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伊福部昭:舞踊音楽《プロメテの火》
前奏曲 − プロローグ − 間奏曲
第一景 《火なき暗黒 アイオの踊り》 − 間奏曲
第二景 《火を盗むもの》 − 間奏曲
第三景 《火の歓喜》 − 前奏曲 − 間奏曲
第四景 《コーカサスの山巓》(さんてん)
伊福部昭:舞踊音楽「日本の太鼓」鹿踊り(ししおどり) 1951年オリジナル版
前奏曲
I 八ツの鹿の踊り
II 女鹿かくしの踊り
III ニツの鹿の踊り
IV 八ツの鹿の踊り
広上淳一 指揮 東京交響楽団
録音 2013. 5. 27 / 5. 28 / 6. 1(ライヴ) ミューザ川崎
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伊福部昭 生誕100年(2014年)記念
平成26年度(第69回)文化庁芸術祭参加(作品)
日本を代表する作曲家・伊福部昭(1914〜2006)の舞踊音楽「プロメテの火」が2013年6月1日、約半世紀ぶりに演奏会形式で上演されました。公演と同じ広上淳一指揮東京交響楽団による録音が実現し、「幻の作品」が広く紹介される機会です。
「プロメテの火」は、伊福部と日本現代舞踊の礎を築いた舞踊家の江口隆哉が共同制作したもので、上田仁指揮の東宝交響楽団(現、東京交響楽団)により、帝国劇場(東京)で1950年に初演されました。人間に火を与えたとされるギリシャ神話のプロメテウスの物語を題材に、人間の悩みや苦しみと希望を描いた作品で、戦後の混迷期にあった当時の日本人を勇気づけたといわれます。迫力ある美しい群舞などが大きな反響を呼び、川端康成の長編小説『舞姫』にも公演の様子が描かれています。1960年までの間に全国で100回近く上演されたが、その後は再演が途絶えていました。
オーケストラの総譜は長年行方不明になっていたため、伊福部ファンの間では、「幻の作品」とされてきた同作品ですが、2009年に江口の関係者によってスコアが発見され、2011年以降、江口の門下生や研究者らによって、再演に向けた準備が進められています。この公演と録音は、舞踊つきの舞台上演に先立つものとして、大きな意義をもちます。
併録された、舞踊音楽《日本の太鼓“鹿踊り”》は、同じく江口・伊福部の共同制作によって、《プロメテの火》の翌年に初演された作品。生気溢れるリズムが特徴の音楽を、広上淳一指揮する東京交響楽団の雄渾な演奏でご堪能ください。