ヨーロッパで一度は働いてみたい!
ドイツでもそのような希望を胸に、はるばる海を渡って来た日本人に度々出会います。
アメリカやオーストラリアなどの英語圏ならなんとなく想像つくけれど、ドイツで一体仕事なんて得られるの?ドイツ語スキルってどのくらい必要?と自分は行かなくとも興味本位で知りたい方もいるのではないでしょうか?(笑)
そこで実際に出会った人々を基に、かな~りざっくりとタイプ別に分類してみました。
1)ワーキングホリデービザで渡独⇒語学学校⇒大学または職業訓練へ
30歳までの若者でドイツへの足がかりとして使われるのがこの「ワーキングホリデービザ」。
このワーホリビザ期間に語学学校に通い、将来的に資格として必要になるレベルの試験に合格して次のビザを取得します。(大学入学レベルならC1、専門職ならB2レベル。*職種、大学による)
その語学資格と併せて、日本での経歴や学歴、資格などを翻訳した書類を提出し、さらに試験をして合格すれば、大学や職業訓練の道が開かれるそう。
ドイツは完全な資格&経歴社会なので何も出来ない人をいきなり雇ってくれることはまずありません。
なのでドイツで通用するキャリアのない人はしっかりと大学に行くなり職業訓練を受けるなりしないとドイツ企業で安定して長く働くのは難しいと考えた方がいいでしょう。
ただしこのワーホリビザの期限は1年間なので、日本である程度(せめてB1レベル)は取得して来ないとこの時点でタイムアップする可能性が高いです。
*友人はこの期間、多少は仕送りをしてもらいながらも、シェアハウスにすみ、スーパーで最安値のパンをかじり頑張ってるとのこと。私も駆け出し時代はそんな感じでした。頑張って~!
2)ワーキングホリデービザで渡独⇒日系ホテルや飲食店などで働く
こちらもワーキングホリデーで1年間滞在&労働有効のビザを発行してくるパターンです。
単に旅行としてくるのなら、資金集めの為にも経験のためにも日本語の通じる日本食レストランなどで働くのは問題ないと思います。
ただその後更にアルバイトビザを出してもらい、ズルズルと居続けるのは個人的に少しリスキーかなと。
と、いうのも日本人のみの同僚、長時間労働、ワーキングビザの為だけ、、、という状況だと、語学学校に行く時間もモチベーションもないため、いつまでもドイツ語を話せないまま、ドイツ社会に全く交わらないで過ごすことになり、ドイツにいながらも非常に閉鎖的な社会でしか生きられなくなってしまう可能性があるからです。
また日本に持ち帰れるようなスキルもさほど持てないと思われます。
料理人の資格を持ち、調理師として働くのなら別ですが、特にホールなどの誰でも出来る仕事になればなるほどリスクが高いと思います。
3)英語のスキルで日本から就職活動を行い、ドイツ企業に就職
うちの夫のようなタイプですね。。。
日本で働いていてもドイツで通用するスキルがあり、ある程度国際的な職場(世界中に支社があって英語が喋れることを条件とする)であれば採用される可能性があります。
一般的には理系のコンピューター系や研究職に多く、会社によりますがドイツ語は二の次というところも結構あるようです。(スキルを重視するので中途が基本。)
それを聞くと「私も理系のIT系に進めばよかった~!」と思ったりするのですが、高校数学の微積で拒否反応、理科で何度も追試を受けている私には能力的に無理なので残念。。。
ドイツ企業で同僚と肩を並べて働いている夫にジェラシー(笑)です。
*旧ルール工業地帯には新しい産業を発達させるべく、大学の近くに「テクノロジーセントラル」なる理系企業の集まるエリアがあります。この辺は大学&企業が多いからかとても国際色豊か!(ドイツ版シリコンバレーみたいな。。。)
他にも住み込みでベビーシッターとして働かせてもらいながら語学学校に通う「オペアメイチェンビザ」(1年間)を足がかりとしてドイツに渡りスタートアップする人、フリーランスビザやアーティストビザを取得してフリーランスとして仕事をする人などもいます。(ベルリンに多いようです)
一見ものすご~く敷居の高そうなドイツ移住ですが、情報を日本でしっかり仕入れて現地でも努力している人をみるとすごいな、自分も若い頃トライしてみればよかった!などと思います。
しかしそういった情報を得ることが難しくて普通は憧れのまま終わってしまいますよね。。。
自分でアンテナ貼って動ける人、尊敬します。
ではまた次回!
Tschuss!(チュース:バイバイ)
高橋ユウ
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