・純邦楽からジャズまでジャンルにとらわれない幅広い音楽活動を展開しているビジュアル系の天才尺八奏者、藤原道山によるヒーリング系童謡集。
・アレンジには藤原氏が芸大時代の学友でもあり、現在若手作曲家として活躍中の、一ノ瀬響・米倉香織 両名を迎え、童謡の持っている概念を、尺八という楽器を通してスタイリッシュに着せ替え、心の中の原風景 〜癒しの世界〜 へといざなう。
・'こどものためのコンサート' にも積極的に参加している彼のメロディは、やさしく心の扉を共鳴させます。
《赤とんぼ》にしても《紅葉》にしても、もしかすると、そこにうたわれている光景はあまりなじみがなくなっているかもしれない。でも、詩があり、音楽があり、それは残ってゆくし、伝わってゆき、記憶されてゆく。そのとき、ただ昔あったというだけの伝説にしてしまうことなく、ノスタルジーそのものの質を変えて伝える、あるいは新しい環境に置き換えてあげるようなことも可能なのかもしれない。わたしはこのアルバムを聴いて、こんなことを思っていました。
(小沼純一/ライナーノーツより)