3ヶ月ほど前のある日、実家の母から幼児雑誌『幼稚園』(小学館刊)が送られてきました。「突然何だろう?」と思い連絡してみると、「付録が面白いらしいのよ。ぜひ作って遊んでみて!」とのこと。どうやら『幼稚園』の企業コラボ付録の噂を聞いて、娘のために定期購読してくれたようなのです。そういえば、少し前に付録のセンサー反応式セルフレジが本格的だと話題になっていたのを思い出しました。
届いたのは、『幼稚園』7・8月合併号の「まてまて! パントラック」。パンの製造・販売をしている「山崎製パン」のトラックとミニチュアパン、コンテナを組み立てて、荷積み体験ができるというものです。本物そっくりの見た目に私も「ヤマザキパンのトラックだ~」と、ちょっと感動。娘も、走るトラックやミニチュアパンが気に入って、早速遊び始めました。 トラックは30秒以内にパンとコンテナを積まないと発車してしまう仕組みになっているので、実際のお仕事同様、スピードが大切です。「いそげいそげー!」と大慌てで荷物を積む娘と、動くトラックが嬉しくて大騒ぎの息子。時間が経ってからもよく遊んでいたので、送ってくれた母に改めて感謝しました。
*『幼稚園』2021年7・8月合併号(小学館刊)
そんな経緯から、娘は月に1回届く『幼稚園』を楽しみにしています。
先日も、10月号が届いたので開けてみると、出てきたのは回転寿司店「くら寿司」とコラボレーションした「おすしコンベア」の付録。スイッチを入れるとコンベアが右へ、左へと動き、お客さんの席へお寿司を運ぶことができるようです。
*『幼稚園』2021年10月号(小学館刊)
「お寿司屋さんになって遊べるの!? 嬉しい~!」
早速娘が作りたいと言うので、息子が寝ている合間にふたりで作ってみることにしました。娘はお皿を台紙から抜いたり、コンベアの土台のパーツを山折りしたり、お寿司を組み立てたり。パーツが細かく構造が少々複雑なので、親がわが子にできそうなことを見極め、役割分担してあげるとスムーズに進められそうです。
試行錯誤しながらも、おすしコンベア、完成! できあがったころにちょうど息子も起きてきたので、3人でお寿司屋さんごっこをしました。娘が大将、息子が見習い、私がお客さんです。テキパキとお寿司を盛って注文をさばいていく大将の娘の横で、見習いの息子も「今度はマグロをお願いします!」「次は茶碗蒸しを出してください!」という大将の指示に従い、コンベアにちゃんとお寿司を流しているから笑っちゃいます。見習いから昇格する日も近いかな? と思ったそばから、逆さまのお皿にお寿司を盛ったり、コンベアの上にお寿司を落としたりしているところがまた、息子らしくて微笑ましいんですけどね。
かわいい接客とおいしいお寿司に満足し、いい気分で大将にお会計をお願いしたところ、その金額にびっくり仰天。ひとりで442万5768円分も食べてしまっていたようです。
本家「くら寿司」よりもずいぶんお高いお寿司屋さんでしたが、『幼稚園』を送ってくれた母にも「(銀行に寄ってから)今度孫たちのお寿司屋さんに行ってみてね」とおすすめしようと思っています。
*高い……高すぎます!
平岩茉侑佳
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