商品情報
【一枚目】
1.火焔太鼓
*五代目 古今亭志ん生
お人好しで損ばかりしている古道具屋の甚兵衛が、きたない太鼓を仕入れて来た。小僧がほこりをはたきながら叩くと、その音が通りかかった殿様の耳に入り、屋敷まで太鼓を持参せよと言われる。女房は、元値の一分で売ってしまえと言うが…。
2.そば清
*五代目 古今亭志ん生
そば清と渾名される清兵衛は、そばの賭け食いでかせいでいる。ある時自分の限界を超える量に挑戦させられそうになり、何とかその場を言い逃れる。その後、仕事で信州へ行った時、人を呑み込んだウワバミが、腹ごなしにある草を食べるのを目撃する。
3.饅頭恐い
*五代目 古今亭志ん生
大勢集まって、それぞれの恐いものを言い合っている。一人の男が、自分は恐いものなどないが、一つだけあるという。それは饅頭だというので、しゃくにさわった連中が、男の寝ている枕元に饅頭を積み上げて、隣の部屋から覗くと…。
【二枚目】
1.八五郎出世
*六代目 三遊亭圓生
長屋住まいの娘お鶴が、殿様に見初められて屋敷へ上がり、世継ぎを産んだ。お鶴の兄八五郎が屋敷へ呼ばれ、殿様と対面して無礼講が始まる。初めはかしこまっていた八五郎だが、酒が入ると「殿公」と呼んだりするので、家臣は大慌て…。
【三枚目】
1.寝床
*八代目 桂文楽
義太夫に凝っている家主、長屋の連中に聞かせようと、召集をかけるが、その芸のひどさに懲りている連中は、それぞれ口実を作って誰も聞きに来ない。家主は怒って、全員長屋を出て行けと言い出す始末。番頭のとりなしで、連中はしぶしぶ聞きに来たが…。
2.芝浜
*三代目 桂三木助
酒におぼれて仕事をしなくなった魚屋が、女房に意見されて改心し、朝魚河岸へ行く。女房が間違えて一時早く起こしたので、河岸には誰もいない。浜で顔を洗っていると大金の入った財布を拾った。家へ帰って友達を呼び、飲めや歌えの大騒ぎ。困った女房は…。
【四枚目】
1.居酒屋
*三代目 三遊亭金馬
居酒屋で、酔っぱらいが小僧をからかいながら飲んでいる。小僧が「できますものは、つゆ、はしら、たら、こぶ、あんこうのようなもの」というと、「ようなものを一人前持って来い」。品書きを見て「口上を持って来い」などと言う始末。
2.転失気
*三代目 三遊亭金馬
何でも知ったかぶりをする和尚、医者に「てんしきはあるか」と聞かれ、知らないとは言えないので、小僧にてんしきを買って来いと命じる。医者へ行って、てんしきとはおならのことだと知った小僧は、そのまま和尚に報告はしない。
3.お化け長屋
*三代目 三遊亭金馬
空家を物置代わりに使っている長屋の連中、ここへ新しく越して来られると困るので、下見に来る人に、この家には幽霊が出ると怪談風に語って、断念させる。最初の借り手はまんまとこの手でおい帰したが、次の借り手は……。
【五枚目】
1.天災
*八代目 林家正蔵
乱暴者が、それを直すために心学者の話を聞きに行く。短気は損気、堪忍が大事、何事も天災だと思って腹を立てるなと教えられ、すっかり感心する。帰宅すると、近所で夫婦喧嘩があり、おまえさんがいなくてよかったと言われる。そうはいかぬと…。
2.お婆さんの縁談
*五代目 古今亭今輔
部長の父親と、部下の武田の母親は、ともに連れ合いに先立たれて独り者。この二人を一緒にさせたらよいだろうと、息子たちが見合いをさせる。二人は気が合って、義太夫を語ったり、入れ歯のはずしっこをしたり……。
【六枚目】
1.目黒のさんま
*十代目 金原亭馬生
殿様が家来を連れて、馬の遠乗りに出かける。途中目黒で、さんまを焼くよい匂いがする。空腹に耐えかねた殿様、家来の止めるのも聞かず、農家でさんまを食べる。そのうまかったこと。家来は、殿様にこのことを口止めしておいたのだが…。
2.明烏
*十代目 金原亭馬生
時次郎は、大きな商家の跡取息子。堅物だが、あまりにも堅すぎるので、心配した父親が、町内の札付・源兵衛と多助に頼んで、御篭りだとだまして吉原へ連れて行ってもらう。御篭りだと信じていた時次郎は、廓と気付いて帰るとだだをこねたが、翌朝になると…。
【七枚目】
1.品川心中
*五代目 春風亭柳朝
品川の廓で、以前は板頭(ナンバーワン)だったおそめ。最近は売れなくなったのを悲しんで、心中を思い立つ。自分の客の中から、適当な相手を探し、選ばれたのが貸本屋の金蔵だった。二人は品川の海へ行き、まず金蔵が飛び込んだのだが…。
2.崇徳院
*四代目 三遊亭小圓遊
若旦那が、茶店で見かけたお嬢さんに一目惚れして恋患い。心配した旦那が、お嬢さんが別れ際にくれた「瀬をはやみ岩にせかるる滝川の」と書いた短冊を頼りに、熊さんにお嬢さんを探してくれと頼む。熊さんは、湯屋や床屋をしらみつぶしに探し回ったが…。
【八枚目】
1.狸
*五代目 柳家小さん
子供にいじめられている狸を助けた男のところへ、狸が恩返しにやって来る。何にでも化けるというので、札に化けてもらって、たまっている勘定を払う。もらったほうは、すかして見たりして疑っていたが、やがてがま口の中へ札をしまうと…。
2.御神酒徳利
*五代目 柳家小さん
八百屋が、大店の奉公人に意地悪をされて、奥へ取り次いでもらえない。しゃくにさわるので、そばにあった御神酒徳利を水瓶の中に隠す。徳利がないと騒ぎ出したので、算盤占いで見つけたことにして、水瓶から徳利を出した。ここまではよかったが、占いの名人にされてしまって、三島へ旅立つはめに…。
【九枚目】
1.授業中
*三遊亭歌奴
クラスの担任が代わって、新任の先生になる。この先生、なまりがひどい。着席をちゃくせけという。この先生が、生徒にカール・ブッセの詩を読ませる。「山のあなたの空遠く、幸い住むと人のいう…」。うまく読めない生徒は「山のアナアナ…」。
2.ラブレター
*柳亭痴楽
彼女からラブレターを貰った男、得意そうに友達に見せる。ところが、字が汚い上に、誤字脱字が多いので、うまく読んでもらえない。「カレイにももひきあげますよ」「べつだんへそなめたよ」「あなたははたけのタニシだわ」などと読まれて大くさり。
3.雑俳
*五代目 春風亭柳昇
八五郎が隠居のすすめで俳句を作る。カワズ(蛙)という題で「がま口を忘れて何もかわずかな」、朝顔では「朝、顔を洗うは年に二、三回」、福寿草では「福寿荘六畳一間で八千円」など、ろくな句を作らない。
4.電車風景
*四代目 桂米丸
満員電車に乗っている人を観察すると、いろいろな人がいる。せっかちでドアが開いたとたんに降りる人。後ろ向きに乗って、背中で押しながらうまく中へ入ってしまう人。検札で定期を見せると車掌が「二十二歳?どうみても二十歳にしか見えません」「そうでしょう。姉のを借りて来たんですから」。
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初めて落語を聴く方にも、落語通の方にもお薦めの決定版!!