ショパン ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 作品35《葬送》
1.I - Grave - Doppio movimento
2.II - Scherzo
3.III - Lento. Marche funebre
4.IV - Finale. Presto
アルカン
5.風〜「悲愴趣味の3つの小品」(想い出)作品15-12
ショパン 12の練習曲 作品25
6.第1番 変イ長調
7.第2番 ヘ短調
8.第3番 ヘ長調
9.第4番 イ短調
10.第5番 ホ短調
11.第6番 嬰ト短調
12.第7番 嬰ハ短調
13.第8番 嬰ニ長調
14.第9番 嬰ト長調
15.第10番 ロ短調
16.第11番 イ短調(《木枯らし》)
17.第12番 ハ短調(《大洋》)
アルカン
18.イソップの饗宴 作品39-12
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録音:2007年4月23〜25日 さいたま芸術劇場
〔SACD Hybrid盤:COGQ-26 ¥2,800+税〕
(CD、SACDステレオ、SACD4chサラウンドの3つの音源を収録して)
同時代のパリに生き、一時期は同じアパートの隣人でもあったというショパンとアルカン。 今回はその彼らが奇しくも同時期に書いた、《風》にちなむ作品を中心に録音しました。 アルカンの作品はあまり知られていませんが、初めて彼の『風』を耳にした時、凍てつく真冬の荒野に冷たい風が吹き抜ける様が目に浮かび、北風の唸りを肌に感じ、背筋が寒くなるような衝撃を受けました。他にも、有名なショパン『葬送ソナタ』第4楽章の“墓場を吹き抜ける風”、また練習曲集でも、エオリアンハープを虹色にかき鳴らす優しい風、容赦なく吹きすさぶ木枯らし、大洋を激しく波立たせる嵐、等々、専門的な知識がなくても誰もが理解できる、様々な場面での《風》を表現しています。 また作品25の練習曲集は、数多いショパンの作品の中でも私が一番好きな曲集で、エチュードというよりは詩集とも呼びたくなるような美しさに溢れ、何度弾いてもその細やかな感情のひだから新たな色彩が見えてきて、その尽きぬ魅力に常に感動を覚えます。 《風》に光をあてたこのカップリングの妙味が、聴く人の想像力をかきたて、時代を超えて尚、新鮮な“風”を感じていただければ幸いです。 |