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を集め始めて。
川勝 何カ国分ぐらい持ってるんですか?
太田 イギリス、アメリカ、日本、珍しいのではソ連、ブラジルとかも。
新村 やっぱ国別で音が全然ちゃうんですか?
太田 いや、そんなに全部が全部違うワケじゃない。違うバージョンやミックス違いも存在したりする、ということで。
川勝 コレクター的に一番好きなビートルズのレコードと言うと?
太田 いろいろあるけれども、日本編集盤の『ビートルズNO.5!』っていうアルバムはいいですよね。日本編集盤というのは、本国イギリス盤とは違って、日本独自の編集をしたLPというもので、曲順も違うんです、オリジナルと。東芝から発売されているものが何枚かあって。『ステレオ!これがビートルズVOL1』、『ステレオ!これがビートルズVOL2』とか。『NO.5!』には、1964年に「抱きしめたい」と「シー・ラヴズ・ユー」をドイツ語で録音し直したものが入ってるんです。
川勝 ハンブルグ・デビューに合わせてドイツ語で録ったんですよね。
太田 当時は、イギリス、アメリカ、日本と、いろんな国で違う編集で、というものがたくさんあって、しかもジャケットやタイトルまで違ったりするから、集める方としてもいろいろ混乱もあって。でも、1976年以降からは、日本発売アルバムは全てイギリスのオリジナル・ジャケで再発売されるようになりました。でも、その当時の僕はまだ中学生だったんで、古い日本編集盤のやつと、新しい
こっていたか、というビートルズの歴史も書いてあったり。すっごくいい本でした。今、絶版なのが残念ですね。
新村 その各国盤の違いというのは、具体的にいうと……?
太田 デンマーク盤はミックスが違うぞ、とか、モノラル盤とステレオ盤ではまた音が違って聴こえるぞ、とか。カウントが入っているものがあったり、「アイ・アム・ザ・ウオルラス」が一小節足りないものがあったり。
新村 そんなんあるんですか?
太田 面白いのはいっぱいあるんですよ。「アイム・オンリー・スリーピング」の逆回転のギター音が全然違うところに入っている、とか。あれ、5種類ぐらいあるんですよ。
新村 へぇ!
川勝 思い出してきましたね、どんどん。
太田 いやいや。これは、結構、有名な話なんで、一応おさえておかないと(笑)。
川勝 『レコード・コレクターズ』からビートルズ特集で声がかかったりは?
太田 いやいや、僕なんて。ビートルズマニアは奥深いですから。僕のランキングなんてせいぜい300番目ぐらい。もっとズゴイ人はたくさんいます。
川勝 確かにね。
太田 深いっすよ、ホント。コレクションにもいろんな集め方がありますから。僕は、最初はジャケットのバージョン違いみたいなところから入ったけれど、各国編集盤で音も違うってことで、各国盤
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