機界戦隊ゼンカイジャー

スペシャル

遠藤正明 インタビュー

遠藤正明が大迫力で歌う「超全界合体!ゼンカイジュウオー」!

作詩家からアーティストへのリクエスト


絶賛放送中の『機界戦隊ゼンカイジャー』で、スーパーゼンカイザーとスーパーツーカイザーが合体したロボ/ゼンカイジュウオーのテーマ曲「超全界合体!ゼンカイジュウオー」が誕生した。歌うのは『爆竜戦隊アバレンジャー('03)』のオープニングテーマ曲が印象的な遠藤正明さんだ。

遠藤正明1
この日は都心のスポーティーな街のビル地下にあるスタジオで収録。おなじみの穴井ディレクターの他に瀧島アシスタントプロデューサーが同席していた。マイクテストでの遠藤さんは、ウォーミングアップをするかのようにピョンピョン飛び跳ね、胸を張って首を振りながらリズムを取る。そして遠藤さんは、時おり横のキーボードで音程を確認するのだった。
いよいよ本番となると遠藤さんもノって来て、合間に飛び出すフィンガースナップもキレが良い。「遠藤さんなら最初から(歌の勢いが)上がる感じかな?」と言っていた穴井ディレクターの期待どおりで、「さすがのパワーです! チリバツ(※バッチリ)です」と、穴井Dは微笑んだ。瀧島アシスタントプロデューサーも「カッコいい」と嬉しさを滲ませている。
その眼前での迫力に息を呑みながらも、時を忘れたような一同は完璧に満足して収録を終えたのであった。

―――たった今収録が終わりましたが、率直な感想はいかがですか?
スーパー戦隊シリーズの合体ソングというかロボットソングは、やはりパワーが大切だと思います。だから「こんな感じだったなあ」と、コロムビアさんでスーパー戦隊シリーズを歌わせて頂いた感覚が甦った感じです。

―――直近のロボソングは『魔法戦隊マジレンジャー('05)』での「魔神合体!マジキング」になります。
そうなんですよね。もう16年も前になります。そんなに経ったのか!としみじみ思いますね。

―――歌ってみた感じはいかがでしたか?
これぞスーパー戦隊の合体ソングというかロボットソングでしたね。王道で歌っていても気持ちの良いモノでした。初めて聴いた時もそんな印象で、みんなコレが好きなんだろうし、コレが無いとスーパー戦隊ロボットでは無い気がします。

―――この歌で心に残ったところはどこですか?
(作詩の)マイク(スギヤマ)さんとは、あまりご一緒させていただく機会が無かったんです。もちろんお名前は良く知っていたので、今回はとても楽しみにしていました。同じ言葉を繰り返すイメージだったので、一見歌いにくそうな感じなのですが、メロディーに乗せて歌うと力が入って歌いやすいんです。さすがマイクさんだなと思いました。最後に「ゼンカイジュウオー」を2回繰り返してメロが上がるんですけど、ここはマイクさんのリクエストだったらしいんです。「遠藤さんだったら、この最後は上に行くでしょう?」って(笑)。結構嬉しかったですね。「そういう期待をされてるんだ!」って。一方的にマイクさんの事を知ってたつもりだったのですが、マイクさんも俺の事を少なからず知っていてくれてるんだなと思うと…ハイ(嬉)

―――メロディー的にはいかがですか?
やはり気持ちよくスコーンッと行くサビですね。歌っていて気持ち良いので、聴いていても気持ち良いと思います。後は技や武器の名前が入っているのがスーパー戦隊のロボットソングらしさかなと思いますね。

―――カラオケに入った時の遠藤さん的ワンポイントアドバイスをお願いします。
俺は男子としてはキーが高い方なんですよ。歌って、人それぞれに合ったキーがあるので、自分なりのキーを探して気持ち良く歌って貰えれば良いと思います。「気持ち良く!」です。

遠藤正明2
―――ライブでのオファーがあるかもしれません。今日のような全力歌唱の自信のほどはいかがですか?
そうですよね。是非歌いたいと思います。レコーディングって1番最初に歌うではないですか。歌えば歌うほど曲に慣れて来るので、抑揚も付けられたり…。レコーディングでは今の最高のモノを録音する訳ですが、日にちが経てば経つほど自分のモノになって歌い易くなって行きます。日にちの経った方が今より楽に上手く歌えるんですよ。

―――これをキッカケにまたスーパー戦隊ソングのオファーがあるかもしれません。
そうなったら嬉しいですね!『アバレンジャー』を歌って18年になりますけど、それを歌った事によって「スーパー戦隊の歌と言えば遠藤正明」と言われるくらいの肩書きを頂いています。だからスーパー戦隊ヒーローに恩返ししたいみたいな気持ちは、未だに持ち続けています。俺が出来ることならロボットソングに限らず、何でもやって恩返したいと思います。

―――具体的に歌いたい曲はありますか? また主題歌を歌ってみたいとかヒロインソングもいいなとか…
えっ? ヒロインソングですか(笑)。歌ってみたいですね。男が歌っても滑稽にならない聴かせる歌にする自信はあります!歌い手の仕事はそこだと思います。作詞家や作曲・編曲家の先生が凄いのは当たり前なんですけど、歌い手がダメだとその歌は死んでしまいます。逆に素朴な、フツーの歌でも、歌い手が素晴らしかったら、名曲になると俺は思っています。そういう意味でもどんな歌でも歌いこなしたいと思いますね。子供たちがスーパー戦隊に1年間夢中になって、当時の子どもたちが未だにその作品の歌を聴いたり観たりして、それは人生の大きな力になっていると思います。だからまた主題歌を歌って子どもたちの人生に力を添えられるようなモノになりたいと思います。

「超全界合体!ゼンカイジュウオー」
 作詩/マイクスギヤマ
 作曲・編曲/岩崎貴文
 歌/遠藤正明

この歌は『ミニアルバム 機界戦隊ゼンカイジャー 3』(COCX-41555)に収録!

構成:チバ!(スタヂオ・ジンプ!)/監修:瀧島南美(東映)

商品情報

COCX-41555 CD
2021/10/27発売
ミニアルバム 機界戦隊ゼンカイジャー 3
COCX-41555
¥1,650 (税抜価格 ¥1,500)
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