■第四十一集
1.鰍沢
身延山参詣の江戸商人新助が、猛吹雪の中、民家に一夜の宿を頼む。その家にいた女は元は吉原の花魁で、新助の所持金に目をつけて、玉子酒に毒を入れて新助に飲ませるが…
2.はなむけ
兄がケチで、弟が金使いのいい兄弟。弟が金に困り、以前兄が旅に出る折に5円のはなむけを贈ったことから、兄のところに無心に来る。兄は一向に取り合わないので…
ボーナストラック:家元の芸人五十選(四十一)〜幇間持ちの芸〜
■第四十二集
1.煙草の火
身なりの良い老人が料亭に上がり、芸者・幇間を呼んで遊びはじめる。若い衆の喜助は、老人が祝儀を包む度に、帳場から何両も立替をさせられる。三十両になったところで帳場が断ると、老人は柳行李から小判を出して支払い、残った小判を陽気にまいて帰る。
2.ざる屋
ざる屋の売り子の男、「米が揚がる米揚げざる」と売り声をあげていると、米相場に手を出している商家の旦那に呼び止められた。座敷に通され、ご祝儀と酒を振舞われた男は…
ボーナストラック:家元の芸人五十選(四十二)〜う○この芸〜
■第四十三集
1.あたま山
ケチな男がサクランボを食べると、頭の上に見事な桜の木が生えた。皆が花見で騒ぐので引き抜くと、池が出来て釣り人が集まり騒がしい。最後は、頭に身を投げてしまった。
2.開帳の雪隠
回向院の開帳の際に雪隠をこしらえて一人八文ずつ御代をとっていた老夫婦。ある日、ばったり客が来なくなったので、様子を見てみると他に豪華な貸し雪隠が出来ていた…
3.二度目の清書
講談の「忠臣蔵」の演目の一つ。寺坂吉右衛門が報告する討入の仔細の口上がなんと言っても眼目で、義士伝の中でももっとも義士伝らしい調子が聴ける。
ボーナストラック:家元の芸人五十選(四十三)〜ライオンの昼寝〜
■第四十四集
1.紫檀樓古木
狂歌の名人・紫檀樓古木が羅宇屋に身を落とし、商いに歩いていた。ある家の新造に汚い爺といわれて、「牛若の御子孫なるか御新造が、吾れをむさしと思ひ給うて」と詠むと…
2.長者番付
旅の途中の江戸っ子二人連れが、田舎の造り酒屋に僅かな酒は売れないと断られ、「うんつくめ」と悪態とつく。大勢の男に取り囲まれ、「うんつくの訳を教えろ」と脅されて…
ボーナストラック:家元の芸人五十選(四十四)〜艶笑講談・その一〜
■第四十五集
1.小烏丸
娘・おてると暮らしている伊勢屋源兵衛の後妻は、出入りの鍼医の定安と密通をしていた。鳶頭の勝五郎とおてるが一計を案じ、家宝の短刀を使って、定安を罠にかけるが…
2.千両みかん
重病の若旦那が、夏にミカンを食べたいという。番頭が探し歩き、やっと問屋で一つ見つけたが、千両だという。息子の命が千両で助かるならと、大旦那は早速買わせるが…
ボーナストラック:家元の芸人五十選(四十五)〜艶笑講談・その二〜
■第四十六集
1.一分茶番
町内で素人芝居をやることになったが、権平役が役不足で出てこない。そこで、飯炊きの権助を一分で雇って、舞台に出した。「誰に頼まれた?白状しろ」の台詞に権助は…
2.大師の杵
その昔弘法大師が、名主の家に逗留したところ、そこの娘に夫婦になってくれと求愛される。大師は、布団の中に身代わりの杵を置いて逃げてしまうが…
ボーナストラック:家元の芸人五十選(四十六)〜噺家仲間の余興〜
■第四十七集
1.猫の皿
ある田舎の茶屋で、猫が何百両もする絵高麗の梅鉢で餌を食べていた。通りがかった男が悪知恵を思いつき、まず猫を三両で買い上げた。梅鉢を一緒に持ち去ろうとすると…
2.寛永三馬術 愛宕山の乗り切り
寛永年間、三代将軍・徳川家光が愛宕神社の下を通りかかり、源平の梅を目にする。「馬にてあの梅を取って参れ!」と命じ、曲垣平九郎が馬で愛宕山を乗り切った様子を語る。
ボーナストラック:家元の芸人五十選(四十七)〜真面目な人の余興〜
■第四十八集
1.小言念仏
小言を言いながら念仏を唱えている男、念仏の合間に泥鰌屋を呼び込み、買わせて、料理をこしらえさせる。泥鰌が煮られて死ぬと「ざまあみやがれ、南無阿弥陀仏」
2.寛永三馬術 曲垣平九郎と度々平
愛宕山の乗り切りで功名をなした曲垣平九郎は、故郷の四国・丸亀に戻っていた。その平九郎の元に、度々平という男が弟子入りする。度々平が藩の重役の親族と喧嘩となり…
ボーナストラック:家元の芸人五十選(四十八)〜大物について〜
■第四十九集
1.仁義はおどる
梅雨時の時事ネタの漫才から、海外の地名や仁義の口上を教える等の二人組漫才演目。
2.寛永三馬術 江戸の巻
四国丸亀を抜け出して、花のお江戸に来た曲垣平九郎と度々平。馬を借りた二人は、江戸の町を駆けた。自分に引けをとらない度々平の馬術の巧みさに、平九郎の疑惑が…
3.寛永三馬術 鬼黒の巻
江戸から奥州路を抜けて、越前福井にやってきた曲垣平九郎と度々平。そのまま、身分を偽り城内の馬屋中間で働き始めた。その馬屋には「鬼黒」と名付けられた暴れ馬が…
■第五十集
1.青菜
植木屋が出入りの屋敷で、酒をご馳走になった。菜がなくなった時の隠し言葉で「鞍馬から牛若丸が出でまして、その名を九郎判官」「義経にしておきなさい」を聞かされて…
2.新釈さげ集
談志家元が長年に渡って工夫をこらしてきたサゲについて語ったもので、七十歳を迎えた談志の集大成である。数十演目を数える噺のサゲを替えてきた談志の落語家人生を、駆け足で垣間見ることが出来る珠玉の録音。
ボーナストラック:家元の芸人五十選(四十九)〜余興の文化論〜
■特典盤CD
『芝浜』
酒飲みで商売を怠けている魚屋が、女房に乞われて久しぶりに芝浜の魚河岸に来て、浜で革の財布を拾う。四十二両も入っているので、遊んで暮らせると大喜びしたが…
ボーナストラック:家元の芸人五十選(五十)〜百席を語り終わって〜
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立川談志、最後のライフワーク!堂々の完結!
スタジオ録音版「芝浜」の特典盤CD付きの11枚組
落語四百年の歴史を集大成した「談志百席」、堂々の完成!
古典芸能最後の大看板・立川談志の入魂語りおろし初ネタ百三席、録音完了!
ライブ版CDと合わせれば、語り継がれた近代落語をほぼ網羅する空前絶後の演目ラインナップ!