商品情報
インフォメーション1.Tulip Or Turnip(チューリップ・オア・ターニップ)
2.Old Devil Moon(オールド・デヴィル・ムーン)
3.How You Met Miss Jones?(ハウ・ユー・メット・ミス・ジョーンズ?)
4.Love Me Tender(ラヴ・ミー・テンダー)
5.I Hear Music(アイ・ヒア・ミュージック)
6.This Is Always(ディス・イズ・オールウェイズ)
7.Body And Soul(ボディ・アンド・ソウル)
8.Prelude To A Kiss(プレリュード・トゥ・ア・キッス)
9.Mean To Me(ミーン・トゥ・ミー)
10.Any Old Time(エニー・オールド・タイム)
11.It Could Happened To You(イット・クッド・ハップンド・トゥ・ユー)
12.I’m Glad There Is You(アイム・グラッド・ゼア・イズ・ユー)
13.Billie’s Blues(ビリーズ・ブルース)
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カーメン・マクレーは40年、ベニー・カーター/カウント・ベイシー楽団のピアニストとしてキャリアをスタートさせた後、ヴォーカルに転向。54年のリーダー作『イージー・トゥ・ラヴ』でデビューを飾る。エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーンと共に御三家と称され、ジャズ・ヴォーカルを語る際に、なくてはならないビッグ・ネームだ。ビリー・ホリデイをアイドルとして、モダンなフレージングとリズム感を活かしたバラード唱法/聴衆に投げかけるように歌うトーキング・スタイルで人気を博す。3人の中で、最も“声の説得力”をもった歌い手。またカーメンはバラードの名手として定評があるが、特に若き日の歌声、とりわけ50年代デッカ時代のカーメンのバラードは絶品として知られている。とくに代表作『ブック・オブ・バラーズ』にそれが表現されている。文化/言葉の違いなど関係なく、直接聴き手の身体/心魂にズンと訴えかけてくるのだ。1994年没。
本作は1986年、64歳の時の録音だが、声に衰えは全く見られない。それは彼女の発声と歌の作法が正統的なものだからで、崩さずにセオリー通りの歌唱だから、声もそして解釈も古びず、長く現役でいられたのだろう。カーメンをカーメンたらしめたのは、発音とフレージングの高品位さ、非常に正確な歌唱であった。そうした彼女の素晴らしさが色濃く出たアルバムが本作である。