大正8年11月、初代編集長野口雨情の元、島崎藤村・有島生馬監修により童謡童話雑誌『金の船』(のちに『金の星』と改題)が創刊され今年でちょうど100年になります。日本の近代的児童文化の成立をリードしてきた『金の船・金の星』から生まれた「十五夜お月さん」、「七つの子」、「青い目の人形」、「証城寺の狸囃子」など、誰もが一度は耳にし歌ったことのある代表的な童謡をはじめ、34曲を収録したアルバム『童謡100年 金の船・金の星 〜雨情・晋平・長世の世界〜』を発売します。
西條八十、野口雨情、岡本帰一、若山牧水など、錚々たる先人達が作り上げてきた『金の船・金の星』には、野口雨情や竹久夢二らの詩と、本居長世、中山晋平らの作曲による、100年歌い継がれることになる童謡がちりばめられ、創刊当時より子どもらしく親しみやすいと大きな反響を呼びました。
今回発売されるアルバムには『金の船・金の星』に掲載された楽曲、『金の星童謡曲譜』に掲載された楽曲を収録すると共に、日本初の童謡歌手であり、本居長世を父に持つ、本居みどり・貴美子が歌う当時の貴重音源も収録しました。
ブックレットには当時の時代背景を表す貴重な資料となる写真等掲載されており、是非ブックレットを読みながら童謡の世界に浸っていただければと思います。
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