太田 当時、監督はおいくつぐらいで?
新村 30歳ぐらいやったと思いますけど。
太田 ロック親父だ(笑)。
川勝 野球とボーイ・ジョージが好きな監督、というのも珍しい。
太田 そのビミョーな組み合わせがね。
川勝 違う目で子供たちを見ていたりして(笑)。
一同 爆笑。
太田 で、ビートルズを好きになったキッカケは?
新村 赤盤、青盤ってあったじゃないですか。
川勝 ベスト盤ですね。
新村 それを、その監督に貸してもらったんですよ。家へ遊びに行ったときかなんかに、貸してもらったんですかね、よう覚えてませんけど。
太田 やっぱロック親父だ、監督は。
新村 で、それを借りて。最初は何がなんだかわからなかったんですよ。音も古いなぁ程度で。でも、それを何度か聴いているうちに、ゾクゾクしてきて。カルチャー・クラブを聴いてるときは、ギターとかベースとかドラムとかキーボードとか全く意識して聴いてなかった。なんでこういう音楽になってんねや、ということまで、全然興味がいかなくて。でもビートルズを聴いて、初めてそれを意識したんです。ベースが4弦のギターなんや、ドラムにはスネアがあってハイハットがあるんや、と。で、それらがあって、初めてこういう音楽ができてんねや、ということを初めて知って。自分でもギターをやりたいな、バンドをやってみたいな、と思うようになっ
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て。
太田 とにかく、野球部の監督がキーマンなんだ。
川勝 次回は監督にロック道を語っていただきましょう(笑)。
新村 その後も野球部をやりながらも、ギターを買うて、バンドをやりたい気分になって。でも、ドラムできる友達もいてへんし。スタジオもないし。なので、ドラムセットがあるという理由だけで、吹奏楽部に入ったんです。そしたら、吹奏楽部の顧問の先生もわかってくれはる先生で「練習がない時は教室を使ってもいいよ」と言ってくれて。ギターやアンプをかついで学校へ行って、そこで練習したりしてました。
太田 ドラムの人はどうやって調達してきたの?
新村 吹奏楽部の打楽器担当の人にやってもらって。
川勝 メンバーも巻き込んだわけだ。
太田 でも同級生はみんなビートルズに興味あったのかな?
新村 せやから、強引にビートルズをやらせつつも、当時流行ってたチェッカーズとかCCBとかもやって(笑)。
太田 学祭とかでも発表して?
新村 いえ、発表の場がなかったんで、ただ自分たちでやって自己満足でした。
川勝 バンドの動機が純粋ですね。普通は女の子にモテたくて始めたりするものなのに(笑)。
太田 でも、僕は全くモテませんでしたね。男の先輩ばっかりに評判良くて。マニア受け(笑)。
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