「普段のインタビューでは聴けない事」をテーマとし、毎回1名のメンバーを主人公に、メンバー自身がインタビュアーとして個々を深堀りしていくMADKIDのインタビューシリーズ。
MADKIDを最近知った方も、以前から知っている方も、MADKIDの魅力に触れていただけるインタビューをお届けします。
#5 YUKI
Rap
7月27日生まれ
東京都出身
MBTI:INFJ-T
YOU-TA「はい。それではYUKIさん、始めていきたいと思います」
YUKI「お願いします」
YOU-TA「それではまず最初に自己紹介とMBTIを教えてください」
YUKI「年齢は非公開で、7月27日生まれ、YUKIです。年齢非公開にしております。『ユウキ』じゃなくて『ユキ』です。どの現場に行っても名前を間違えられると落ち込みます。俺がそんな名前にしたからかなって思う時の方が多くなりましたが、ユキで頑張っていきたいと思います。MBTIはINFJ-Tです」
YOU-TA「ありがとうございます。最近俳優とか楽曲制作とか色んなところで活動してるけど、体は大丈夫?」
YUKI「いや、体は結構きてますね。メンタルもそうだし、やる気、体力とかそういうものに関しては年齢を全く感じないんだけど。ただ、体のガタの来やすさはちょっと感じたというか、風邪はめっちゃ引きやすくなっちゃって、色々対策をするタイミングかなと思ってます。でも、体のケアはめっちゃしてる。だから多分元々そんなに体が強くないんだろうね。今が一番大事な時期というか、ここ数年が結構この先を考える上でめっちゃめちゃ大事だと思うから、体には気を遣いつつ頑張りたいなと思っております」
YOU-TA「ありがとうございます。舞台で俳優として活動することで変わった部分はありますか?」
YUKI「根本はそんなに変わってなくて、変わった部分で言うと、これまでずっとMADKIDでやってきたから、外を見ることって意外となくて。関わったとしても一緒にステージに立つことってあんまりないから、他のアーティストの人とかも、はたから見てなんとなく『頑張ってるな』ぐらいで見てたけど、役者として一緒にステージに立つと、その人の影の努力とか向上心とかに直接触れるわけじゃん。それに触れた時に、あ、やばいなって感じることは多くなったかな。元々自分に対して満足することが少ないから向上心とかそういうものは結構ある方だと思ってたけど、やっぱり明日仕事がない日とか、そういう生活をしてる人だっている中で、1つの仕事に対してどれだけのパワーを持ってやるのかっていうのは感じるようになったかな。
音楽的に言うと、俺はあんまりミュージカルって通ってこなかった人間だったから、劇中で物語の最中に急に歌い出すってのに違和感があったの。なんで急に歌うの?みたいな。だけど、その良さを理解出来るようになった。歌詞に関しても俺はラップから入ってるから、音とかリズムで感じるタイプの人間なんだけど、舞台の歌詞って皆に伝わらなきゃ意味がないから、ストレートな歌詞が多いんだよね。
例えば『俺は負けない!』とかさ。そういうストレートな表現も、舞台だとすごく心に響くんだなとか。メロディーのコード感をクライマックスに向けてわざと音を少なくして、とにかく聞かせる演出にするとか、エンターテインメントとして今まで気づかなかった部分を知るっていう意味ではすごく勉強になった。」
YOU-TA「なるほどね。でも最近やっぱ色んな舞台とかステージに一人で立ってるし、ちょっとだけ調子乗ったりする時あるの?」
YUKI「ないよ!!(笑)本当にそこに関してはない。どのステージ、どの舞台にも長年やってる人達がいっぱいいて、その人達が歌とかダンスとか芝居とか、どこかパワーがあるというか、何か求められてるものがあるわけじゃん。それを見てると、うわ凄いなってめっちゃ思うし。まだまだです」
YOU-TA「そうでしたか」
YUKI「うん。あと、アーティストの活動とはちょっと違うから感じ方も違うかも」
YOU-TA「そもそもどうして2.5次元の舞台のオーディションを受けようと思ったの?」
YUKI「結構前に、ヒプステのダイジェスト映像を見たことがあって、そこに友人が出てたりして。もちろんヒプマイも好きで知ってたし。ラップで舞台って言ったら俺ピッタリじゃんって思ってたのもあって、興味があったの。もちろん2.5次元舞台ってものに対して自分自身が飛び込む事にためらいがなかったわけじゃなかった。スタッフさんにも当時、YUKIくんは(舞台は)違うんじゃない?って言われた事もあったし。でも色んなオーディションを受けていく中でやっぱ(周囲の)みんなの事すげーって思ったし、でもそれでもMADKIDで色んなことやってたから、自分には何かちょっとできる可能性があるのかなと思って、何度も落ちたり挫折した事もあったけど、挑戦し続けてたって感じかな」
YOU-TA「もともとその自分の俳優としての才能みたいなのはあるなって思ってた?」
YUKI「いや、正直思ってなくて。俺の一番の能力というか良さの1つはコピー能力だと思ってて。昔からマイケルの映像を見て真似してたし、とにかく真似することに対してすごくこだわりがあって、完璧に真似したいっていう。そういう真似する力っていうものが役者になっても活かせるのかなとは思ってたけど、俳優って自分で役を作っていかなきゃいけない部分もあるし、正直自信はなかった。でも、ちょっと話は逸れちゃうけど、最近色んな役者さんと話すきっかけがあって、その時に聴いた話で『たしかにそれって大事だな』ってすごく腑に落ちた事があって。その話を聞いてから役者として大事にしてる事は3つあって、まずは『読解力』。台本や楽曲をどう読み解くかという力。その読解力があって、次にそれをどう膨らませていくかという『想像力』。朝起きてあくびして上に手を上げるのか、朝起きて携帯見ちゃうのか、リアルにその選択は自分のセンスだから。そして最後にそれを表現する『表現力』が大事なんだと。それがすごく自分にもしっくりきたんだよね。表現力と想像力は自分にはあると思ってる。あと、ラップの見せ方とか『こういう歌詞だったらこうやる』って自分を探求・追及していく中で固まっちゃってた部分があったんだけど、アップデートしたい気持ちがあったの。それが今は、演技の仕事とかを経た事で、色んな形で出せるようになったとは思う」
YOU-TA「メンバーの中でも一番色んな人と仕事してるのがYUKIだと思うんだけど。外の世界をたくさん見た上で、MADKIDへの不満や意見があれば聞きたいな」
YUKI「俺らの場合、自分たちでやるってことにもっとパワーを注がないといけないと思う。個人でもチームでも。明日MADKIDが無くなるかもしれない時に、今のパワーで出来るのか?を常に考えてないといけないと思うし。10年後も続けてたいけど、続けるために今ピークを叩いていかなきゃいけないとも思うし。5人いるから、足し算じゃなくて掛け算になるようなチームの作り方をしたい。モチベーションのバランスは人それぞれあると思うけど、ベクトルは同じ方向を向いていたいし。個々をちゃんと高めていけたら良いなって。20代前半の頃のハングリーさが今あっても損はないと思ってる。今だからこそ伝わる人も多いし、技術もあるから」
YOU-TA「そうですね。頑張ります。これからYUKIはソロとして、MADKIDとして、どうなって行きたい?」
YUKI「まずソロから。ソロは正直固まってない。10年やって、何を得たんだろうって考えることがすごく多くて。舞台だったり、作曲だったり、色んなことに手をだしてるけど、どれも安定しない部分があるし。安定を求めてやってるわけじゃないけど。。とにかく、今と変わらないモチベーションで、あれもこれもやり続けたい。自分にずっとハングリーでいたい。満足しちゃって燃え尽きた瞬間、全部崩れると思うから。大きな目標としては…わかんない。何でも出来ると思ってるから、まだ。
MADKIDとしては、武道館に行きたい。俺は現実主義なタイプだから焦ることもあるけど、とにかく、武道館に行きたい。北米ツアーに行った時、ツアーマネージャーのジャスティンに『MADKIDはどんな音楽を届けたいの?』って質問された時、『俺、何を届けたいんだろう?』って結構考えて。それで思ったのは、ダンスボーカルという枠だと難しいけど、ダンスと歌とラップで、1曲を楽しませる空間を提供したい。アーティストとしては、もっと突き詰めたいかな。MADKIDのライブの良さを、感動をもっと伝えたい。そのために必要な事をちょっと見つけたい。それが見つかったら、もっと大きなステージが似合うようになれる気がする」
YOU-TA「見つけるために何が必要?」
YUKI「トライアンドエラーじゃないかな。ハングリー精神、変わろうっていう気持ち。人ってどうしても安定しちゃうから」
KA
ZUKI「行動ですね」
YUKI「でも、それぞれちゃんとやってるから、その行動は」
YOU-TA「最後に皆さんから聞きたいことありますか?」
LIN「YUKIさん、最近飲んでるカフェラテの種類がまちまちだと思うんですけど、最近素晴らしいと思ってるカフェラテはどれなんでしょうか?」
YUKI「前回の舞台で共演した世界さんが差し入れしてくれたコーヒーがあるんだけど。AMAGING COFFEEっていうんですけど。中目黒とか豪徳寺とかにあるの。豪徳寺のコーヒーがマジでうまい。これは本当に是非飲みに行ってください」
LIN「うまそうだね。あとさ、YUKIが誰かにカフェラテ買ってきてもらっていいですか?って買ってきてもらったやつをちっちゃい声でレビューしてるのがいちいち面白いんだよね、『これマジうまい』って」
YUKI「どのカフェラテにもいい要素、良さがあるのよ。好きなもんって違いがわかるからね。スーパーにしか売ってないとかね」
SHIN「ストレス発散は何してるの?」
YUKI「ストレス発散かあ」
KA
ZUKI「ため込む姿しか見てないもんな」
YUKI「達成感じゃないかな。解放された時の達成感というか。リラックスするっていうよりは、『これやりました』って世間に言った時にみんなが反応してくれるのを見て『やってよかった』って。自分のアクションがAXCELの皆に届いたっていうのがリラックスになる。このためにしてるわ、みたいな」
LIN「YUKIは俺と同じタイプだと思ってた。何か終わったら、『やべ、次何かやんないきゃ』みたいな」
YUKI「もちろんあるよ。でも、この作曲やりましたとか、舞台終わりましたって言った時の、あの感じがリラックスに繋がってるのも事実。だから、体を休めるとか、気分転換するとかってのはあんまりない。休みの日も常に何かやってた方がメンタルは安定する」
KA
ZUKI「最近、ワンピースカードちょっと出来てないですね」
YUKI「まずいね」
LIN「いや、この人たちはもうアメリカ行って初日にゲームしてましたから」
YUKI「しかもさ、KA
ZUKIがちゃんとカード買い足しててさ。俺ボッコボコにされてさ、アメリカで全然勝てなかったの。俺より全然知識ついててさ、YouTubeとか普通に見てるの。次出るパックの話とかしてて、俺もびっくりした」
YOU-TA「はい、その辺にしておきましょう。じゃあ最後にメッセージをお願いします。」
YUKI「いまはありがたいことに色んな活動をさせてもらってるんですけど。役者とか別の活動がきっかけでMADKID、そしてMADKIDのYUKIを応援してくださる人っていうのがすごく最近増えてきて、心から嬉しいなと思っております。ちょっとだけ話逸れちゃうんですけど、1つだけこの場を借りて皆さんにお伝えしておきたいのは、舞台とかだと、ステージに立ってるのはあくまで俺じゃないというか。役を演じている事に対して、ファンサとか、目線が・・とかって言われると、少しだけ悲しい気持ちになる。俺はそういう考えで作品やキャラクターと向き合ってないから。それはMADKIDでも同じなんだけど。
あくまでその役柄を全うするためにステージに立っているし、そのキャラクターの感情を全身で全力で表現してるつもりなのね。もちろん皆が自分を見てくれている視線は感じてるし、ありがたいなって心から思ってます。だからこそ、表現者としての俺が本当に届けたいものを皆に理解してもらえたら更に嬉しいなと思ってます。長くなってすみません。
そして、いろんな形で応援してくれてる皆さん、改めて本当にありがとうございます。MADKIDはもう、今年で11年目ですか。僕たちがこうやって今活動できてるのは、間違いなく皆さんのおかげです。ありきたりな言葉になってしまいますが、僕たちができる表現で、みんなの生活に花を添えられたらなと思ってますので、ぜひこれからも応援よろしくお願いします」