■河童の手
この噺に登場する大店の若旦那も例にもれず道楽者。店の番頭連中は次の代には辞めると言い出し、それは困ると息子の信頼を回復すべく大旦那が一計を案じた。あらかじめ話をつけておいた骨董屋に若旦那を行かせ、古い道具の目利きをさせようというもの。見事目利きが成功すれば店の者も思いとどまるだろうと行かせてみたが、店を間違え、さらには「河童の手」であるという古びたミイラのもようなものを買ってしまう。そして若旦那に不思議は出来事が起こり始める。
白鳥作品には珍しく古典落語の設定だが、やはりストーリーは荒唐無稽、バカバカしさの極致へと突き進むこの傑作に爆笑間違いなしだ。
2009年11月16日 銀座博品館劇場「白鳥・彦いち二人会」
■鬼ころ沢
吹雪の山中で迷ってしまったたこ焼き屋の源ちゃんとその弟分。幼い頃に別れた姉貴分の思い出話を聞かせつつ雪の中を歩いていると小さな家が見つかる。「足す合った!」とその家をたずねると何とそこはゴージャスな美女、少し前にセレブ・タレントとして一世を風靡したあの月の輪レイナが一人で住んでいた。ひょんなことでその美女の秘密を知ってしまった二人。その女は二人を殺そうとするが、さてその結末やいかに。
サスペンス溢れる雪の中の追撃シーンはまるで映画のよう、白鳥の言葉の魔術に酔える落語である。
2009年8月4日 東京芸術劇場中ホール「白鳥ジャパン大独演会」
協力:銀座博品館劇場・東京芸術劇場中ホール
2009年作品 本編72分収録
片面1層,チャプター有,メニュー画面
カラー/16:9LB
音声 ステレオ/ドルビーデジタル
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古典落語の舞台を借りつつも物語は奇怪なところへ突き進む「河童の手」、そして人里離れた雪の中、出会った美女とのスリル溢れる展開に息も抜けない「鬼ころ沢」の2席を収録。