コロムビア創立110周年記念『決定盤 日本コロムビア大傑作選』

コロムビア創立110周年記念『決定盤 日本コロムビア大傑作選』2タイトル、2020/10/28同時発売!

『決定盤 日本コロムビア大傑作選』2タイトル、2020/10/28同時発売!

コロムビア創立110周年記念

決定盤 日本コロムビア大傑作選
~戦前 伝説編~

COCP-41275-7
¥3,800+税

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コロムビア創立110周年記念

決定盤 日本コロムビア大傑作選
~戦後 青春編~

COCP-41278-80
¥3,800+税

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日本コロムビア110年の大傑作!!
創立1910年(明治43年)、日本コロムビア110周年を記念して企画されたアルバムです。

『戦前 伝説編』には、伝説の松井須磨子「カチューシャの唄」そして大作曲家 古関裕而、古賀政男、服部良一などの傑作をオリジナル音源で収録。要望の多い早稲田大学応援歌「紺碧の空」慶應義塾大学応援歌「若き血」も特別収録。
『戦後 青春編』には、戦後の「リンゴの唄」藤山一郎「長崎の鐘」伊藤久男「イヨマンテの夜」美空ひばり「悲しき口笛」など多数の大ヒットをオリジナル音源で収録。古関裕而の名作「栄冠は君に輝く」「オリンピック・マーチ」も特別収録。

収録されている歌手(一部)

松井須磨子

藤山一郎

ミス・コロムビア(松原操)

音丸

淡谷のり子

渡辺はま子

霧島昇

伊藤久男

高峰三枝子

李香蘭

岡本敦郎

近江俊郎

二葉あき子

笠置シヅ子

奈良光枝

美空ひばり

織井茂子

島倉千代子

初代 コロムビア・ローズ

村田英雄


『決定盤 日本コロムビア大傑作選 ~戦前 伝説編~』解説

 エジソンが1877年に蓄音器を発明、ベルリーナが10年後平円盤型の蓄音器(普及した蓄音器の原点)を発明、演者、話者ががそこにいなくとも声が聞ける蓄音器は急速に注目を浴び、日本でも明治30年ごろから蓄音器、レコード盤が世に出回りだした。日本蓄音器商会が明治43年に設立され、昭和2年英米コロムビアが資本参加、そして現在にいたる日本コロムビアは110年の歴史を誇り、NHK朝の連続ドラマ「エール」に登場するコロンブス・レコードのモデルである。
 当CDは、日本コロムビア創成期から昭和20年までにコロムビアとその関連会社がリリースしたレコード史上貴重な音源を編集したもので、歌謡曲の大ヒットの他斬新で珍しい企画性のある曲も取り上げている。
 明治・大正・昭和初期のレコードはレコード会社が企画制作した流行を狙った楽曲を収録したものではなく浪曲、義太夫、民謡、俗曲、演歌、唱歌など巷ではやっている曲がレコード化された。
 大正3年芸術座の劇中歌「カチューシャの唄(復活唱歌)」が関西の倒産寸前のオリエントレコード(後にコロムビアに吸収される)から発売され大ヒット、新しいレコード企画の方向が示され,翌年には「その前夜」の劇中歌「ゴンドラの唄」もヒットした。当CDには収録されていないが演歌師による「船頭小唄」「籠の鳥」「のんき節」も世に広がりレコード化された。また新興娯楽の映画が歌のヒットをもとに製作されるようになった。
 また社交ダンスの隆盛とともに洋楽曲が“ジャズソング”として輸入されたり、和製ジャズソングが生まれ、「青空」「アラビアの歌」「月光価千金」「ニッポン娘さん」「君恋し」とヒットレコードアイテムになった。その後「山の人気者」「小さな喫茶店」「お祖父さんの時計」もスタンダードになった。宝塚歌劇も人気となり「すみれの花咲く頃」「モン巴里」もレコード化された。
 昭和6年、ギター、マンドリンという新しい楽器サウンドによる古賀政男の「酒は涙か溜息か」「丘を越えて」「影を慕いて」「サーカスの唄」が世に出されヒット、レコード歌謡の時代が到来した。それまではほとんど小唄調の“ご当地ソング”とご当地行進曲で、古関裕而が「福島行進曲」で作曲家デビューしたのも当然な状況で、コロムビアも新しいレコード小唄を模索していた。
中山晋平、佐々紅華、鳥取春陽等に次いで、古賀政男、古関裕而、江口夜詩、池田不二男、佐々木俊一、大村能章、服部良一、竹岡信幸と個性的で才能ある作曲家が登場、レコード界は自力で流行歌を作り繁栄の時代を築いていった。
 コロムビアは専属作家古関の「船頭可愛や」「愛国の花」、池田の「幌馬車の唄」「並木の雨」「雨に咲く花」「花言葉の歌」、竹岡の「人妻椿」「下田夜曲」「シナの夜」「白蘭の歌」、服部の「山寺の和尚さん」「別れのブルース」「一杯のコーヒーから」「湖畔の宿」「小雨の丘」「蘇州夜曲」「おしゃれ娘」「私のトランペット」「東京見物」、テイチクから復帰した古賀の「誰か故郷を想わざる」「なつかしの歌声」「新妻鏡」「夜霧の馬車」「崑崙越えて」「熱砂の誓い」「ネクタイ屋の娘」と多彩な曲を生み出した。
 昭和初期に無声からトーキーに進化した映画は、娯楽の王としてレコード音楽のヒットに大きく関わり、上記のヒット曲の多くは映画から世に広まった。昭和4年の「蒲田行進曲」から翌年の「麗人の唄」と無声映画ながら主題歌は一応の成功をおさめ、トーキー時代に入ると映画主題歌は歌の重要な宣伝媒体となり、主題歌のヒットは映画の成功につながった。
 コロムビアと蜜月だった松竹の音楽作家でもあった万城目正は大衆歌謡の極致ともいえる「旅の夜風」「純情二重奏」により文芸歌謡を確立した。また、奥山貞吉と並びコロムビア専属編曲家として活躍した仁木他喜雄の「めんこい子馬」「お使いは自転車に乗って」も映画主題歌であり、ヒットを目指しコロムビアのディレクターは映画会社に入り浸り、プロデューサー、監督と親交を深めていたようだ。
 南アジアが戦略、経済的にも重要になり「南の花嫁さん」「南から南から」と明るく軽快な南方歌謡も大いに歌われ、子供むきの佐々木すぐるの「お山の杉の子」もまた戦後も一部詩を変えても愛唱されるほど国民的ヒットとなった。昭和15年発売の八洲秀章の「高原の旅愁」もまた、戦後大きな愛好者を獲得した抒情歌謡の先駆けとして歌好きに愛唱された。
 コロムビアを筆頭にレコード界は昭和14年歌謡曲百花繚乱のような第一次黄金期を迎えたが、戦局の深刻化とともには軍国戦時歌謡主体のレコード時代に加速突入した。それでも三井財閥系の御曹司朝吹英一を中心としたカルア・カマアイナスは、社会的に恵まれた“お坊ちゃまバンド”であったが、質の高い日本洋楽を創造し学生層に支持された。「陽炎燃えて」が代表作である。
 この稿では、西條八十、高橋掬太郎、佐藤惣之助、野村俊夫、島田芳文、サトウハチロー、藤浦洸と綺羅星のような作詩陣に言及しなかったが、その個性的で技術ある職人技が無くば、作曲家による多様なヒットメロディーは生まれなかったことは確かである。
 ボーナス・トラックは「エール」の主役モデル古関に関連した曲である。早稲田大の応援歌「紺碧の空」製作の動機となった慶應の名応援歌「若き血(堀内敬三作曲)」は慶應OBの藤山一郎が母校のために歌ったもの。伊藤久雄の「紺碧の空」は伊藤のいとこが、早大応援団に所属しその縁で新人作家古関に委嘱された。「エール」の応援歌設立の話は事実に近い。
 「六甲おろし ~大阪タイガースの歌~」は昭和11年プロ野球が発足の際大阪タイガース(現阪神タイガース)の球団歌として委託制作された。コロムビアのエース若林忠志が阪神に引き抜かれたことに絡み作られたと推測される。「コロムビア応援歌(晴天直下)」はコロムビア野球部が都市対抗野球で準優勝した昭和10年に作られ野球部が廃部となった後の昭和末まで、社内で歌われていた。作詩作曲は佐藤、古関コンビにより「六甲おろし」にその遺伝子を遺している。

(太字はCD収録曲)
三木 容

コロムビア創立110周年記念

決定盤 日本コロムビア大傑作選 ~戦前 伝説編~

COCP-41275-7
¥3,800+税

伝説の松井須磨子「カチューシャの唄」そして大作曲家 古関裕而、古賀政男、服部良一などの傑作をオリジナル音源で収録。要望の多い早稲田大学応援歌「紺碧の空」慶應義塾大学応援歌「若き血」も特別収録。

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『決定盤 日本コロムビア大傑作選 ~戦後 青春編~』解説

 当CDは、日本コロムビアが昭和20年の敗戦後から東京五輪の昭和39年までにリリースしたレコード史上貴重な音源を編集したもので、SPからEPモノラルが大半です。この時代国内最大手のレコード会社でありヒット歌謡曲の数も多く、曲種も幅広く、サブタイトル「戦後青春編」に準拠“若者”を対象とした曲をメインに選曲されている。
 スタジオも工場も焼けなかったコロムビアは、戦後いち早く営業再開し、英会話レコードを発売、映画「そよかぜ」主題歌万城目正の「リンゴの唄」をヒットさせた。明るい軽快な“不思議な唄”は歴史と共に語られる曲となった。斬新な「愛のスイング」、教訓的だが希望あふれる「朝はどこから」「夢淡き東京」や「ボタンとリボン」等の洋楽の底抜けに明るい曲と並行し、古賀政男の喪失の歌「悲しき竹笛」「麗人の歌」「湯の町エレジー」、服部良一の「夜のプラットホーム」古関裕而の「白いランプの灯る道」と、戦争による別離、喪失が歌われた。それぞれ作家の個性が存分に発揮にされている。
 童謡の世界では出征した父を待つ母と娘をうたった戦中の「里の秋」に次いで、不思議な喪失感のある海沼実の「みかんの花咲く丘」もこの時代の“流行歌”であった。
 戦後10年はラジオと映画の時代だった。NHKは「ラジオ歌謡」により抒情歌謡という戦争の傷を美しく癒す歌謡ジャンルを確立、米山正夫「山小舎の灯」「森の水車」田村しげるの「白い花の咲く頃」八洲秀章の「あざみの歌」「山のけむり」中田喜直「雪の降る町を」を生み出した。古関の「高原列車は行く」「あこがれの郵便馬車」もその抒情歌的ホームソングの流れの中で生まれた。また連続ドラマから古関の「とんがり帽子」「さくらんぼ大将」「イヨマンテの夜」「君の名は」「黒百合の歌」が生まれた。
 「リンゴの唄」以降もヒットはほとんど映画からで、その後も「東京ブギウギ」「青い山脈(映画公開前に大ブレイクしていた)」、高峰三枝子の歌謡映画シリーズから「懐かしのブルース」などのヒット曲が生まれ、「悲しき口笛」「ひばりの花売娘」「この世の花」「喜びも悲しみも幾歳月」と映画からのヒットは本流だった。
 映画はファンと歌手アイドルを繋ぐメディアであり、美空ひばりは映画を通じて大きくなり、トップスターの地位を確立し「リンゴ追分」原六朗の「お祭りマンボ」をヒットさせている。ひばりの出現は、レコードの企画制作を曲主体からスター(歌手)に合わせた内容へと大きく変えた。
 流行歌は戦争後の世相の陰陽を色濃く反映し、「銀座カンカン娘」「星の流れに」「岸壁の母」「憧れのハワイ航路」「フランチェスカの鐘」から抑留者を歌った「異国の丘」と名曲は多いが、中でも極めつけは戦没者への鎮魂歌として今なお歌われる古関の「長崎の鐘」だった。
 朝鮮半島の動乱による特需から昭和25年頃より日本の景気は急激に回復、「トンコ節」「ゲイシャ・ワルツ」「炭鉱節」が夜の巷を席捲した。高度成長への助走を開始した日本社会の変化により、世相を反映した歌の世界も変わっていった。
 昭和30年頃より労働力として都会へ集中した地方の若者の心情を描いた歌は望郷、別離、都会での孤独と多面に表現された。戦後コロムビア専属となった上原げんとの「東京のバスガール」「十代の恋よさようなら」船村徹の「柿の木坂の家」「東京だョおっ母さん」遠藤実の「からたち日記」「ソーラン渡り鳥」浜口庫之助の「僕は泣いちっち」水時富士夫の「潮来花嫁さん」と多彩な曲が生まれた。
 洋楽ポピュラー畑から若い歌手が増え、歌手のアイドル化が進んだ。服部レイモンドの「ワゴン・マスター」洋楽カバーの「ルイジアナ・ママ」他、巷のはやり歌「有難や節」、リバイバル「雨に咲く花」、歌声喫茶から「山のロザリア」「北帰行」そして遠藤実の「若いふたり」等が生まれた、この背景には電蓄とEP盤の普及による、レコード購買者の拡大と若年化があった。
 昭和30年代作曲家の新陳代謝が起こり、船村徹は「王将」「なみだ船」と硬派の演歌を、遠藤実は「高校三年生」「学園広場」と軟らかい青春歌謡を、市川昭介は「出世街道」「アンコ椿は恋の花」で柔軟な作風を示した。古賀政男も健在ぶりを示し「無法松の一生」「」「東京五輪音頭」と心意気を謳いあげた。
 作詩陣では西條八十、サトウハチロー、野村俊夫、藤浦洸のベテラン、西沢爽、丘灯至夫、石本美由起そして星野哲郎がこの時代のコロムビアを支えた。
 ボーナス・トラックの曲は古関裕而の流行歌以外での業績で、夏の甲子園の入場マーチ「栄冠は君に輝く」、プロ野球の最高ブランド読売ジャイアンツの球団歌「闘魂こめて」、東京オリンピックの入場行進で世界に轟いた「オリンピック・マーチ」そして昭和の閉店閉会の定番が、古関がユージン・コスマン名で編曲した「別れのワルツ」である。

(太字は本CD収録曲)
三木 容

コロムビア創立110周年記念

決定盤 日本コロムビア大傑作選 ~戦後 青春編~

COCP-41278-80
¥3,800+税

戦後の「リンゴの唄」藤山一郎「長崎の鐘」伊藤久男「イヨマンテの夜」美空ひばり「悲しき口笛」など多数の大ヒットをオリジナル音源で収録。古関裕而の名作「栄冠は君に輝く」「オリンピック・マーチ」も特別収録。

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