スペシャル
森日菜美 インタビュー
森日菜美が茶目っ気を乗せて歌う「ゴールドツイカー☆界賊の掟」
- 「私もされたい」と思ったあのカワイイ刑は?
放送も終盤にさしかかる『機界戦隊ゼンカイジャー』に、ようやくこのキャラクターの歌う歌が登場した。そう、ゴールドツイカー一家の茶目っ気たっぷりな妹・フリントだ!歌うのはもちろんフリントを演じている森日菜美(もり・ひなみ)さん。
昨年2021年もそろそろ押し詰まろうかとしているある快晴の日、それはスーパー戦隊ご用達のスタジオでレコーディングされた。スタッフがノンビリと収録の準備をする中で、穴井ディレクターが森さんと方向性について軽く最終確認する。いよいよマイクテストを始めようかとなると、森さんは穴井Dに「身を委ねます♪」と言ってからポツリ「やるとするか~」とブースへ入って行った。お、フリントっぽいぞ。
森さんは右側のヘッドホンをずらし、掲げた右手でドアをノックするようにリズムを取っている。また時折り身体もよじれる感じだ。穴井Dは「フリントがカラオケで盛り上げる感じで!」とアドバイスをしている。ひと通り歌う中で「Hey!」「そう!」では、拳を突き上げる仕草が印象的であった。穴井Dも「(目尻を下げ)『カワイイ』かよ!良いじゃないですか!『そう』の前の(小さな)『ぅ』が良いですね」とご機嫌だ。
プレイバックして確認もする。
(穴井D)「フリントとして聴いてみるとどうですか?」
(森)「もうちょっと元気良くいけたら良いですね」
笑い声については「ちょっとユルイかな?」
それから穴井Dの「自信を持って明るく、『兄弟に負けねぇぞ!』の気持ちで」とのアドバイスで再挑戦すると、森さんも「いいですな~」と一言。
その後も、
(穴井D)「こんなイメージでやってみよう」
(森)「ハイ!うん、うん、分かりました。でも、何でだ?」
(穴井D)「鼻濁音を意識し過ぎましたね?」
(森)「バレたか♪」
(穴井D)「手に取るように分かるんですよ。(ディレクターは)占い師みたいでしょ?ワンモアプリーズ!」
(森)「ヤー!」
などとのやり取りがあったかと思えば、会話の節々で飛び出す森さんの言葉…「ほな行くか!」「気持ちいかった」などもあって、フリントと一般地球人とのコントのようにも思えてしまった。
しかし穴井Dに「ゴム毬のよう」と評された適応力?反応力?あふれる森さんは、収録を軽く終わらせずに、(森)「客観的に聴いてもう一度やってみたい、やりましょう!」と高みを目指すのであった。
―――たった今このスタジオで収録が終わりましたが、今のお気持ちはいかがですか?
全部を楽しんでやり切った気持ちがあります!もちろん私はレコーディングをしたことはありません。そしてまさか自分が歌手デビューするとは思ってもいませんでした。フリントとしても、このタイミングでゴールドツイカー一家の歌が出来たのは率直に嬉しいですね。
―――この歌のオファーがあった時はどう感じましたか?
私で大丈夫なのか?って心配がまずありましたね。でもカッタナーやリッキーと一緒の界賊一家の歌という事で安心した部分はありました。ただ私自身、リズム感と言うかテンポ感がホントに無いんですよ。カラオケとかに行っても音程バーが合わなかったりしたので、結構不安でしたね。
―――でもとても楽しそうに見えましたよ。
そうですか。歌う事は好きなので、日頃お家に帰っても歌っています。お風呂場でもスピーカーを持ち込んで歌ったりしますね。
―――普段はどんな歌を歌うんですか?
私は色々なジャンルを聴きます。最近は1980年代の中森明菜さんの歌がとても好きなんです。「少女A」とか。それはこの間カラオケで歌ったら点数が良かったんですよ(嬉)。私は女の子にしたら、声が結構低めな方だと思っています。だから中森明菜さんのようにドン!と伝える歌詞だと、歌いやすいのかな?と言うのがあります。
―――中森明菜さんの歌で鍛え上げた、そんな喉で今日の歌が収録された訳ですね?
アハハハッ!そんな事は無いですけどね。
―――この曲でお気に入りの歌詩やメロディーはどこになりますか?
歌詩を頂いた時に、もう素直に「カワイイ!」と言う印象が第一にありまして…「後悔はしないで航海しよう!!!!」なんてところももちろん好きなんですけど、「コチョコチョの刑だぜ」とか「ギチョギチョの刑だぜ」と言うのが、どんな刑だよ?って(笑)。普通には歌詩にならなそうなものが入っている所が好きですね。私が普通に視聴者としてこの「ゴールドツイカー☆界賊の掟」を聴いたなら、コチョコチョの刑とかされたいですもの(※満面の笑み)って思っちゃいましたね。
―――そんな刑に、穴井ディレクターからは「お芝居をしてニュアンスを入れて」のアドバイスもありました。
そうですね。それこそ役に沿って出来たのかな?って、自分の中で思っています。
―――この歌はその内ライブでのオファーもあるかもしれません。
いや~…三人の歌ではありますが、ゴールドツイカー一家の柱は兄なので、ちょっと兄に手助けしてもらいたいとの甘えも入れたいですね。ライブとかでは支えてもらいつつも…考えています。
―――ソロで歌う希望は無いのですか?
ソロでは恥ずかしいですね。皆さん腰が抜けちゃうと思います。私が歌を出すとお母さんに伝えた時に、「まず(周りの)大人に謝りなさい」と言われ、「それだけは止めなさい」と何度も言われたので、「ごめんなさい」から始めたいですね。
―――そんな話を聞くと、フリントの歌やライブに期待が高まりますね。
でもでも楽しかったので。楽しければオールオッケーです。ライブもアーティスト気分になり切って全力で楽しみたいと思います。私はGロッソでも「ペンライト振って!」とかの皆の煽り隊なので、そんなところを入れつつ全力で楽しみたいですね。
―――この歌をファンの方が歌う時のワンポイントアドバイスをお願いします。
そうですね…普通のカラオケで歌っている時のプラス50%位明るく歌って、全力ではっちゃける事をメインに歌うと良いんじゃ無いかと思います。はっちゃけ!明るい!仕事なんか辞めてやる!って(笑)。今までの日常を忘れよう!と言う気持ちで歌えば、また明日も頑張ろう!となると思います。
―――レコーディング中に「Hey!」「そう!」の掛け声で手を振り上げていたのも、はっちゃけた感じでしたね。
そうですね。「Hey!」「そう!」なんて、フリントにしたらチョチョイのチョイですから。日頃からやっておりますので、慣れたものでございますよ(笑)。
―――森さんご自身も、プライベートで「Hey!」とか「そう!」とか口に出てしまったりしませんか?
言いますね。コロナ禍の前で、アーティストさんのライブなどに行く時などは、そうやって盛り上がる方だと思います。タオルをブンブン振り回すような性格なので。
―――フリントのキャラソンでもあり、森さんのキャラソンでもあったりして?
そうですね。撮影現場でフリント=森日菜美と捉えられているのは、とても嬉しいんです。今回のキャラクターソングもフリントにカッコ森日菜美…カッコとは言わずもはやカッコが透明な感じでしょしょうか?そんな感じで捉えて頂けたらと思います。
―――これを聴いて森さん自身も想像出来る訳ですね。
あ、ただ、この歌は「目覚ましは絶対かけない」から始まりますが、みなさん目覚ましは絶対にかけましょう!と言う事は肝に命じておいてくださいね。そしてこの歌を楽しんでもらうと良いと思います。目覚ましはかけて、食い物は取り合いをせず、お互いの背中は支えつつ…ナミダは、まぁ分け合っても良いでしょう(笑)。色々と物申して行くとチョット大変ですけど、目覚ましだけは大事です!
―――森さんはレコーディングが初めてとの事ですが、これがキッカケで歌の世界に足を踏み入れるなんてあったりするでしょうか?
そうですね。世界が180度転んだら位ですかね(笑)。でも歌う事はホントに好きなんです。私の所属事務所にはミュージカル俳優さんも沢山いらっしゃるので…だけど歌の世界は(苦笑)。今の私ではほど遠いのですが、歌の世界の楽しさをもっともっと見つけて、爪先だけでも突っ込んで行けたらなとは思っています。
―――歌う仕事と言うよりも歌と関わるお仕事が出来たら嬉しいと言う事ですね。
はい。今後女優業を頑張って行く上で、作品で関われたらいいなとは思っています。森日菜美として出すのは、ホントこんな感じの歌だと有難いです。バラードとか言われると絶対にダメなので、『アンパンマン』とか『ざわざわ森のがんこちゃん』みたいなのが良いと思います。さらには『日菜美ちゃん』で、もはや歌では無くなったり(笑)。ま、最終回が終わる頃までには『ミュージックステーション』で、ヤツデさんとステイシー、ゾックス、介人にこの歌とで、五人そろって…。
何だか楽しくなって来た森さんの話は続いていき、身振り手振りも飽きさせる事なく笑顔でお話ししてくれた。ちなみに『ミュージックステーション』出演の締めは「夏のお嬢さん」を歌う郁恵さんのバックで、4人も振りとコーラスとで花を添えることらしい。
「ゴールドツイカー☆界賊の掟」
作詩/マイクスギヤマ
作曲・編曲/設楽哲也
歌/フリント・ゴールドツイカー(森日菜美)、カッタナー・ゴールドツイカー(CV:鈴木崚汰)、リッキー・ゴールドツイカー(CV:松田颯水)
この歌は『機界戦隊ゼンカイジャー キャラクターソングアルバム』(COCX-41665)に収録!構成:チバ!(スタヂオ・ジンプ!)/監修:瀧島南美(東映)
商品情報
- 2022/02/02発売
- 機界戦隊ゼンカイジャー キャラクターソングアルバム
- COCX-41665
¥2,750 (税抜価格 ¥2,500)