先日スーパーに行くと、大騒ぎする4~5歳くらいの女の子と、疲れ顔のお母さんの親子がいました。
「買って~買って~!」とひたすら駄々をこねる女の子にダメよ、それはいらないよ、と優しく諭すお母さん。
なかなか諦めないタイプの子のようで、お菓子売り場から離れても野菜売り場お肉売り場、最後にレジを通ってまで「買って~買って~!」と終始大泣きでした。お母さん、お疲れ様です…(涙)。
それを見て、懐かしいな…うちもこんな時代があったなとその(疲れた)お母さんと泣き叫ぶ女の子の後ろ姿を見てふと思いました。(というか私はもっとキレていましたが(汗)。)
私はいつもあっさり根負けして、キャラクターだけで買わされているとしか思えない魚肉ソーセージやら、ふりかけやらを散々買っていましたが、こうした「買って買って!」とスーパーで子どもが暴れる光景は日本の方がよく見る気がします。
そのようなことを言うと「ヨーロッパは躾に厳しいから」とか「親が諭すように注意を促すから」などという考察がされていますが、実はそんな立派な理由だけではない気がします。
まず一つ目。なんてことはない。ズバリ大人が子どもに甘い(笑)。
ドイツは結構子どもに甘くて、カートに靴のまま乗せていたり、店内で飲食している子どもなど日本では考えられない子たちをスーパーでたまに見かけます。一番驚いたのはセルフサービスで取って袋に入れるパンコーナーのパンを、レジ前にすでに食べていたりするということ!もちろんレジで「これ、食べたから」とお会計の際に言いますが、流石にこれには驚きました。なので、ぐずったら子どもの欲求に従ってるだけにすぎない親も結構いるようです。(かと言ってそこそこの年齢になれば分別がつきますので、大体3~4歳くらいまでの子までです。)
二つ目。これが一番のポイントじゃないのかと思うのですが、ズバリ日本のスーパーに並ぶ商品は魅力的すぎるということ。
実はチョコレートやアイスなどの甘いお菓子以上に子どもを惹きつけるのが、「キャラクター」なのです。
パッケージにキャラクターが乗っているだけで途端に麻薬的な魅力を発する商品たち。
まあ大人だって「推し」にお金をかけられるわけですから、この誘惑をすんなり諦められる幼児の方が珍しいでしょう。魚肉ソーセージなんて、あのキャラもあのキャラも乗ってなかったら子供から欲しい欲しい!とは言わない気がするのですが。。。
ちなみに我が家は小さい頃から結構最近まで長男アユの推しはポケモンでした。
本当にポケモンが大好きで、スーパーに行けば「ポケモンパン」を買わないと帰れないほどで毎度複雑な気持ちで買っていましたが(少ない割に高い!)、先日アユが久々に日本のスーパーに行ったところ、そのポケモンパンを発見!な、なんとまだあったのかと驚くのと同時に久々に食べてみたくなり買ってきたのです。(やっぱりいまだに好きなんだな。笑)その当時は中に入っているシールも楽しみでしたが、なんだかとてつもなく美味しそうに見えたんだそう。実際食べると「普通に美味い」とのことでした。(笑)
と言うわけで、日本のスーパーで子どもがぐずるのは、大人が作り上げた魅力的すぎる商品の並ぶスーパーのせいなので、幼児を育てているお母さんたち、スーパーで子どもが暴れてもどうぞ自分を責めないで!と言いたいです。
しかし本当に子どもが小さいうちはどこに行くにも本当に大変ですよね。
あの頃は子どもらがこんなに大きくなる日が来るなんて…想像もできませんでしたよ。
ポケモンパンはまだ好きなようですが(笑)。
ではまた次回!
Tschuss! (チュース:バイバイの意味)
高橋ユウ
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