機界戦隊ゼンカイジャー

スペシャル

串田アキラ インタビュー

串田アキラが闘志を込めて歌う「ダイヤル回せ!ゼンリョクゼンカイオー」

「ゼンカイ」は「全快」だ!!


物語もさらにパワーを増す『機界戦隊ゼンカイジャー』で、大活躍を見せるロボ/ゼンリョクゼンカイオーのバトルを彩る曲「ダイヤル回せ!ゼンリョクゼンカイオー」が誕生した。歌うのは『太陽戦隊サンバルカン('81)』のオープニングテーマ曲をはじめ『宇宙刑事シリーズ』などでも多くの曲を歌う串田アキラさんだ。

串田アキラ1
この日は都心のオシャレな街にあるスタジオで収録。いつもの穴井ディレクターはもちろん、編曲の大石憲一郎さん、そして何と作曲の渡辺宙明先生も同席だ! マイクテストをする串田さんは、久しぶりに宙明先生の同席するレコーディングで何だか嬉しそう。歌い初めでまだ本調子が出ないと言う串田さんだったが…、「そのハスキーさ(のある声)もカッコいいですね」と穴井ディレクター。宙明先生も「イイですね」とひと言。串田さんは歌い続けているとだんだん「エンジンがかかって」調子が良くなるそうだ。

いざ本番となると、「『決めろ!』は正拳突きを2発繰り出す感じで」「串田さんがいつも仰ってる『強いだけではない優しさも』でお願いします」と穴井ディレクターはアドバイスする。宙明先生は譜面を手に持ち首を振ってリズムを取っている。そして「高い音がしっかり出てますね」と満足気だ。

一通り歌い終えたところで、串田さんがさらに「もう一度歌いますか!」とニコニコ言っていたのが印象的だった。なお収録の合間に宙明先生と串田さんの間で交わされた会話。
(宙明)「いくつになりましたか?」
(串田)「今年で75歳になります」
(宙明)「まだ若いですね(微笑)」
御年96歳の先生からのお言葉なので、しみじみ納得してしまう。

―――収録が終わった今の感想をお聞かせください。
今がこう言う時だから、絶対みんなに勇気を与えられるかなと思いました。僕自身でも出来上がりにいい曲だなと思います。最初に譜面を頂いたときに、すぐに(渡辺)宙明さんだ!と分かりましたね(微笑)。これは宙明サウンドだよって、その通りですよね。やっぱり先生だなとすぐに分かりました。

―――レジェンド作曲家の渡辺宙明先生と、レジェンドシンガーの串田さんという強力タッグの一曲になりましたね。
宙明先生作曲のスーパー戦隊ソングをソロで歌ったのは『太陽戦隊サンバルカン』以降、「FLY OUT! ULTIMATE DAIBOUKEN(『轟轟戦隊ボウケンジャー』/'06挿入歌)」の1曲だけだったんです。それ以来ですから、それはやっぱり…。何と言うか、こういったカタチで宙明先生の歌を歌えるのは自分でも嬉しいですね!

―――しかも今日は宙明先生もスタジオにいらしています。
そうですよね。「やるぞ!」と言う感覚で、自分でも気合は入りました。気持ちが違います。大先生がわざわざ来て下さるなんてあり得ないですから、本当に嬉しいですね。

大石憲一郎、渡辺宙明、串田アキラ
左より、大石憲一郎氏(編曲)、渡辺宙明氏(作曲)、串田アキラ氏

―――この曲で印象に残ったのはどこですか?
僕はヒーローソングをいつも歌ってますので、やはり「がんばる生命(いのち)すべて守りたい」のフレーズが、自分の普段やろうとしているイメージに、とても近いと思いました。あとは「ゼンカイ」と言う言葉が、病気が完全に治るという意味の「全快」に感じたんです。今は世界中が病気というか、暗い雰囲気に覆われているではないですか。だから気持ち的にはそっちに持って行きたい気もあります。世界が病気を治して「全快だ!」と言う感覚にも繋げたいですね。ゼンカイジャーがコロナも倒しててくれればいいなと言う気持ちです。

―――今回ご自分で特に力を入れた推しの部分はどこになりますか?
「決めろ!決めろ!」と歌うところは、みんなもそれに応えて一緒に歌ってくれるようにも感じて気持ちが入りました。こういうフレーズがあれば、みんなにも覚えてもらえると思います。

―――この歌を歌うときの串田さん的ワンポイントアドバイスをお願いします。
もうこれは全力でしょ!(笑)。目一杯行くしかありませんね。これでもか!と歌うと、歌い切ってやった!と思って達成感があるのではないでしょうか。

―――この歌はそのうちライブでのオファーがあるかもしれません。
もう早速歌う気満々です。11月にはスーパー戦隊ライブがありますし。ライブでは絶対に歌いたい曲です! 必ず歌います。(※11/6の『スーパー戦隊〝魂〟2021』で実現しました)

―――今後またスーパー戦隊ソングでオファーがあったら、どんな歌を歌ってみたいですか?
エンディングとか良いですね。戦い終わった後の労いのような、優しさをじっと残すような曲をもし歌えたらいいなと思います。ヒーローも戦っているのは人間なので、安らぎもあるんだよって歌があると良いのかなって。

串田アキラ2
―――収録中に穴井ディレクターからは、「串田さんが普段仰っているような、強さだけでは無く優しさも」との話題がありましたが。
そうですね。ヒーローに強さは当然あるのですが、優しさも本当に大事かと思います。子どもたちには「カッコイイよ、強いよ」と言う所は伝えやすいのですが、その中に優しさがあると子どもたちは付いて来ますよね。弱いモノいじめはダメだぞ、と優しい心を子どもたちが持ってくれれば良いと思います。ヒーロー作品でも優しさを前面に出したモノがあるといいなと思っています。戦いだけじゃないんだぞって。今までずっと歌って来て、凄い迫力のある歌はたくさんあります。そのような曲の中でも、何小節かでもいいから、優しさを伝えるように歌いたいなと思っています。

「ダイヤル回せ!ゼンリョクゼンカイオー」
 作詩/マイクスギヤマ
 作曲/渡辺宙明
 編曲/大石憲一郎
 歌/串田アキラ

この歌は『ミニアルバム 機界戦隊ゼンカイジャー 4』(COCX-41581)に収録!

構成:チバ!(スタヂオ・ジンプ!)/監修:瀧島南美(東映)

商品情報

COCX-41581 CD
2021/11/10発売
ミニアルバム 機界戦隊ゼンカイジャー 4
COCX-41581
¥1,650 (税抜価格 ¥1,500)
コロムビアミュージックショップでの購入はこちら