決定盤 童謡玉手箱商品情報

決定盤 童謡玉手箱

決定盤 童謡玉手箱

[ALBUM] 2009/10/21発売

決定盤 童謡玉手箱

COCP-35857-9 ¥3,981 (税抜価格 ¥3,619)

3枚組

DISC-1 <美空ひばり / 初代 コロムビア・ローズ>

  • 1.花嫁人形 / 美空ひばり

  • 2.ペチカ * / 美空ひばり

  • 3.春の小川 / 美空ひばり

  • 4.この道 / 美空ひばり

  • 5.お猿のかごや / 美空ひばり

  • 6.あわて床屋 * / 美空ひばり

  • 7.赤い靴 / 美空ひばり

  • 8.さくらさくら / 美空ひばり

  • 9.黄金虫 * / 美空ひばり

  • 10.すかんぽの咲く頃 / 美空ひばり

  • 11.りんごのひとりごと / 初代 コロムビア・ローズ

  • 12.おうま / 初代 コロムビア・ローズ

  • 13.雨降りお月(雲の蔭) / 初代 コロムビア・ローズ

  • 14.里の秋 * / 初代 コロムビア・ローズ

  • 15.夢のお馬車 / 初代 コロムビア・ローズ

  • 16.浜千鳥 / 初代 コロムビア・ローズ

  • 17.雨 / 初代 コロムビア・ローズ

  • 18.かなりや / 初代 コロムビア・ローズ

  • 19.肩たたき * / 初代 コロムビア・ローズ

  • 20.夕日 / 初代 コロムビア・ローズ

DISC-2 <島倉千代子 / 小林旭>

  • 1.赤とんぼ / 島倉千代子

  • 2.十五夜お月さん / 島倉千代子

  • 3.やさしいお母さま * / 島倉千代子

  • 4.ゆりかごの歌 / 島倉千代子

  • 5.叱られて / 島倉千代子

  • 6.うれしいひなまつり / 島倉千代子

  • 7.花かげ / 島倉千代子

  • 8.絵日傘 * / 島倉千代子

  • 9.仲よし小道 / 島倉千代子

  • 10.ばあや訪ねて / 島倉千代子

  • 11.月の沙漠 / 小林旭

  • 12.あの町この町 * / 小林旭

  • 13.めんこい子馬 / 小林旭

  • 14.どんぐりころころ / 小林旭

  • 15.青い眼の人形 / 小林旭

  • 16.七つの子 / 小林旭

  • 17.ちんから峠 / 小林旭

  • 18.見てござる / 小林旭

  • 19.証城寺の狸囃子 * / 小林旭

  • 20.夕やけ子やけ / 小林旭

DISC-3 <守屋浩 / 小坂一也>

  • 1.毬と殿さま / 守屋浩

  • 2.めえめえ小山羊 / 守屋浩

  • 3.お山の大将 / 守屋浩

  • 4.砂山 * / 守屋浩

  • 5.待ちぼうけ / 守屋浩

  • 6.お山の杉の子 / 守屋浩

  • 7.からすの赤ちゃん / 守屋浩

  • 8.子守唄 * / 守屋浩

  • 9.あめふり / 守屋浩

  • 10.背くらべ * / 守屋浩

  • 11.月の沙漠 / 小坂一也

  • 12.この道 / 小坂一也

  • 13.青葉茂れる桜井の / 小坂一也

  • 14.七つの子 / 小坂一也

  • 15.朧月夜 / 小坂一也

  • 16.村のかじや / 小坂一也

  • 17.夏は来ぬ / 小坂一也

  • 18.海 / 小坂一也

  • 19.故郷 / 小坂一也

  • 20.浜千鳥 / 小坂一也

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※全曲モノラル録音
*ナレーション入り

【DISC-1】美空ひばり(編曲:米山正夫) / 初代 コロムビア・ローズ(編曲:冨田勲)
【DISC-2】島倉千代子(編曲:神津善行) / 小林旭(編曲:狛林正一&市川昭介)
【DISC-3】守屋浩(編曲:浜口庫之助) / 小坂一也(編曲:三保敬太郎)

昭和30年代にコロムビア・トップスター6名で録音された幻の童謡、60曲完全収録
貴重な歌手によるナレーションも収録されています
豪華・作編曲家によるアレンジも特筆もの

童謡玉手箱 解説

 本アルバムは、美空ひばり、初代コロムビア・ローズ、島倉千代子、小林旭、守屋浩と云う、当時のコロムビアのトップスター5人がそれぞれ10吋盤に吹込み、函入り5枚組で昭和36年に発売された『童謡玉手箱』に、同コンセプトで小坂一也が童謡を歌った昭和35年のアルバム『小坂一也 童謡集』の音源をプラスした決定版である。
 童謡集といっても、決して子供向けのアルバムではない。そうした意図も少なからずあったかもしれないが、基本的には大人を対象とした企画であったと思われる。現在では童謡や叙情歌への再評価は著しく、ベテラン歌手やアイドルによるカヴァーも盛んだが、これだけ早い時期に童謡に着目し、名だたるスターたちによって録音されたこと、さらに各々独創性に満ちたアレンジが施されている点でも、極めて画期的な試みであった。
 各盤に収められた楽曲の作者として名を連ねる、野口雨情、西條八十、中山晋平らは、大正から昭和の初めにかけて流行った歌の作詩や作曲を手懸け、叙情派と呼ばれた作家たち。まだ<流行歌>と云う概念が生まれる以前、彼らの作った歌は<新民謡>などと呼ばれて大衆に支持されていた。昭和30年代に改めてそれらの作品を採り上げることは、即ち日本のポップスの源流を再確認する作業でもあったわけである。
 中にはオリジナル楽曲以上に歌い手の個性が引き出された作品も見られ、どれも驚くほどに水準が高い。先駆的な実験作にも拘らず、見事に成功した稀有な例と呼べるだろう。2004年の初復刻以来、今回は小坂一也の音源を加えての増補版の登場と相成った。歌謡曲ファンのみならず、多くの方に聴いていただきたい貴重なアルバムである。

鈴木啓之