ライブツアー「キトリの音楽会#3“木鳥と羊毛”」を終えたばかりのKitri、4月発売の2ndアルバム『Kitrist II』からの先行シングル「未知階段」が本日よりデジタルリリース。
この楽曲に関して、Kitriは、
『周りの人によって変化していく「人生」を描いた曲です。ある映像作品を見て、インスピレーションを受けて作りました。作品では、就活によって周囲に流され、自分を失い、主人公が変わり果てていく姿に奇妙に描かれていて、人同士の影響力の大きさや人生の困難さを感じました。日々、想定外の出来事が起こったり、運命を変える一言を言われたり、誰かに出会ったり…。あらゆるできごとに左右されて、人生は誰にも分らない方向に進んでいくということを感じます。思い通りにならないことこそが人生なのではないかと考えながらも、主人公が自分の意志で日々歩んでいこうとする曲です。作曲家でありアーティストでもある網守将平さんによる弦楽器とシンセサイザーのアレンジは、そんな様々なできごとが起こる劇的なドラマのように表現されていて、サビのストリングスの演奏は、前に進んで行く人々の足音のようにも感じられます。ピアノ連弾では、主人公の交錯する思いを表現したいと思い、ピアノパートのPrimoとSecondoでも異なるリズムの掛け合いにしました。』
とコメント。
Kitriがインスピレーションを受けた作品とは、『就活狂想曲』という短編アニメーション。その制作者で現在、アートディレクターとして活躍する吉田まほ氏が2012年、東京芸術大学大学院の修了制作として発表し、同年、世界のアニメーションフェスや芸術祭に入選、受賞した作品。ごく普通の大学生として過ごしてきた主人公が、「就活」が何かを具体的に見極められないまま、「ニッポン式就活」の渦中に引きずり込まれていく様子を描いた内容が国内外で話題を呼び、現在までにYouTube上での再生数が580万回を超えています。
今回、このような経緯から吉田まほ氏とのコラボレーションが実現、吉田まほ監督による「未知階段」ミュージックビデオが完成しました。同氏は『拙作を見て頂き、更には重厚な楽曲として昇華され、また新たに制作の機会を頂けるというまことに幸せなループでございました。絶えず起こる不条理な変化に翻弄されながらも駆け抜く主人公の姿がイメージの一助となれば幸いです。』とコメントを寄せています。
(2021/2/24掲載)