80年代のスタートを飾る大ヒット・アルバム。(チャート1位獲得作品) 以降、「木枯しに抱かれて」「時代をこえて」と続き、「松山千春・承の時代3部作」として大きな話題を呼ぶ。そして、それは後に「起承転結II」で完結することになる。この作品は松山千春自らがそれまでのカラーを打ち破った形でそれぞれの作品に向かい合った様がよく表れている。少し力を抜いて、好きな歌を自由に…。そんな松山千春の気持ちが伝わってくる。コンサートでも、その力強さに人気の高い「ひとりじめ」、切ない大人の女心を歌った「もう一度」、温もりのあるメッセージを伝える「残照」など、松山千春の持ち味が充分に発揮された作品が並ぶ。北海道の自然から生まれた歌も健在だ。「僕の好きな風景」や「風の詩」からは、さわやかな北国の初夏を感じることができる。
(解説文より)