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| 「CITY MUSIC TOKYO」シリーズとは、日本で制作・監修した、シティポップや、フュージョン、テクノなどを選曲した、都会的で洗練された音楽を集めたコンピレーション・シリーズです。 なぜ今回「ジャズ・ファンク」なのか? 1969年生まれ、当時テレビっ子だった私にとって、最も馴染みのある音楽がTVドラマやアニメの主題歌やBGMでした。その頃に観たドラマやアニメは今でもよく覚えていて、同時に聴いていたBGMも頭の片隅に残っています。 TVでは、刑事ドラマや、探偵ドラマがとにかく好きで、都会を舞台に繰り広げられるカーチェイスやアクション、そこに流れるスリリングなBGM。まだ子供だった私には、音楽のジャンルもよくわからなくて、大人になって当時好きだった音楽がジャズ・ファンクやフュージョンだった事を知るのでした。 また、当時は遅くまでTVで映画を放送していて、たまに夜更かしをして観ていました。その中に日本のアングラなものから、ハードボイルド、少しエッチなものまであって、田宮二郎や、松田優作‥‥に憧れ、そんな大人への憧れや、この頃の都会的な空気を、音楽で思い出すことがあるのです。歌が少ない音楽だからこそ、雰囲気や、楽器の音色に敏感になっていたのだと思います。 ネットが普及して、シティポップと同時に、音楽ファンの間で日本のジャズ・ファンクが流行っていることを何年も前から聞いていました。 最近では、シアトル在住の音楽家、ショーン・ウィルコットが70年代の日本のサウンド・トラックに影響を受けたオマージュ作品を発表したり、世界規模で影響を受けた作品や、再発が目立つようになりました。 かく言う私も2020年に、NHKドラマ「タリオ 復讐代行の2人」の劇伴『Talio』を流線形/一十三十一名義でリリースしました。探偵ドラマという事もあり、ジャズ・ファンクとシティポップを併せた構成で制作しました。特にジャズ・ファンクのインストナンバーの人気があり、700万回以上再生されている曲もあります。実は、その殆どが海外のリスナーだったりします。 海外の方が、シティポップの郷愁感や新鮮味を感じるように、日本のジャズ・ファンクもまた、同じような魅力を感じているのだと思います。 「CITY MUSIC TOKYO」ジャズ・ファンク編を通じて、私が子どもの頃に憧れた大人の世界観や、都会的な雰囲気を、海外のファンや、日本のシティポップ好きに、新たにご提案できればと考えています。 クニモンド瀧口 |
