本田 香さんから引き継いで、今月から連載を担当することになりました、平岩茉侑佳です。
長い梅雨が明けて、やっと夏本番! という毎日ですね。換気をしようと窓を開けると、もわーんと暑い空気が部屋に流れ込んでくるようになりました。今日で生後6ヶ月になった息子も、授乳をしているとうなじにびっしょりと汗をかいているのを肌で感じます。
息子は、まだまだおっぱい、おむつ交換、抱っこばかりの日々。ですが、最近ではハイハイが始まったり、つかまり立ちもどきをしたりするようになり、3歳の娘と私で息子の小さな成長を発見しては、「すごいねえ!」「できたねえ!」と言い合って喜んでいます。
4月に幼稚園の年少さんになった娘はというと、「ママ、きてきてー!」「ママ、これ読んでー!」「ママじゃなきゃいやー! ぎゃ~!」と、ママっ娘炸裂中。赤ちゃん返りもあるのでしょうか? 娘がご機嫌な時はいいのですが、虫のいどころが悪くなり泣き出すと、不思議と息子も泣き出して、右手に娘、左手に息子を抱っこ、なんてこともしょっちゅう。娘に「パパが抱っこしようか?」と名乗り出るものの、撃沈を繰り返しているパパは、ちょっとしょんぼりです(笑)。
そんな2人の子どもたちに囲まれ、私のまわりだけ、人口密度が高めの夏を過ごしています。
さて、この連載をスタートするにあたって、「どんなタイトルをつけようか?」と、しばらく考えていたのですが、そんな今の状況を表せたらいいなあと思いました。
半径1メートル。
だいたい、大人が両手を広げたくらいの大きさでしょうか。
6ヶ月の息子は、抱っこや授乳でほとんどが私の腕の中。3歳の娘も、手を繋いでお散歩をしたり、隣にぴたっとくっついて一緒に絵本を読んだり、時には抱っこをせがんだり。2人とも、気づくと私を中心とした半径1メートルの中に収まっていることが多いように思うのです。
これから、小学生、中学生と成長していくにつれ、その半径はどんどん広がっていくことでしょう。そして、いずれは2人とも、私の手の届かないところに巣立っていくと思います。だからこそ、この数年間の子どもたちと私の濃密でかけがえのない半径1メートルの世界を、この連載で綴っていけたらいいなあと思い、このタイトルをつけたのでした。
また、長いことお母さん向けのライフスタイル誌の編集部に在籍していたこともあり、子育てや暮らしにまつわる、身近で、手が届きやすいもの・ことについても、いろいろと紹介していきたいと思っていますので、そういった意味合いも込めてつけました。
これからご覧いただけたらうれしく思います。
みなさま、どうぞよろしくお願いします。
平岩茉侑佳
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