指揮:ポール・メイエ(1-5)、大井剛史(6)、トーマス・ザンデルリンク(7)、沼尻竜典(8-12)
東京佼成ウインドオーケストラ
録音:東京芸術劇場
2019年4月25日:第143回定期演奏会(1-5)
2019年6月15日:第144回定期演奏会(6)
2017年6月10日:第134回定期演奏会(7)
2020年10月3日:第150回定期演奏会(8-12)
吹奏楽の領域・可能性を大きく拡大する、クラシック作曲家による作品群。
東京佼成ウインドオーケストラによる極めつけのライヴ録音で。
クラシック・フィールドの少なくない作曲家が、吹奏楽編成の優れた作品を残しています。知る人ぞ知るそれらの作品には、作曲家の個性が色濃く刻印され、吹奏楽の領域・可能性を大きく拡大する先鋭的な魅力に溢れます。それらを積極的に取り上げてきた東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の定期公演ライヴ録音から、選りすぐりの演奏を収めました。ライヴならではの集中力・緊迫感とともに、TKWOならではの色彩に満ちた音楽をお楽しみください。吹奏楽ファンのみならず、近現代作品を愛するクラシックファンにとっても必聴の作品です。
ポール・メイエ(指揮者・クラリネット) Paul Meyer , Conductor / Clarinet
完璧な技術とずば抜けた音楽性、品の有る豊かな音色を併せ持つ天才ソロ・クラリネット奏者として活躍する傍ら、指揮者としてのキャリアも着実に築き、2007〜2009年、ソウル・フィルハーモニー交響楽団の完璧な技術とずば抜けた音楽性、品の有る豊かな音色を併せ持つ天才ソロ・クラリネット奏者として活躍する傍ら、指揮者としてのキャリアも着実に築き、2007〜2009年、ソウル・フィルハーモニー交響楽団の准首席指揮者を務めた後、2010年〜2012年東京佼成ウインドオーケストラの首席指揮者を務め、2019/20シーズンにはマンハイム・プファルツ選帝候室内管弦楽団の首席指揮者に就任。
1965年アルザス生まれ。13歳でソリストとしてデュー。ベリオ、ペンデレツキを始めとする数多くの作曲家達から曲を捧げられ初演も多い。
現代最高のフランスの木管アンサンブル「レ・ヴァン・フランセ」でも活躍。
デンオン、BMGファンハウス、EMI他多数のレーベルでCDが発売されている。
使用楽器は BUFFET CRAMPON Divine
大井剛史(指揮者) Takeshi Ooi , Conductor
東京藝術大学音楽学部指揮科を卒業後、同大学院修了。1996年安宅賞受賞。2000〜01年、仙台フィルハーモニー管弦楽団の副指揮者として研鑽を積み、2007〜09年、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団にて研修。 2008年アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールで第2位入賞。 2009〜16年までニューフィルハーモニーオーケストラ千葉(現・千葉交響楽団)常任指揮者、2009〜13年山形交響楽団指揮者、2013〜17年同正指揮者を歴任。現在、東京佼成ウインドオーケストラ正指揮者。このほか大部分の国内主要オーケストラを指揮し、多彩なレパートリーと誠実な指揮でいずれも高い評価を得ている。東京藝術大学音楽学部器楽科非常勤講師(吹奏楽)。尚美ミュージックカレッジ専門学校客員教授。
トーマス・ザンデルリンク(指揮者) Thomas Sanderling, Conductor
クルト・ザンデルリンクの長男。ショスタコーヴィチから交響曲第13&14番のスコアを贈られ、バーンスタインとカラヤンのアシスタントとなった。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、バイエルン放送響、ベルリン・ドイツ響、ロンドン・フィル、ウィーン響の他、ウィーン国立歌劇場やフランクフルト歌劇場等を指揮。ハレ州立歌劇場音楽監督、ベルリン国立歌劇場常任客演指揮者を歴任し、ノヴォシビルスク・フィル首席客演指揮者、東京佼成ウインドオーケストラ特別客演指揮者を務める。
沼尻竜典(指揮者) Ryusuke NUMAJIRI, Conductor
びわ湖ホール芸術監督、トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア音楽監督。
1990年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。以来、ロンドン交響楽団、モントリオール交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、トゥールーズ・キャピトル管弦楽団、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団、トリエステ歌劇場管弦楽団、シドニー交響楽団等欧米各国のオーケストラを指揮。国内ではNHK交響楽団を指揮してのデビュー以来、新星日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、群馬交響楽団、日本センチュリー交響楽団のポストを歴任、さらにドイツではリューベック歌劇場音楽総監督を務めオペラ公演はもちろんリューベック・フィルとのオーケストラ公演でも数々の名演を残した。
自ら結成したトウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア(旧トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ)との活動は三鷹市芸術文化センターを拠点に20年を超え、「ベートーヴェン交響曲全集」をはじめ数々の録音高く評価されている。オペラ指揮者としては1997年に《後宮からの誘拐》でデビュー、近年では、ケルン歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ベルリン・コーミッシェ・オーパー、バーゼル歌劇場、シドニー歌劇場等へも客演。また、びわ湖ホール、リューベック歌劇場でも数々のプロダクションを成功に導いている。2011年夏にはサイトウ・キネン・オーケストラへデビュー、バルトーク≪中国の不思議な役人≫で成功を収めた。
2014年1月にはオペラ《竹取物語》を作曲・世界初演、国内外で再演されている。
2017年紫綬褒章受章。