「ママ! 今日Iくんとふじさんのぼりにいくー!」
とは、平日の降園時に息子が発した言葉。
ここは東京。もちろん降園後に富士登山なんてできるわけがありません。しかも自転車で行くと言うものですから、Iくんのお母さんと顔を見合わせて笑ってしまいました。
その日以外にも、「ママ! Mくんもふじさん行くって!」「こんどのお休みに車で行ったらどう?」「ふじさんでBBQしたい!」と、ここ1年ほど登山欲が旺盛な息子。
そんなに山登りがしたいのならば……ということで、娘の運動会の振替休日に、家族で高尾山へ行ってきました(いきなり富士登山はハードルが高いので、まずは高尾山から)。
*いざ、高尾山へ!
私は独身時代や結婚後に何度か高尾山に登ったことがありましたが、子どもたちは高尾山どころか、登山自体が初めて。どの程度登れるのかは未知数でしたが、高尾山は以下の理由から子どもの初登山によさそうだなと思い、選びました。
●麓と中腹を行き来するリフトとケーブルカーがあるので、体力に自信がない方や小さなお子さんと一緒でも安心
●コースがたくさんあるので難度が選べる。表参道コース(1号路)は道が舗装されているため登山初心者や体力に自信がない方におすすめ
●整備されたトイレが多数ある
●高尾山は都内にあるので自宅(都内)からの移動距離が比較的短い
わが家は初登山の子どもたちの体力を温存すべく、リフトで中腹まで行き、そこからアスファルトで舗装された1号路を登るルートを選択。子どもたちは初めてのリフトが楽しかったようで、大喜びでした。
1号路のいいところは、道が舗装されているので歩きやすいこと、売店やレストラン、お寺、サル園などがあり、観光気分も味わえること(途中、子どもたちはお団子とみそ田楽でおなかを満たしていました)。子どもたちも歩きながら「次は何があるんだろう?」と、楽しい気分のまま無事に登頂することができました。
*リフトからの景色、最高でした
予想以上に楽しそうに登っていたので、帰りは4号路を選択。舗装された1号路とは違い、4号路は道幅も狭く、地面のでこぼこや木の根っこ、岩などに気をつけながら歩かなければいけない“山道感”のあるルートです。
この“山道感”が、子どもたちに大ハマり。私は息子、夫は娘と一緒に歩いたのですが、息子は「冒険みたいだね」「ぼくわくわくしてきた」「ぼくが隊長ね」「ママ、転ばないようにぼくの手をつないでね」と言いながら、一度も弱音を吐くことなく張り切って歩いていました。途中、吊り橋があったのも楽しかったようです。
そのまま無事に下山し、麓のおそば屋さんでお昼を、揚げたてのドーナツ屋さんでおやつのドーナツを食べて帰りました。
*“山道感”のある4号路
1年通して国内外の観光客で賑わう高尾山ですが、「もみじまつり」のシーズンは特に混雑必至。しかし、当日の明け方に雨が降っていたこと、「高尾ビジターセンター」をはじめ定休日でお休みしているお店が多い月曜日だったことから、全体的にすいていたことも良かったように思います。
登山がよほど楽しかったのか、半月ほど経った今も「お山登ったの楽しかったね」「また行きたいね」とたびたび言ってくる子どもたち。次回はコースを変えたり、違う山に行ったりして、子どもたちと引き続き登山を楽しんでいきたいと思いました。
平岩茉侑佳
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