日下紗矢子、赤坂智子、石坂団十郎、北村朋幹…新しい世代の日本を代表する才能が結集して奏でられるバッハとシューマンの珠玉の作品
室内楽の殿堂トッパンホール主催の演奏会より、珠玉の名演をお届けするトッパンホール ライヴ・シリーズ−第9集となる今作は、バッハへの憧憬によって結び付けられる二人の音楽家、シトコヴェツキとシューマンの名品を収録。シトコヴェツキが、グレン・グールドの弾くゴルトベルク変奏曲に魅せられて自ら編曲したという弦楽三重奏版。シューマンのピアノ四重奏曲、いずれの曲も優れた演奏家の手によってこそ初めてその真価が表れる曲。ここに集まった4人の若き演奏家がそれを実現した、すばらしき2品。
★収録内容は
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アーティストプロフィール
日下紗矢子(ヴァイオリン) Sayako KUSAKA
東京芸術大学附属音楽高等学校を経て2001年同大学を首席卒業後、アメリカ・南メソディスト大学に留学。同大学院アーティストコース卒業。06年よりフライブルク音楽大学に留学、ライナー・クスマウルのもとで研鑽を積む。95年イフラ・ニーマン国際ヴァイオリンコンクール第1位。00年第47回パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第2位、カプリス最優秀演奏賞受賞。同年第69回日本音楽コンクール第1位。同年、第8回シベリウス国際ヴァイオリンコンクール第3位。02年ロドルフォ・リピツァー国際ヴァイオリンコンクール第1位。08年ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団 第1コンサートマスターに就任。その高い実力が評価され09年に指揮者無しの公式アンサンブル「ベルリン・コンツェルトハウス室内管弦楽団」のリーダーに設立と同時に就任。CDは08年に「Sayako Kusaka Solo Violin」、13年に「リターン・トゥ・バッハ」をリリース。09年第19回出光音楽賞受賞。2010年には、ギドン・クレーメル主宰ロッケンハウス音楽祭に招かれクレメラータ・バルティカと共演した。
日下紗矢子はデビューアルバム「リターン・トゥ・バッハ」でも、ソロとデュオ、室内オーケストラとの共演という形でバッハの作品を披露して、批評家を唸らせる高い評価を獲得しましたが、これに三重奏というもうひとつのバッハが加わりました。トッパンホールでは、シューマンのヴァイオリン・ソナタ第2番をライヴ収録してその激しいながらも研ぎ澄まされた演奏によって、彼女の名前を忘れがたいものにしました。
https://columbia.jp/kusakasayako/
赤坂智子(ヴィオラ) Tomoko AKASAKA
桐朋女子高等学校卒業後、ハンガリー・リスト音楽院に留学。帰国後ヴィオラに転向し、桐朋学園大学ディプロマコースを修了。在学中からサイトウ・キネン・フェスティバル松本、ジャパン・チェンバー・オーケストラなどに数多く出演。海外では、ロッケンハウス音楽祭、バッハ音楽祭、シューベルティアーデをはじめとする音楽祭に招かれ、アムステルダム・コンセルトヘボウやベルリン・コンツェルトハウスなどヨーロッパ各地の主要ホールでもコンサートを行う。室内楽では、原田幸一郎、矢部達哉、堀米ゆず子、ギドン・クレーメル、ロバート・マン、クレメンス・ハーゲン、チャールズ・ナイディック、今井信子らと共演。ソリストとしてもバイエルン放送交響楽団をはじめ、複数の主要オーケストラと共演している。第53回ミュンヘンARD国際音楽コンクール・ヴィオラ部門第3位。これまでに、ヴァイオリンを故 鈴木共子、アンドラーシュ・キスに、ヴィオラを岡田伸夫、今井信子に師事。
石坂団十郎(チェロ) Danjuro ISHIZAKA
ボリス・ペルガメンシコフ等に師事。92年第1回青少年のためのチャイコフスキー国際コンクール特別賞受賞。98年カサド国際、99年ルトスワフスキー国際、2001年ミュンヘン国際、02年ベルリン・フォイアーマン・グランプリと、難関コンクールで立て続けに優勝し国際的な注目を集める。03年《ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー賞》受賞。06年にはデビューCD「チェロ・ソナタ」がドイツ・フォノアカデミーの《エコー・クラシック新進演奏家賞》受賞(ピアノ:マーティン・ヘルムヘン。日本発売のCDはソニー・クラシカル B0009NDHLM)。これまでバイエルン放送響、ウィーン交響楽団、ロンドン・フィル、マリインスキー劇場交響楽団等々と共演。04年NHK交響楽団公演で日本デビュー。06年にNHK交響楽団定期に登場「心に残ったソリスト2006年」で第6位に選ばれる。06年NHK音楽祭にも出演。2011年秋からドレスデン音楽大学教授に就任。
北村朋幹(ピアノ) Tomoki KITAMURA
05年第10回浜松国際ピアノアカデミーに参加、同コンクール第4位。同年第3回東京音楽コンクール第1位ならびに審査員大賞(全部門共通)受賞。06年第6回浜松国際ピアノコンクール第3位。08年第9回シドニー国際ピアノコンクール第5位ならびに3つの特別賞受賞。07年以降は「東京の夏」音楽祭や「中之島国際音楽祭」などの音楽祭にも出演、また「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン〈熱狂の日〉音楽祭」には同年以降毎年出演している。09年にはフランス・ドイツでもリサイタルを行った。11年、ソロ・デビューCD「遙かなる恋人に寄す―シューマン「幻想曲」からの展望―」(フォンテック)をリリース。これまでに東京交響楽団、読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団などの定期演奏会に出演するほか、シドニー交響楽団や国内外の主要オーケストラと共演。愛知県立明和高等学校音楽科を経て東京芸術大学に入学。2011年よりベルリン芸術大学に在学中。ライナー・ベッカー、伊藤恵に師事。