※大石氏が自身の声を吹き込み、音程を機械的に上げたものが資料として提供されていた)を聴いたのですが、それが可愛くて気に入ってしまったんです。
どういう風に歌ったらいいかな?と考えて来たものの、結果もはや音程も何も無い感じになりましたね(笑顔)。セッちゃんのテンションが1番高い時に、ひたすら歌っている感じになりました。みなさんビックリしちゃわなければ良いと思います。

―――コントロールルームのスタッフは爆笑でしたよ。
みなさん笑ってました?(嬉)。セッちゃんの声は私の地声とはちょっと違うんです。こういう声で歌う事は、あまり無い経験でした。楽しかったです。

―――福圓さんはアニメのお仕事は多いですが、特撮キャラで歌うという事はいかがでしたか?
新しかったです! 新鮮でした!『(機界戦隊)ゼンカイジャー』のキャラソンに、まさかセッちゃんを入れて頂けるとは思っていなかったんです。曲を作って頂けると聞いた時はとても嬉しかったです。果たしてこの声で歌えるのかとは懸念していましたが、それも鑑みてセリフに近いモノにして頂けたのかなと。ホント、キャラソンですね。ここまでキャラクターを重視した歌だと、聴いている方が『ゼンカイジャー』の世界やセッちゃんを思い出して頂けるかなと。そして楽しい気持ちになってもらえたら良いなとも思います」

―――かなり印象的なレコーディングになったのではないかと?
気持ちは入りましたね!(※力強く) ホント、アフレコに近いモノでした。スーパー戦隊の色を羅列して行く所なんか、喋っている内に自分が楽しくなってテンションが上がりました。たくさんおしゃべりして満足してしまうセッちゃんの前しか見てない感じが曲に込められていますね。ひたすら可愛かったです。

―――この曲で心に残った歌詩やフレーズはどこですか?
(ブツブツと)あるある、いっぱいある…。途中のシンキングタイムでラップのような所があります。考えている人の気が散るように頑張りました。考えがまとめられないようなシンキングタイムパートですね(笑)。「上げてほしいのはおこづかい!」ってところは私すごく好きです。「天才バードの無駄遣い」は、本人はちょっとそう思ってるのかな?って。自分のことを天才だと思ってるんだ!と。音的には…サビの後にテンポがアップしてキーも上がるのですけど、セッちゃんの忙しなさが出ていてとても好きです。素敵です。

―――この歌がカラオケに入った時のワンポイントアドバイスをお願いします。
(爆笑)「常軌を逸した」テンション感で「ワーッ!」と楽しく歌って頂きたいですね。カラオケを盛り上げたい時の一曲目などにご活用頂きたいと思います(笑)

―――今後もしライブでのオファーが…
(質問を食うように再爆笑)ナマ歌! 以前だったら、こういった自分の普段の声では無い(曲調が)速い曲は「ナマ歌は難しいんです」と言うのですが、セッちゃん自体が最後の方は歌えてなくて最後の方はグチャグチャになっているので、生でも歌えるかもしれません(笑)段々崩れて行ってもいいし、歌えなくなったら叫んでもいいし…ただ歌詩を覚えるのが大変ですよね。もう何を言っても良さそうですけど、クイズの答えだけはちゃんとしなければいけませんね。でも楽しそうです。『ゼンカイジャー』ライブをやるなら、セッちゃんをセンターに立たせて照明を当て、私が影から(声を)当てたいです(嬉)

福圓美里2
―――この曲はお子さんも多く聴くと思いますが、福圓さんの幼少期の思い出のキャラクター番組ソングは何ですか?
世代的に『(美少女戦士)セーラームーン('92)』ですかね。子供の時は作品のキャラクターソングが出始めた頃なんです。テレビで観ていたキャラクーがそのまま歌っているとやっぱり嬉しいんですね。なのでキャラソンを歌う時はなるべくキャラが歌っているように歌いたい派なんです。だから今回はセッちゃんらしいキャラソンを、作った声でも歌えるように考えて作って下さって、本当に嬉しいです。『セーラームーン』はホント世代で、主題歌は練習したことも歌詩を覚えようとしたことも無いのに、今だに歌えますね。テレビで毎週かかる曲って、聴いたらその時の事を思い出すし一生モノになると思います。『ゼンカイジャー』の曲も、今観てる子どもたちの心に残り続けてくれたらいいなと思います。セッちゃんの事を覚えていてくれたら嬉しいです。

―――もしかして時代的に『有言実行三姉妹(シスターズ)シュシュトリアン』などにも思い出がありますか?
そうそうその辺りです! 『(美少女仮面)ポワトリン('90)』とか『ナイルなトトメス('91)』とか! 『うたう!大龍宮城('92)』の終盤あたりから離れた年齢感です。でも未だに「♪シ~ラカ~ンス」とか出て来ますね。やはり子ども向けに朝の時間帯にやっている番組って記憶に残るし、憧れの対象になりますよね。

―――今後またスーパー戦隊ソングのオファーがあったら、どんな歌を歌ってみたいですか?
えっ、スーパー戦隊で? 無理です、無理です。スーパー戦隊の曲は大好きで最近は出勤時にずっと聴いているのですけど、とても元気になりますね。歌い手さんの「伸び」みたいなモノが共通していて、テンションが上がります。あれは聖域です! スーパー戦隊ソングを歌う事を許された人だけが歌うモノです。セッちゃんで歌うなら、絵かきうたのように遊び要素のある歌を歌ってみたいです。みんなお家で遊びながら聴けるといいですね。あとゼンカイジャーメンバーが歌ってるところに、セッちゃんが飛んで来て合いの手を入れるとか(笑)

「セッちゃんのスーパー戦隊クイズ」
 作詩/マイクスギヤマ
 作曲・編曲/大石憲一郎
 歌/セッちゃん(福圓美里)

この歌は『ミニアルバム 機界戦隊ゼンカイジャー 4』(COCX-41581)に収録!

構成:チバ!(スタヂオ・ジンプ!)/監修:瀧島南美(東映)

商品情報

COCX-41581 CD
2021/11/10発売
ミニアルバム 機界戦隊ゼンカイジャー 4
COCX-41581
¥1,650 (税抜価格 ¥1,500)
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