「松山千春・転の時代」を代表する1枚。この作品は、フォーク・シンガーにこだわり続けた松山千春の姿勢というものが強くアピールされている。収録された作品群は、充分にエッジの効いた、ストレートでシャープな印象を与えている。また、メロディーの多様さにも驚かされる。解りやすく、骨太であり、繊細であり、明るく、切なく…。そして、そのどれもが確実に心に響いてくる。コンサートでも人気の高い「愛は…」、「午前3時」、「BABY」といった作品ではメロディーメーカーとしての冴えを見せ、「私の世界」「青い月灯り」、「SAY」といったバラード群では、まさしく、松山千春ならではの世界を創り上げている。そして、「提唱」と「Message」。この2曲はフォーク・シンガーとしての魂の叫びでもある。
(解説文より)