■第一集 三人旅
1.発端
義理で入った無尽が当たった江戸の若い衆。「江戸っ子は、宵越しの金を持たない」と言われた当時のことだから、何とかこの金をパッと使う手立ては無いものかと相談した挙句、友達三人で旅に出ようと江戸をたった。
2.びっこ馬
旅の続き。箱根越えの最中に、一人が足にマメをこしらえてしまう。馬子のすすめで三人は馬に乗ったが、そのうちの一頭は足が不自由だった。こういう馬はおとなしいかと言うと、そうではなくて…
3.鶴屋善兵衛
馬子のすすめで、次の宿場町では鶴屋善兵衛という宿屋に泊まることになるが、字が読めない三人組は鶴屋がどこにあるのかわからない?鶴屋を褒めながら歩けば、客引きにつかまると歩くが…
ボーナストラック:[家元の芸人五十選(一)〜談志百席について〜]
この全集「談志百席」に取り組んだ家元の了見がたっぷり録音されているボーナストラック!
■第二集
1.転失気
ある寺の和尚が医者にみてもらって「てんしきはありますか?」と聞かれたが、てんしきが解らない。わかったふりで対応して帰したが、小僧に調べさせる。近所のあちこちで頓珍漢な答えが返って来るが…
2.目黒の秋刀魚
ある殿様が家来を引き連れて馬を駆り、目黒まで遠出した。昼時で腹が減ったが、弁当も何も用意していない。近くの農家で秋刀魚を焼く匂いに誘われて、生まれて初めて秋刀魚を食べたが…
ボーナストラック:[家元の芸人五十選(二)〜紙切り正樂と太神楽丸一〜]
戦後の寄席を彩った色物芸人を語り伝えるボーナストラック。今回は紙切りと太神楽にスポットを当てる。
■第三集
1.不精床
不精で口の悪い床屋に、客がいないからすぐやってくれるだろうと客が飛び込んだ。親方は客に、頭の格好が悪いの、元結は自分で切れと憎まれ口をいった後に、ボウフラの沸いている桶の水を使えと言うが…
2.王子の狐
ある男が王子の稲荷近くで、狐が若い娘に化けるのを見た。「ようし、狐をからかってやろう」と、親戚のふりをして声をかけ料理屋の二階に狐を上げる。散々飲み食いした挙句、勘定を狐に押しつけて店を出たが…
ボーナストラック:[家元の芸人五十選(三)〜都かつ江と鯉香〜]
戦後の寄席を彩った色物芸人を語り伝えるボーナストラック。今回は、女流音曲師を語り伝える。
■第四集
1.平林
少々頭の足りない久蔵が、旦那に頼まれて平林と言う人のところの使いにやらされる。途中いろいろな人に、平林と書いた手紙を見せると、タイラバヤシと読む人や、ヒラリンと読む人まで出てくる。
2.たが屋
両国は川開きの花火の日。大勢の人出が「玉屋」「鍵屋」と声をかけている。たが屋が人込みの中を歩いていると、押された弾みに“たが”が外れて、通りかかった武士の笠を跳ね飛ばしてしまった…
ボーナストラック:[家元の芸人五十選(四)〜西川たつ〜]
戦後の寄席を彩った色物芸人を語り伝えるボーナストラック。今回は、女流音曲師の西川たつを中心に、スポットをあてている。
■第五集
1.相撲風景
相撲場で前の人の帽子が邪魔だと、騒ぐ客。帽子を脱いでも、頭が大き過ぎて見えない。頭を横にしても、後ろの五人が見えなくなると大騒ぎ。勝負がつかない相撲を最後まで見るために、小便を我慢する客など、相撲場のスケッチ。
2.道具屋
おせっかいな伯父さんが、与太郎に古道具屋をやらせることになり、がらくたを持って出かけていく与太郎。道具屋が集まっている通りで、横の店の旦那からいろいろと教わる与太郎だが、客との会話は頓珍漢なことばかりで…
ボーナストラック:[家元の芸人五十選(五)〜百面相〜]
後の寄席を彩った色物芸人を語り伝えるボーナストラック。このトラックでは、寄席の世界でも変わった芸で知られる百面相を語っている。
■第六集
1.お血脈
善光寺の縁起の紹介。この寺のお血脈の御印をいただくと、誰でも極楽にいけるので大変に賑わったと言う逸話から、地獄に行く者がいなくなり、困った閻魔大王は石川五右衛門にある盗みを頼むが…
2.釜泥
釜が頻繁に盗まれる町内で、困った豆腐屋の主人が一計を案じ、夜になると自分が釜の中に入って寝る。そうとは知らぬ泥棒連中が、釜を盗み出す。釜が揺れるので、中の主人が驚いて「地震だ」と立ち上がるが…
ボーナストラック:[家元の芸人五十選(六)〜アダチ龍光〜]
立川談志が敬愛してやまない奇術師のアダチ龍光を、たっぷり語っている。活動映画の弁士を志し、物真似から奇術師になった華麗な人生は必聴!
■第七集
1.万病円
武士が銭湯の湯船でふんどしを洗っているため、番台が注意すると、屁理屈をこねて承知しない。着物屋や道具屋でも売っていないものを注文し、店の主人を困らせる。最後に寄った薬屋は、店番の頓知が武士より上だった。
2.代わり目
酔っ払った亭主が、自分の家の前で車に乗ったりして、帰ってくる。困った女房が早く寝かそうとするが、寝酒とおでんのつまみが無ければ寝られないと騒ぐ亭主。仕方なく夜明かしのおでん屋に出かけようとする女房だが…
ボーナストラック:[家元の芸人五十選(七)〜柳家小半治〜]
戦後の寄席を彩った色物芸人を語り伝えるボーナストラック。今回は、談志が愛した芸風の持ち主の音曲師・柳家小半治。
■第八集
1.夕立勘五郎
江戸は両国でにわか雨。雨宿りのため寄席に入ったが、浪花節の「夕立勘五郎」を語る空中軒磐石という浪曲師の田舎訛が激しくて、まったく聞き取れない。怒った客は出て行くが、すぐに戻ってくる。
2.庖丁
久次という男が、清元の女房と別れたいので、知り合いの寅に間男になる芝居をうって欲しいと頼み込む。離縁した女房を叩き売り、その金を山分けにしようというのだ。寅は金目当てに久次の家に乗り込むが…
ボーナストラック:[家元の芸人五十選(八)〜〆子・和子、英二・喜美江、下座〜]
戦後の寄席を彩った色物芸人を語り伝えるボーナストラック。今回は二組の漫才師と下座を語り伝えている。
■第九集 慶安太平記
1.善達の旅立ち
江戸は芝、三縁山増上寺では、三年に一度三百両の大金を京の本山まで送金することになっていた。今年の使者は善達という僧侶で、危険な旅を承知で名乗り出た。江戸を出た善達の後を、怪しい飛脚がつけていた…
2.吉田の焼き打ち
宇津ノ谷峠で紀州三度の金飛脚を斬り、三千両を奪った十兵衛という飛脚。その正体は、真田幸村の家来で高坂陣内という火術の指南役だった。十兵衛は逃亡の際の隠れ蓑に、同じく徳川家に恨みを持つ善達を引き入れる。
ボーナストラック:[家元の芸人五十選(九)〜漫談とボーイズ〜]
戦後の寄席を彩った色物芸人を語り伝えるボーナストラック。今回は、漫談とボーイズを中心に語り伝えている。。
■第十集 慶安太平記
1.善達箱根山
東海道は三島の宿の一膳飯屋で、女中があきれ返るほど大飯を食った善達。その金払いのよさを狙われて、箱根の小道で三人組の山賊に襲われる。が、あっさりと山賊一味を打ち殺した善達の姿に驚いたのは、由井民部輔正雪一行だった
2.皿廻し
江戸は浅草の広小路。大道芸で見事な皿廻しを披露している芸人。その正体は天文学者で、今年の飢饉を確信していた秦式部。武士に呼び止められ、連れて行かれたのは由井民部輔正雪の屋敷。彼らは、恐るべき陰謀を語る。
ボーナストラック:[家元の芸人五十選(十)〜噺家の本名〜]
立川談志が敬愛してやまない昭和の大看板の名人たち。今回は、その大師匠たちの本名を、思い入れたっぷりに語っている。
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