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オリジナル曲の歌い方に悩んでいるときに、
ニール・ヤングの良さが初めて分かった。


1. NEIL YOUNG『LIVE RUST』(79)
2. BUFFALO SPRINGFIELD『BUFFALO SPRINGFIELD AGAIN』(67)
3. CROSBY,STILLS,NASH&YOUNG『DEJA VU』(70)
4. CROSBY,STILLS,NASH&YOUNG『4 WAY STREET』(71)
 ニール・ヤングを好きになったのは、大学を卒業してから、23、4歳ぐらいの頃ですね。
 それまでも、チラッと聴いたことはあったんですけど、あんまりピンとこなくて。声も歌も弱々しい気がして。大学時代は、歌ゆうたら、ブルース、ソウルでしょみたいな感じやった。ああいうのじゃないと、イヤヤゆうのがあったんです。
 でも、CHAINS結成して、ちょうど2、3年ぐらいしてから、オリジナル曲を作り始めたんですけれども、それぐらいのときに借りたんですよ、『ライヴ・ラスト』を。1回通して聴いたときには、ピンとこなかったんです。あんまり好きやないなと、最初は。
 当時はソウル系の歌い方で、コブシもつけまくりで歌ってたんですけれども、それがどんどん、日本語を乗せる際に合わなくなっていって。で、そんなこんなで、自分の歌い方に悩んで考えたりしているときに、ちょっとまた『ライヴ・ラスト』を聴いてみたんです。そのときに初めて、アレ? っとひっかかって。ギターもそれまでは、オーティス・ラッシュ風にパキーン! というのが好きだったんですけど、ちょっと歪んだような音色が、たまたまその時

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1. NEIL YOUNG『LIVE RUST』(79)

 1945年11月12日、カナダはオンタリオ州トロント生まれ。同世代のカナダ出身のロック・ミュージシャンにはジョニ・ミッチェル、ザ・バンド(アメリカ南部出身のレボン・ヘルムを除く)がいる。60年代後半から70年代前半に活躍したロック・ミュージシャンたちの多くが「懐メロ」歌手に成り下がる中、ニール・ヤングはクレイジー・ホースと前作『RUST NEVER SLEEPS』(79)、そしてこのライヴ盤を立て続けにリリースし、パンク・ロックへの回答を世の中に示した。

2. BUFFALO SPRINGFIELD
『BUFFALO SPRINGFIELD AGAIN』(67)

 66年ロサンゼルスで結成。フォーク、ロック、カントリー、サイケデリックを融合させたサウンドは、日本のはっぴいえんどをはじめ多くのフォロワーを生んだが、68年解散。その後、ジム・メッシーナはロギンス&メッシーナを、リッチー・フューレィはポコを結成、スティーヴン・スティルスとニール・ヤングはC,S,N&Yに参加。伝説のバンドとして記憶されている。
 01年、デモ、リミックス、未発表ミックスを多数収録した、初のボックス『BUFFALO SPRINGFIELD BOX SET』(4枚組)がライノ編集によりリリースされた。

は気分だったんですね。そこから、聴くようになって。ギターの音は影響を受けました。
 聴き始めたのが大人になってからなんで、ニール・ヤング個人についての知識は全くなくて。どこで生まれたのか、とか(笑)。中

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