夏休みも終わり、なんとか頑張って通っている小学校。そしてこの3連休で爆発。。。と、まだまだ学校に慣れることに精一杯で、中学受験なんぞ全く無縁な次男ワタですが、最近、もしかして私立なども考慮してもいいのかなと、私の中で少し心境の変化がありました。
理由はズバリ、次男ワタが日本の堅苦しい学校生活に馴染むのに非常に苦労しているから。
地元の公立中学まで徒歩3分、土地柄なのか不良が全くおらず(今の時代、目に見える不良なんていないよ!と友人にツッコまれましたが(笑))、教育熱心な家庭の子が多いので学力も高いという、客観的にみると非常に恵まれた学校です。数年前に制服も新しくなって可愛くなったし、確かに昔に比べてずいぶんカジュアルにはなったわけですが…それでも時代錯誤な点はかなり目につきます。
私個人として気に入らないのが(笑)、「集団生活を重視しすぎる点」と、「個人のプライベートなエリアまで立ち入りすぎ、な点」。子供の躾なんて家庭でやるからさ、夏休み等の長期休暇の過ごし方や個人の服装なんかにまで介入ししないでおくれよ~、学校は基本的に勉強を学ぶところでしょ?と思ってしまうのです。
こうした生徒指導は日本の公立学校では一般的だと思われるゆえ、私立はどうなんだろう?と思ったわけなんですが。。日本の学校の場合、いわゆる「自由な校風」と言われている学校の傾向は2極化することが判明。
まずひとつが偏差値が非常に高い学校。頭のいい子は自分で善悪の判断が出来るので厳しい規則を設ける必要がないということなのでしょう。が、こうした難関校に入るための努力とストレスはただならぬものがあります。
そしてもうひとつが、偏差値に囚われない「自由の校風」を売りにした学校。頭角をメキメキ現す子もいるでしょうが、合わない場合は厳しいし、基礎学力が備わっていない場合、その際の進路にも不安があります。
つまり、日本でアカデミックで自由な校風の学校に入りたいなら、日本式のハードな中学受験をせねばならないと言うことになり過度にストレスがかかる。非常に悩ましいところです。
ですので、東京都の世田谷にある「区立桜丘中学」のインタビューを読んだときは度肝を抜かれました。服装自由、チャイムも宿題もない自由すぎる公立中学。ドイツの子どもたちですら驚くであろうこの学校はフィンランドの学校などをお手本にしているようです。(確かにフィンランドの教育、昔テレビでみたけどすごい!)受験のストレスを考えるとこうした区立学校のために引っ越すと言うのも選択肢の1つでしょうが、あのあたりの地価を考えるとうちのような庶民はちょっと住めたもんではありません。というか私もそこまで「自由!自由!」と叫んでいるわけでないので…まあ、どちらにせよ私たちの求めている学校というのを日本で見つけるということは非常に難しいということがわかりました。
この話をすると、「海外に戻った方がいいのでは」ともよく言われますが、当然ながら簡単に戻れる訳ではなく、大事なことは、自分の中でこの疑問を整理して前に進むことでもあると感じています。事実、「教育熱心で荒れていない」公立中学が近くにありながらも、難関校を目指して、だけではなく、我が子が校風の合う学校で伸び伸びできる環境を求めて中学受験する家庭も非常に多く、私のように学校のあり方や校則に対しモヤモヤしている人も日本には少なからずいるのではと感じています。
校則が少なく服装などが自由なのが当たり前で育ったドイツ育ちのワタ。「厳しい校則で服装や髪型などを規制する→非行を防ぐ」という考え方があること自体全く理解できません。「だってドイツでは別に荒れてなかったし!悪い子はいたけど、それはその子の性格の問題。」という主張です。でもそうした不満を「そういうもんだから」と言いくるめてしまうのではなく、気づきとして広げていくことが、意外と大切なのではないかと感じています。今後我が家も進路はどうなるかわかりません。ただ、日本の公立中学でよくある「不条理な校則や服装規制」に思春期の子どもが疑問を感じる感覚は私としてはむしろ健全だと思うし、共感したいのです。取り留めのない文になってしまいましたが、学校生活が窮屈だと感じている子達や親御さんへの共感や救いになる部分があれば幸いです。
ではまた次回!
Tschuss! (チュース:バイバイの意味)
高橋ユウ
<<<vol.6 | 特集TOPページ | vol.8>>> |