スペシャル
増子敦貴 インタビュー
増子敦貴がキャラクターの生き様を歌う「FLAG ～界賊の美学～」!
- 長い撮影期間を思い出させるスライドショー
物語が佳境へと進む『機界戦隊ゼンカイジャー』!世界海賊(＝界族)ゾックス・ゴールドツイカー／ツーカイザーを演じる増子敦貴(ましこ・あつき)さんが、ゾックスの生き様を華麗に歌い上げた新曲、「FLAG ～界族の美学」が誕生した。
(穴井)「『か』と『い』の間に小さい『つ』を入れる気持ちで」
(大石)「そうそう、小さな『つ』」
(穴井)「トランペットの音として声を当てる感じで」「『鼻歌で仕留めるぜ』は『静かなスナイパー』のように」
と次々に続くが、増子さんといえば軽くステップを踏むようにリズムを取りながら余裕の雰囲気だ。しかしそのアドバイスは段々と「『Ah so many love』は『アー、ソメ、ニラ』と、『ニラは早く入れましょう』と料理する感じで」、「『Hate tell a lie』のところは『ヘイ!テルアライ!と外国の人がアライテルさんに挨拶するようにやってみようか?」とか、「『この手で勝ち取る』は『チートール』とハッキリ。何か薬の名前みたいだけどw」と絶好調の穴井節なのであった。
そして「英語は難しいですね。でも作戦大成功!」と満足気な穴井Dにスタッフも微笑んでいた。
―――レコーディングを終えた今の率直な気持ちはいかがですか?
何て言うんでしょう。前回(レコーディング)の『界賊の唄』とは違うパワーをつかって疲れがありましたね(笑)。ゾックスが介人たちと出会って『サラバーイ!』とするまでの、一通りの物語を一気にやり終えた感じです。戦い抜いた感じがありました。サビ前の『嘗めるんじゃねぇ』に負けないように、サビを一段階上げるところとかなどは、そこから変身して戦ってる感じでした。それが大変と言うか…疲れたけど、歌い終えた時は『勝利痛快ヨホホーイ!』みたいな。歌い切りましたね。
物語にある介人の誕生日に、「カラオケで歌うために一曲作って来たぜ!」のようなノリで歌い出す曲です。介人のバースデーソングかと思ってたんですよ。ふたを開けたら全然違って…もうちょっと柔らかめな感じになるかと思ってたら(ジャジーな)カッコいい感じで。ゾックスのカッコいい部分とか、ゴールドツイカー一家の世界海賊という部分を強調したような歌だと感じました。
※「オーダーにはありませんでしたけど、ウォーキングベースを取り入れると大体ジャズっぽくなるんですよね」とは収録後の大石氏談。(裏返すとジャズっぽく聴こえるメロディーは、ウォーキングベースが取り入れられているベースライン部分である)
―――この曲で気に入った歌詩やメロディーはどこですか?
そうですね。これはフリント役の森日菜美さんとも…普段はそう呼ばないんですけど(笑)…ひなみんに「新曲の歌詩なんだけど」と見せた時に、2人ともここ良いよね!となったのは、『旋律は 勝利のフラグ』でした。
『♪俺はカイゾク～』と歌いながら登場した時に、勝利のフラグが立っているように感じたんです。カッコいいしちょっと面白いし、ゾックスらしいよね、みたいな話になりました。2人の意見が一致したところです。あとは『鼻歌で仕留めるぜ Action time』あたりも海賊っぽくて好きです。今までも戦って来たんだなと百戦錬磨の風格を感じます。ま、その辺りに力を入れるとそこが好きなんだと(聴いている人に)バレるかな?とも思うんですけど、心の中ではお気に入りなところでした。あとはサビの『人生はいつも 日々アドリブ 宝石みたいな毎日(じかん)も 悪くないぜ』です。ひなみんも僕もそうですが、1年間あった長い撮影期間を思い出すというか、スライドショーを見ているような気持ちになり、グッと来たところです。『宝石みたいな時間』と言う言葉も海賊らしいなと思いました。『悪くないぜ』も『良い』って言ってないんですよ。物語であった「仲間が出来てメンドくさいな」と言うセリフの中にあった照れ臭さのように、良いと言わなくてもメチャメチャ良いって言ってる感じがカッコいいですね。ほかにも『また出逢えるさ～それじゃ サラバイ』とかもストーリーにとても沿っている歌詩だと思いました。
―――ファンの人が上手く歌う時のワンポイントアドバイスをお願いします。
あ～…そこは僕の中ではまだ探り中です(笑)。でもやはりサビは強く、「俺様に勝てると思ってるのか?」と言う気持ちで歌うと、ゾックスっぽくていいかなと思います。他のゼンカイジャーソングの全力全開なパワーに対して、言葉一つ一つに魂を込めないと負けちゃうような気がします。
―――生歌のオファーがあったらいかがですか?
もちろん歌いたいです!この歌で界賊一家が登場して、みんなで歌いながらヨホホイしたい感じがあります。踊りながら登場して、フリントやリッキー、カッタナーが煽ってくれるイメージです。もちろん僕のところは独壇のステージですけどね(笑)
―――前回のレコーディングインタビューで「またオファーがあったらどんな歌を歌ってみたいですか?」との問いに「元気な歌」との答えでした。
そうでしたね。これも元気ではありますが『界賊の唄』とは違ってコメディー要素は少ないです。ま、『界賊の唄』もコメディーと思ってないですけど(笑)。これは普通にカッケェな～って思ってもらえるような曲なので嬉しいです。ゾックスとしての曲が2曲も出来るなんて、僕自身としても嬉しいです。みなさんにたくさん聴いてもらいたいです。
―――今の役の状況をフラットにして、またスーパー戦隊に関わるなら、どんな役でどんな歌を歌ってみたいですか?
こういうザ・アウトローな強くて完成された役はゾックスで色々出来ましたので…最初はヘタレだけど、だんだんと強くなって行く主人公的な可愛らしさもある青年っぽい役を演じてみたいですね。歳を重ねてから出るのであれば、ヤツデさんポジションですかね。みんなを後ろから見守りながら、頼りがいのある存在で安心出来るポジションの役を演じてみたいです。『ゼンカイジャー』でやった前線で戦うノリノリの役と後ろから見守る役とで比較出来るではないですか。エモーショナルだなと思います(笑)
「FLAG ～界賊の美学～」
作詩／マイクスギヤマ
作曲・編曲／大石憲一郎
歌／ツーカイザー／ゾックス・ゴールドツイカー(増子敦貴)
この歌は『機界戦隊ゼンカイジャー キャラクターソングアルバム』(COCX-41665)に収録!構成：チバ！(スタヂオ・ジンプ！)／監修：瀧島南美(東映)
