ゆるく激しくドロリと流れるグルーヴ・ロック 文:岡村詩野 このCHAINSというバンドに最初に出会った時の、なんとも不思議な異物感は今も忘れない。異物感、と言ってしまうと誤解を招きそうだが、咽の奥に何かがひっかかっていつまでもそれがとれないまま、でも、いつの間にか麻痺してトリップしてしまったかのような。違和感がいつしか快感にすり変わってしまうような。そんな奇妙かつドラッギーな心地よさがこのバンドにはある、そう思った。 |
CHAINSを語る際に私たちから言葉を奪い去る曲者であり、また彼らの大切な中枢部分であることは明白だ。彼らのステージはこれまでに何度も見てきているが、3月中旬に大阪で見た最も新しいライヴでも、ほとんどが新曲だったというのに、太くずっしりとした、でもとても繊細なうねりがとぐろを巻いていた。 |
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