原信夫とシャープス&フラッツフォレスト・フラワー シャープス・アンド・フラッツ '68

DISCOGRAPHY ディスコグラフィ

原信夫とシャープス&フラッツ

フォレスト・フラワー シャープス・アンド・フラッツ '68

[ALBUM] 2008/10/29発売

フォレスト・フラワー シャープス・アンド・フラッツ '68

COCB-53747 ¥2,096 (税抜価格 ¥1,905)

  • 1.エリヤ
     ELIJAH

  • 2.ウォーク・トール
     WALK TALL

  • 3.バックラッシュ
     BACKLASH

  • 4.サニー
     SUNNY

  • 5.ジ・イン・クラウド
     THE “IN” CROWD

  • 6.フォレスト・フラワー
     FOREST FLOWER

  • 7.ア・デイ・イン・ザ・ライフ
     A DAY IN THE LIFE

  • 8.ウォーターメロン・マン
     WATERMELON MAN

  • 9.マーシー・マーシー
     MERCY, MERCY, MERCY

  • 10.サイドワインダー
     SIDEWINDER

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オリジナル・レコードNo.YS-10038
オリジナル・リリース '68年9月

原信夫とシャープス・アンド・フラッツ feat. 鈴木弘、増尾好秋
編曲 前田憲男

初CD化

「日本で最高のビッグ・バンドはどれですか?」と外国人のファンがたずねたら、誰でも、「原信夫とシャープス・アンド・フラッツです」と答えるだろう。ジャズ専門誌「スイングジャーナル」の読者人気投票で過去13年間連続第1位を確保してゆずらない。まるで競争相手がないようにみえるがそうではなく、日本という国は驚くほどビッグ・バンドが多いのである。シノギをけずるような激しい競争の中で、シャープス・アンド・フラッツは、つねに首位をゆずらないだけの努力を重ね、今日の栄冠を保持してきた。
10年間も中絶していたスイングジャーナル誌の人気投票のポール・ウィナーを集めて大コンサートも催した。座席が2,406もあるコンサート会場「厚生年金ホール」に消防庁が許可する限度にまで立見客を収容し、入り切れないファンが場外にまで溢れた1968年6月27日のこのコンサートは、近年まれにみる大成功とたたえられた。9月10日と13日には「フルバンド・フェスティバル」を同じ会場で催し、有名ビッグ・バンドをすべて出演させるという。これも今までにない企画だ。
原信夫とシャープス・アンド・フラッツの名声は国際的だ。名著「ジャズ」の著者ヨアヒム・ベーレントは、ダウン・ビート誌の批評家投票で、「ビッグ・バンド」の部に「シャープス・アンド・フラッツ」の一票を投じている。過去2 回来日してTV用に「日本のジャズ」のフィルムを製作したべーレントは、かねがねシャープス・アンド・フラッツこそ世界一流のバンドと評価していた。この点では1964 年夏「世界ジャズ・フェスティバル」に来日したアメリカの評論家レナード・フェザーも同意見である。
このレコードは、原信夫とシャープス・アンド・フラッツが、ジャズ界最近のヒット曲を、前田憲男の好編曲を得て、シャープス・スタイルで演奏したものである。吹きこみパーソネルはつぎの通りだ。

指揮: 原信夫(テナー・サックス)
トランペット: 森川周三 福島照之 篠原国利 佐波博
トロンボーン: 鈴木弘 谷山忠男 越智治夫
アルト・サックス: 前川元 鈴木孝二
テナー・サックス: 谷口和典、バリトン・サックス: 森川信幸
ピアノ: 小川俊彦、ギター: 増尾好秋、べース: 竹内弘、ドラムス: 中村吉夫

このうちフィーチュアされるギターの増尾好秋は学生バンドから渡辺貞夫にスカウトされ、渡辺貞夫クワルテットに入り、渡辺貞夫が渡米中シャープス・アンド・フラッツに加わっている注目の新進である。
(発売当時のライナー・ノートより抜粋)