ドイツから本帰国して、この3月でちょうど1年が経ちました。
この1年本当に色々ありすぎて一言で感想を言い表すことができません。ただ、大変苦労した次男ワタの学校生活も最近になってようやく軌道に乗り始め、なんとか中学校も通えそうだな、と安心しておりますし、長男アユもようやく高校受験を受け止めることができるようになり、受験勉強も落ち着いて取り組めるようになってきています。
渡独当初も同じくらい大変でしたが、子どもが新しい環境に慣れるのには大体1年くらいかかることがわかりました。今となっては既に懐かしい思い出になりつつありますが、今年の冬くらいまで(つまりつい最近まで)ワタは毎日学校に行きたくないと毎朝家で暴れ回っていたので、転校も考えていたほどです。しかし転校といえども日本の公立学校は大体こんな感じだろうし、私立もワタから見れば特に大差がないため、受験を考えるほどでもない。かくなる上はドイツ学園かインターナショナルスクールか…。(なんと横浜市にはドイツ学園というドイツ人学校があるのです。)しかし、ドイツ語圏の大学を受ける以外の選択肢が大幅に減るため現実的ではないし、インターナショナルスクールも、英語がそこまでできないワタには今以上に負担になる…。最終的に今の公立小学校にどうしても馴染めなければ、フリースクールを探すことになったと思います。公立学校に馴染めない場合の選択肢なんて今まで考えたこともなかったのですが、意外に、いや予想通り、公立学校以外の選択肢というものは非常に少ないものですね。
しかし「子どもが学校に行きたくない!」と言い出したら一体どうすることが正解なのか。
これは本当に親として判断が難しいと感じました。
我が家はドイツ時代も今回もワタの最初のイヤイヤがすごく(まあ、ドイツ時代は言葉の壁でいじめられたりもしたのでそれは仕方ないのですが)、親としても本当に悩みました。ただ、私は昭和のハハなので、無理矢理行かせる方針を貫きました。結果的にこちらの心が折れそうになり限界かも!?というあたりでじわじわと馴染み始め、最終的にはものすごく馴染むので結果オーライなのですが、当然万人にオススメできるものではありません。最近の不登校の話なども聞きますと、無理に行かせない方がいいとも聞きますし、習い事や友達と遊ぶことが出来ても学校に行けない子もいたりする、でもそれは弱いことから逃げているだけではないケースもあるという話も聞きました。無理矢理行かせることで悪化することもあります。結局正解がないんだと思います。
なので最近思うことは、「育児は〇〇が正解」「〇〇すべき」と言い切ってしまうことが一番危険なのでは、ということです。
というわけで、私自身もあまり人の成功例ばかりを鵜呑みにせず、また自分でもアドバイスを求められればそうやって言い切らないようにしようと思う次第です。
もうすぐ新学年。子ども達も先生や友達に恵まれていい1年になりますように。
ではまた次回!
Tschuss! (チュース:バイバイの意味)
高橋ユウ
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