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「大石の妻子別れ」
大石内蔵助は、敵の目を欺くために廓通いをし、果ては太夫を身請けして屋敷に住まわせると言い出した。妻は離縁を申し出、子どもを連れて実家へ帰った。そこへ、忠臣義士・寺坂吉右衛門が現れ、仇討本懐が遂げたことを知らせに来た。仇討当夜の様子を寺坂が詳しく語る。陽子は妻に焦点を当て、女の情感を描く。赤穂義士銘々伝「二度目の清書」である。
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○神田陽子(かんだ ようこ) プロフィール
東京都出身。
1979年3月、二代目神田山陽に入門「陽子」。1988年11月、真打。日本講談協会前会長。二代目山陽の新作講談「レ・ミゼラブル」に感動して講談の道へ。
【得意演目】怪談、義士伝、オペラ講談(「椿姫」「カルメン」「蝶々夫人」「トゥーラン・ドット」ほか)。