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インフォメーションバリシニコフ61才、偉大なダンサーの更なる進化に出会う
バリシニコフは、恐らく現代でもっとも優れたダンサーなんだよね。彼が踊る姿を映像として捉えることができたのは、とても貴重な体験だった。フィジカルな臨場感も大切だけど、それよりも映像的に面白くして、「PLACE」というパフォーマンス・アートの本質をしっかりと伝えたいと思ったんだ。
マッツ・エック振付けによるアナ・ラグーナと踊られる『PLACE』は、形式への理解と確実なテクニックに裏付けされた美を追求していた頃のバリシニコフ自身が、その美をどのような形で進化させたかということの一つの証明といっていいだろう。
2009年、サンタモニカからスタートし、各地で行なわれた“バリシニコフの夕べ”とも言うべきステージ。秋のリヨン・オペラ座には16〜96歳までの、バリシニコフを愛するファンが詰め掛けたという。アメリカに亡命してすでに35年、“ミーシャ”の愛称でバレエ界のスターとして輝いた身体は、61才という年齢をもってさらに深い味わいをかもし出していた。もちろん全盛期の勢いがあるわけではない。だが、まぎれもなくそこにいるのはミハイル・バリシニコフその人なのだ。 コンテンポラリーの奇才と言われるマッツ・エックの短編「PLACE」。彼のミューズといわれたアナ・ラグーナとバリシニコフの二人は、年を重ねた男女の葛藤を踊りあげる。二人の姿は切なく優しく激しく、お互いの存在を認め合いながら抵抗し、そして求め合う。フレッシュカルテットの電子弦が奏でる音に心が揺れる。 ラスト、二人はその“場所”のテーブルを逆さにして立ち去った。二人の中に何を見るのか・・・観客の心のみが知る。 そんな作品を映像として残したのは、グラミー賞、MTV、カンヌ映画祭などで数々の賞に輝くPV界の巨匠、ジョナス・アカーランド。マドンナ、U2、ローリング・ストーンズ、レディー・ガガ他、多数のトップアーティストのPV、映画、CM等で世界的に活躍する監督だ。単に客席側から撮影するだけでなく、意外な場所にカメラが入り、男女の表情を切り取った。そして、舞台上の世界と対比するようなオープニング&エンディング。「ダンス」を素材にした短編映画を見ているような気分にもなろう。 | (C)2010 Renck Akerlund Films AB Photos(C) Victor Davidsson |
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