76年以降のものを友達と交換しちゃって。古い方が後々高くなるのに、そこに気づかなかった(笑)。
川勝 あちゃー。
太田 ちょうど、ビートルズを買い始めたころって1976年ぐらいからだったんです。で、LPのオビをね、1番から順番に壁に張っていくのが好きだったんです。持ってないやつは間をあけておいたりして(笑)。でも、友達と、『ステレオ!〜』と『プリーズ・プリーズ・ミー』を交換しちゃって。失敗でしたね。後々、高いお金払って、『ステレオ!〜』を買い直しましたもん。情けなし(笑)。
川勝 いや、それが大事でしょ(笑)。
新村 僕も見習わないと……
太田 いやいや、普通の人はしないから、こんなこと(笑)。
川勝 ところで、ブートレグ(海賊盤)には手を出さないんですか? あと「ブッチャーカバー」とかは?
太田 昔はブートも買ってたんですが、ここ何年かは音源がオリジナルかどうかが、わかりにくくなっているので、買わなくなっちゃいました。海賊盤として最初に惹かれたのは『レット・イット・ビー』の元になっているジョージ・マーティン版の『ゲット・バック』ですね。
新村 あ、僕もそれ、テープで持ってます。
太田 友達に借りてダビングしたの?
新村 いや、それも貸しレコード屋にあったんですよ。
太田 ブートが貸しレコード屋に??
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懐かしのカセットテープ時代

新村 僕は、ビートルズめちゃくちゃ好きなんですけど、レコードやCDは一枚も持っていないんです、実は。めちゃ聴いてた中学生ぐらいのころは、お金もなくて買い集めることができへんかったんです。なので、近所の貸しレコード屋から借りてきてはカセットテープに録音して。きれいにインデックスを書いたりしてました。
太田 おっ、レタリングだ。
川勝 そのテープはまだ持っているんですか?
新村 ありますよ。聴き過ぎてしまってノビノビですけど。
太田 メーカーはどこが好きだったの? テープのメーカーは?
川勝 細かいツッコミだなぁ(笑)。
太田 ダビング時代はあったじゃない、どこのテープが好きか、とか。僕はSONY派。細かいこと言うと、AHFの水色っぽいラベルが好きだったの(笑)。それがなくなってからは、エンジ色のラベルのクローム・テープばっかり。カセットは毎月箱で買ってたんで、パッケージについてる点数を集めてクリーニング・テープもらったり、インデックス・カードもらったり(笑)。
新村 僕は、メタル・テープを頑張って買ってました。
太田 僕の時代は、ちょうどレンタル屋さんの始まりのころ。東京でいうと、調布市の仙川に初のレンタル・レコード店が1軒あって。その後、80年ぐらいに三鷹に<黎紅堂>1号店が出来て。あとは<友&愛>とか、チェーン店もどんどん出来て。
川勝 でも、太田さん、カセット・テープを箱買いって、そんなに
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