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2018年11月7-8日 浦安音楽ホール
現在、昭和音楽大学3年生の古海行子は、今年行われた高松国際ピアノコンクールで日本人初優勝を果たし、注目されているピアニスト。過去のコンクールやリサイタルでも度々取り上げているシューマン:ピアノ・ソナタ第3番は、大きくはないその身体から生み出される内に秘めた蒼い熱を瞬時に解き放ち、ピアノの前で雄弁に語るダイナミックな演奏となっている。リストの「鬼火」は3分半という短い時間の中にドラマが描かれ駆け抜けていく。
邦人作曲家の大澤壽人は、戦前・戦中に活躍し21世紀になり注目を集めた天才作曲家。1000に及ぶ作編曲を遺しているが、初演されていない曲も多数あり、今回の「てまりうたロンド」はこれが世界初録音となる。陽の目を見ない作品を取り上げていき世に残していく姿勢を持つ古海と重なり実現した初録音。
「てまりうたロンド」資料提供:神戸女学院所蔵資料「大澤壽人遺作コレクション」