陸上自衛隊中部方面音楽隊 ソプラノ:鶫 真衣 指揮:柴田昌宜
Guest Musicians
3 宮田大(チェロ)、西尾真実(ピアノ)/1 羽賀美歩(ピアノ)
1-4, 6 編曲:三浦秀秋
全国各地で、多くの人に、感動と慰めを与えてきた、透明感溢れるソプラノの歌声
■柴田昌宜(中部方面音楽隊長)メッセージ
「大和は 国のまほろば たたなづく 青垣山こもれる 大和し美はし」 ヤマトタケルが古事記で詠んだ歌です。「まほろば」とはすばらしい場所という意で、日本の幕開けの舞台、大和の国のかけがえのない美しさが歌われています。
万葉集を出典とされた「令和」の時代を迎え、いま改めて顧みると、日本の悠久の歴史や先人が築いた文化の奥深さがしみじみと感じられます。
4枚目のCDとなる本作は、音楽隊が渡辺俊幸氏に委嘱したタイトル曲「Great Harmony〜いま大いなる和のもとに〜」をはじめ、日本の心や美意識、自然を表現する作品を中心に収録しました。とくに「万葉讃歌」や「はじまりの島」は、古典を題材に音楽隊が委嘱したオリジナル作品であり、隊員一同熱い想いを込めて演奏しました。また、世界的チェロ奏者宮田大さんとの共演では、その素晴らしい音色と音楽性に大いに触発され、私自身何度も聴き返したい演奏に仕上がりました。
時代の節目にある現在、このようなCDを出版できますこと、感謝の想いでしかありません。
中部方面音楽隊長 2等陸佐 柴田昌宜
■鶫 真衣(ソプラノ)メッセージ
この度、4作目となるCDをレコーディングさせていただき、歌えることの喜びと感謝の気持ちで胸がいっぱいです。
これまでを振り返ると、たくさんの温かい方々に包まれ、一人では味わうことのできないかけがえのない経験をさせていただいています。
私が自衛官として日々感じることは、一人ではできないことも、心を合わせ、力を合わせることで大きな任務を成し遂げ、感動を与えることができるということです。タイトル曲 「Great Harmony〜いま大いなる和のもとに〜」も、いまだからこそ一人ひとりが心に灯をともし、力を合わせて生きていくことの大切さを感じられる、壮大でエネルギー溢れる曲です。
また「おくりびと」では、憧れのチェリスト宮田大さんとの初共演が叶い、心に響くチェロの音色を間近で聴きながら歌わせていただけた感動は、私の一生の宝物になりました。
不安な状況は今もなお続いていますが、一日も早い世界の平和を心から願っています。
そして聴いてくださる皆様の心に、音楽の花束が咲き誇りますように。あふれる想いをあたたかな花束にして…。
中部方面音楽隊 3等陸曹 鶫 真衣