商品情報
1.敦煌文書「急胡相問」
(とんこうもんじょ「きゅうこそうもん」)
2.正倉院・天平琵琶譜
「番假崇(ばんかそう)」
3.伎楽(ぎがく)
「行道乱声(ぎょうどうらんじょう)」
4.伎楽「獅子(しし)」
5.長秋竹譜「曹娘襌脱」
(ちょうしゅうちくふ「そうろうこだつ」)
1.角調子(かくちょうし)
2.序(じょ)
3.破(は)
4.襌脱(こだつ)
5.颯踏(さっとう)
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(訳譜・復曲)
芝 祐靖
(演奏)
笙(しょう)・竿(う):宮田まゆみ
篳篥(ひちりき)・メイ:高桑賢治
大篳篥・バラバーン:八百谷 啓
排簫(はいしょう)・尺八:真玉和司
横笛:芝 祐靖(伎楽)・岩亀裕子
四絃琵琶:東儀博昭
五絃琵琶:渡辺広孝
阮咸(げんかん):西潟昭子
箜篌:上田純子
箏:福永千恵子
磁皷(じこ)高桑賢治(伎楽)・宮丸直子
方響(ほうきょう)山口恭範
銅鑼:東儀博昭
銅拍子:八百谷 啓
古代楽器は大別して3種類に分類できる。吹物といわれる管楽器、弾物といわれる絃楽器、打物といわれる打楽器である。特に管楽器の笙や篳篥は世界的に見ても、古代楽器としては珍しくリードを音源として用いており、ハーモニカの原型となったとされており、さらに絃楽器の琵琶などはギターなどのようにメロディを奏でることはなくリズム楽器として用いられている。このように日本の古代楽器は西洋のものとは異なった独自の構成、奏法で用いられており、西洋音楽全盛の音楽に慣れ親しんでいる現代人には異質で、新しく感じる。つまり脳内においては古代楽器音楽は西洋音楽を処理する部分とは異なる部分を活性化させていることになる。特に本作品では正倉院所蔵の螺鈿紫檀五弦琵琶をはじめとした貴重な古代楽器を、現代の科学により正確に復元して演奏されており、その学問的・歴史的価値も計り知れない。音響学的には笙の音が連続的に同じ音階を演奏し、その上に篳篥や横笛がメロディアスに絡んでくる。この笙と篳篥・横笛がユニゾンで演奏されるとき、それぞれの楽器の音がビート現象を起こして振幅ゆらぎを醸し出しており、音色的には騒々しいものであるのに神々しいイメージを与えている。
日本音響研究所 所長 鈴木松美